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読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「ナイロビの蜂」レイチェル・ワイズの笑顔が胸に刺さる

2006-05-16 22:00:09 | ミニシアター系映画
「ナイロビの蜂」★★★☆
レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ主演
フェルナンド・メイレレス監督、2005年イギリス

大衆の前でも自らの考えをひるむことなく
主張できる女性、テッサ。

彼女と恋に落ち、一緒にアフリカに赴任した
外交官の主人公。

テッサの死から映画が始まる。

音楽が良い、
物悲しいメロディが繰り返される。

企業は国の政策をも動かす、
自由主義の必要悪とでもいおうか、
誰もがそういうことはあるのだと知っている。

今アフリカの国の多くは平均寿命は50歳に届かない、
一日1ドル以下で暮らし、
文字を読めず、何十万人の単位で子供たちが
飢えで死んでいく。

数字も知っている、現状もTVからの受け売りながら
知識としてある程度持っていて、
可哀想だね、何とかしてやりたいねと
思ったり、口にする、それは本心からだ
でも結局何もしないのだ。

そしてまた繰り返されるメロディ
胸に突き刺さる。

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韓国最新興行成績・首位はトム・クルーズ 快挙!5/7付

2006-05-15 18:46:15 | 韓国映画・アジア映画
今年になって韓国映画が守っていた連続首位を
トム・クルーズの「ミッション・インポッシブルⅢ」が奪取。

本国アメリカでは期待ハズレの成績でスタートだけに
世界で稼げるトムは強かった。

①「M:i:III」トム・クルーズ主演
日本公開は何故遅い?

②「裸足のキボン」
シン・ヒョンジュン、キム・スミ、イム・ハリョン主演
先週2位、今週も守ったコメデイ。
8歳で知能の発達が止まったキボンは
今日もお母さんの入れ歯のために町を走る。

さすがコメディが強い

③「死生決断」
リュ・スンボム、ファン・ジョンミン、チュ・ジャヒョン 主演
先週4/27対決を制して首位発進したが
今週はシン・ヒョンジュンに逆転を許した。

期待のリュ・スンボムは6月にも新作が公開される、
この作品では麻薬の密売人に扮し
全国掌握を目指すがそこに行く手を邪魔するものが現れる。

どのくらいの出来なのか不明だが
チャ・スンウォンの「 国境の南側」とシン・ヒョンジュンの「裸足のキボン」との
三つ巴の同時公開を制したところを見ると
ファンの期待度を含めて、リュ・スンボムの作品の
期待度が分る。


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「サマリア」居心地の悪い、心地よさ

2006-05-14 09:30:27 | 韓国映画・アジア映画
「サマリア」★★★wowow鑑賞
クァク・チミン、ハン・ヨルム主演
キム・ギドク監督、2004年、韓国

映画を監督で見ることは殆ど無いが
韓国のキム・ギドク監督は
「魚と寝る女」に出会ってから
なるべく見るようにしている。

きっと観客動員は少ないだろうなと
感じる映画ばかりだが、
人間の内面に向かって
撮り続けているように感じていて、
その行き着く先を見てやろうと思っている。

この映画、2人の女子高生の売春という行為を通して
何もかもが壊れていくのだが
それが小気味良くさえ感じる。

何だろうこの乾いた感じ、
内容的にはかなりウエットな部分を描いているのに、
伝わるものは凄くドライだ。

彼の映画から感じるのは
何かを伝えようということより、
見るものがそこに何かを感じてくれるたら良いといった、
少し突き放したようなもの。

観客が等しく同じものを見るというより、
見る人で随分と感じが違うのだろうな、
その奇妙な感触こそが、何故かこの監督が気になる所以なのだ。

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「ダ・ヴィンチ・コード」を読む

2006-05-13 01:54:18 | 記事リバイバル
映画がもうすぐ公開される、このベストセラーの話題本、
2004年12月26日に書いた記事を採掲載する。
この本がどんなふうに表現されるのか楽しみだ。

「ダ・ヴィンチ・コード」★★★☆
ダン・ブラウン著

分厚い本、しかも上・下巻が平積みで目を引く。
文庫まで待てなくて買ってしまう。

ルーブル美術館で始まる物語の出だしは
スピード感があり、先が読めずに、この先
どうなるんだろうと、引き込まれた。
いい感じだ、早く先が読みたいが、
読み終えるのが怖くもある、あの感じ。
重要な暗号解読は半分もわからないが、
それはそれ程重要じゃない。

しかし下巻中盤で結末への
つじつまあわせのような説明調に、
だんだんと文字が頭に入らなくなる。

誰もが知っているモナリザや最後の晩餐といった
キーワードは良かった。
登場人物の心情の変化も、かなり密に
書き込まれていたほうだ。
だからこそ最後の最後の失速が「残念」(○)
(ダン・ブラウン著、各1.800円)

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★ルーブル美術館が効果的に映画のキーワードとなるのは
興味深く、楽しみだ。


「レント」希望以外何もないけどこのパワー!

2006-05-12 00:55:55 | ミニシアター系映画
「レント」★★★★
アダム・パスカル、ロサリオ・ドーソン主演
クリス・コロンバス監督

すごいね、これ。
ほとんどが歌で2時間と少し。

会話が少ない分、
ストーリーの進行が性急な所はあるが、
それを補って余りある上質なミュージカル作品。

しかし1990年頃のアメリカは
本当にこんなだったのか。
ドラッグ、エイズ、貧困
それらは、夢や希望のようなものを、微塵に破壊していく。

時代の空気が厭世的で投げやりな
「そのひと時楽しければ」の雰囲気に満ちていて、
高らかに歌われる「今の一瞬の輝き」も
ダイレクトにこちらに伝わらない。
共感できないのだ。

希望や夢を口にしながらも、ドラッグに手を出してしまう
気弱さは、人間のどうしようもなく人間的な部分であり
でもそれが、やはり人間の健全な魂を蝕んでいくのだ。


僕は多くの人と接する機会があるが
夢を語る人は少ない。
将来の目標みたいなものさえ明確ではない。

もちろん短い付き合いの中で、そこまで
心の底を話すかどうかはともかく、
そんな日常を思いつつ
この映画の世界を振り返ると
何が良くて、何が悪いのかなんてそんな基準は
無いのだと痛感する。

そこから自分が何を見出し
何を選び取るかが重要なのだ。

すごくパワーのある映画、
色々あるけど人間っていいなと感じられる幸せ。

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★この映画はもちろん映画館で。TV画面で躍動感は伝わらない。