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「あなたを抱きしめる日まで」そんな過酷な事実を主人公はどう受け止めるか

2014-04-03 09:32:11 | ミニシアター系映画
「あなたを抱きしめる日まで」★★★★
ジュディ・デンチ、スティーヴ・クーガン出演

スティーブン・フリアーズ監督、
98分 2014年3月15日公開
2013,,ファントム・フィルム
(原題/原作:PHILOMENA)



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「10代で未婚の母となり幼い息子と
強制的に引き離された女性の奇跡の実話を、
『クィーン』などのスティーヴン・フリアーズ監督が
名女優ジュディ・デンチを主演に迎えて映画化。
彼女はアカデミー主演女優賞候補にもなった。」



なんとも一筋縄ではいかない
色々と考えさせられる作品だった。

事実は様々に絡み合って
単純に割り切るなんて出来ない。
それでも必ずいつかは
自ら決断をしなければならない。


運命に引き裂かれた
実の子供を探したい、
50年経って、何故今頃?
母が子を想う気持ちに
時間は関係ないのだろうと
想像して見るが、主人公の気持ちは
宗教観から来ても居るので
自分達が想像するのと少し違う。


養子としてアメリカに渡り
大統領の法律顧問を務めた経歴を持つが
残念な事に8年前に亡くなった事が分かる、
彼女の息子は同性愛者でエイズが死因、
衝撃を受け止める主人公の表情が
言葉より雄弁だ。

ユーモアを忘れず、
質素な暮らしの中にあって
とても堅実な考えを持ち
凛としたたたずまいは
誰もがマネできるものじゃない。



映画は主人公と再起をかけるジャーナリストが
養子に出された息子の消息を追って
巡り巡ってまた元の修道院へとたどり着く、
真実を隠していた修道女に対し
ジャーナリストはなじるが
主人公は「私はあなたを赦します」と言う、
そして「赦す事には大きな犠牲がはらわれるもの」だと。



自分ならそんなふうには出来ないなと思った、
キリスト教的な考えからの
彼女の赦しだったと思うが
もちろん何が正解なんてない、
彼女はそう決断したのだからそれで良い。


ハッピーエンドからは程遠いが
何故かほっと出来る、
真実の物語ということだが
彼女には幸せそうなほほ笑みを
見せて欲しかったな。



★100点満点で80点

公式サイト www.mother-son.jp

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