「自転しながら公転する」山本 文緒 (著)
出版社 : 新潮社 (2020/9/28)
単行本 : 480ページ
@あらすじ@(HPより)
東京で働いていた32歳の都は、
親の看病のために実家に戻り、
近所のモールで働き始めるが…。
恋愛、家族の世話、
そのうえ仕事もがんばるなんて、
そんなの無理!誰もが心揺さぶられる、
7年ぶりの傑作小説。(HPより)
プロローグとエピローグは
単行本化にあたって追加されたと
本の最後にあったが、
プロローグが
あったからこそ、
読んでいる間に自分なりのストーリー
展開をしていて、見事に裏切られた。
すごく心地いい読書体験だった。
ラストの一行にたどり着いたとき
作者はこの一行を書きたかったのだなぁと
主人公はどちらかというと
小説の主人公にはなりにくい感じ、
でもそれが等身大ってことか。
「自転しながら公転する」
読みながら何度も意識した。
作者が亡くなったことを新聞で知り
読み始めた作品だった。
こうして作品は残り、
また誰かが、手に取って読み始める。
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