soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「ダ・ヴィンチ・コード」難解なミステリーをハリウッドテイストで

2006-05-23 00:10:12 | 大作映画ハリウッド系
「ダ・ヴィンチ・コード」★★★★
トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、ジャン・レノ主演
ロン・ハワード監督、2005年アメリカ

ルーブル美術館の館長が殺害された。
彼の死体はダ・ヴィンチの有名な素描
「ウィトルウィウス的人体図」を模して横たわっていた。
全てはここから始まった。

1年半ほど前に読んだ原作は
サスペンス物としては合格だけど絶賛にはもう少しだった。
ただ扱う対象は多くの人の興味を引くものだった。

映画の公開を楽しみにしていた。

分厚い小説世界を映像化するにあたり
視覚的な説得力より、登場する誰かの言葉で説明する
部分が多いのが気になる。

展開は速い、
これで小説を読んでない人はちゃんと理解できてるのかなと
思いながらも、情報ぎっしりの映像に見入る、
登場人物の演技を見るというより
彼らの語る内容に注意がいって印象が薄い。

やはり謎ときの部分と宗教の歴史的な部分が
中心となるため、興味が薄いと映画を堪能できるかどうかは
分かれるところだろう。

ルーブルのガラスのピラミッドを印象的に使ったシーンや
ルーブルの展示室がチラッと出てくるところなどは
フランスの見所紹介にもなっていて楽しい。

ダヴィンチの名画に隠されたキリストの真実、
どうでもいいけれど、それでも気になるテーマを
うまく使い、
「聖杯伝説」に取り付かれた人間の
滑稽なまでの姿を見ると
かなりの情報量を詰め込んでいながらも
それでも人間も描いたこの映画
久し振りに会心のミステリーに出会えた。

★よし、この映画見てみようと感じたらクリックもよろしく!←ランキング参加中!



「いちご白書」自分の目で確かめたい有名な作品

2006-05-21 21:07:37 | インポート
「いちご白書」★★★
ブルース・デイヴィソン、キム・ダービー、バッド・コート主演
スチュアート・ハグマン監督、1970年アメリカ

随分と古い映画をWOWOWで見る。
この映画はユーミンの歌になったり
映画自体を見ていなくてもタイトルを
知っている人は多いと思う。

見て感じたのは、
勝手にイメージで「名画」扱いしていたが
やはりちゃんと見ないと分らないということ。

ドキュメンタリーのような部分もあり、
学生運動が盛んな頃なら
もっと強い思い入れとともに見ることが出来ただろう。

登場する大学生の行動が幼く感じる。

本当に思想を持ってデモに参加しているのは
ごく少数で、殆どはファッションのように参加している、
ある事件をきっかけに主人公は
行動することに目覚める、
しかしそれは社会性に目ざめたというより
目の前に立ちはだかるものに、初めて抵抗しようとする
これも幼い幻想のようなもの。

時代が違うからなのか、
それとも何か決定的なものがずれているのか
どうしても画面の中で行われている
熱い暴動を醒めた目で見てしまう。

古めかしい記録映像を見ているように
心を動かされることなく、どこか別の世界のことのように
画面を見つめた。

これもまた面白い体験だ。

★ここまで読んだら、是非クリックもよろしく!他のブログもチェック!←ランキング参加中!



「アンジェラ」救いようの無い駄作

2006-05-20 22:50:08 | 大作映画ハリウッド系
「アンジェラ」★★☆
リー・ラスムッセン、ジャメル・ドゥブーズ主演
リュック・べッソン監督、2005年フランス

リュック・ベッソンの久々の監督作品ということで
どんなものか期待して行った。

モノクロのパリの街が美しい、
しかし見所はそこだけ。

喋り捲る髭面の情けない男と、
見上げるほどでかい
天使の羽を持つ女、アンジェラ。

少しも面白くない、楽しめない。

パリの街という最高のロケーションの中、
ひたすら言い訳を繰り返す男と
存在すら納得出来ないアンジェラ。

何をこの映画で描きたかったのか不明だが、
これなら安い韓国映画を選んで見た方が良かった。

全く見所の無い映画、
レンタルでも時間とお金が惜しい。
ただ音を消してモノクロの画像と
流れる無機質なパリの街を見るのは面白いかもしれない。

★同感、もしくは他の意見は是非TBで、そしてここもクリック!よろしく。← ランキング参加中

★ファンタジックな世界を描きたかったのかもしれないが
期待していただけに残念。
大人のファンタジーはかなりの説得力が必要。


「吹けよ春風」キム・ジョンウン魅力全開、面白い!

2006-05-19 18:53:47 | ミニシアター系映画
「吹けよ春風」★★★
キム・スンウ、キム・ジョンウン主演
チャン・ハンジュン 監督、2003年 韓国
韓流シネマフェスティバルにて

ケチで冴えない作家の家に
喫茶店で働く女の子が同居することになった。

韓国の喫茶店は日本と同じ様にコーヒーを
普通に飲む店が主流だが、
以前は店の女の子が一緒に座って
話すサービスあり、今でも地方ではそんな形の店も
まだあるようだ。

僕は韓国ではスタバや
ネットカフェに入るのでこのような店にあたったことはないが
この記事を書こうとしてネットで検索すると
そういう店を体感した人の記事をいくつかみつけたので
まだそういう形式の喫茶店もあるようだ。

映画の中ではそういう喫茶店で働く女の子を
ちょっと見下しているようなニュアンスが感じられた。

今まで出会ったことの無いような
純粋で感情豊かな女の子に会って
主人公が変わっていくストーリーは
展開はオチまで予想はつくが、
軽いノリながら丁寧に作っているのが感じられ安くない。

韓国映画が好きなら是非、
またレンタルで時間の空いたときに見るなら
損にはならない出来。

何より主演のキム・ジョンウンが何で韓国で
人気が高いのか分った気がした。

★ここまで読んだら、是非クリックもよろしく!他のブログもチェック!←ランキング参加中!


「ぼくを葬る」オゾン監督の美意識が隅々に行き渡る

2006-05-18 07:53:47 | ミニシアター系映画
「ぼくを葬る」★★★☆
メルヴィル・プポー、ジャンヌ・モロー 主演
フランソワ・オゾン監督

余命があと3ヶ月と知らされたら
一体自分は何をしようとするだろう。

あまりに性急過ぎて、
そしてあまりに突然で
具体的な「もし」ということさえ考えられない。

映画の主人公は監督自身を
描いたと言われているが
ゲイだと公言し
どちらかというと享楽の中の苦しみや
悩みを描いてきたオゾンが
最後に選んだのが、次へとつながる「生」であることに
少なからず驚いた。

それはないだろーと思いつつも
やはりそれこそが人間の本能であり
すべきことでもあるのか。

自分のすぐ側に誰かがいてくれるやすらぎ、
自分の手で放り出しておきながらも
それでも自分でない誰かを求めてしまう心。

どんな環境にいようとも
何を身にまとっていようと、
その下の生身の人間は
やはりすごく孤独なのだ。

★ここまで読んだら、是非クリックもよろしく!他のブログもチェック!←ランキング参加中!