


豊洲にやってきました。豊洲といえば東京のベイエリアを象徴する場所ですが、その豊洲そばにあるのが東京ガスの運営する科学館「ガスってなーに?」です。
日常生活でも銭湯でも大変お世話になってる天然ガス。
そのガスですが、どこから運ばれてきて、どのように利用されてるのか。
そもそもガスってなーに?ということで、ガスってなーに?を訪ねました。

最寄り駅は豊洲駅


階段はオリンピック仕様でした。なにせ競技場が江東区に集中してるので、本来なら凄い人でにぎわってるはずでした

地図をみると、右が現在地

左の青色建物が科学館です

7番出口をめざしましょう

7番出口

ゆりかもめ駅から見ると、この真っ直ぐ先になります

建物がみえてきました。特徴的なアーチの屋上をたたえた建物です




さっそく中に入ってみましょう
入り口に入ると、パビリオンぽい制服を着た女性スタッフが待機しており、検温とアルコール消毒をお願いされます。
かなり広めのエントランスには、気球が一つだけ置かれてありました。ひろい空間を贅沢に使った作りに、東京ガスの財力を感じます。


ボタンがあります

ボタンを押すと、ボワッと火がついて気球を暖めはじめます

ストッパーを外すカチッという音が鳴って勢いよく天井に向かってあがります

奥に向かうと廊下があります。
最初にむかうのは右側の東京ガスの歴史を紹介したスペースです。
最初に歴史を伝えるのは、あらゆる企業博物館のセントラルドグマです。
NHK放送博物館にしても東芝科学未来館にしてもガスってなーに?にしても、必ず企業の足跡から紹介されます。

歴史ギャラリー

あれ?なぜか大河ドラマのポスターが張ってあるぞと思いきや


渋沢栄一の名前がありました。東京ガスの創設者は渋沢栄一なのです。つくづくこの人の仕事ぶりは常軌を逸してると思いました。
日本人で渋沢が関わった会社のお世話になってない人はいないでしょう

年表です


当時のガスは次世代の燃料でした


ガス釜

初期の給湯器

そしてアイロン。現在だと家庭用でガス用のアイロンはほとんどないと思いますが、クリーニング店などでは今でも使われているようです

なんと冷蔵庫まで

理屈がよく分かりません

お風呂は今でもガスです

ここまでが東京ガスの今昔物語

廊下に再び戻ると、オリンピック関連の展示がありました。どうやらスポンサーのようですね。とくにパラリンピックには力を入れてるみたいです。

そしてここからがガスにまつわる科学館のスペースになります

一階と二階に分かれてて、メインは一階になります

中に入ると、奥まで続いています。ワクワクさせてくれる演出です

都市ガスが届くまでの全体像。
ここは東京ガスが運営する科学館なのでプロパンガスについてはまるで存在しないかのように無視されていますが、都市ガスは地下の管を通って各家庭や施設などに供給されます。
地下インフラが整ってない(採算がとれない)地域は、LPガス(いわゆるプロパンガス)になります。
都市ガスの成分は主にメタン。LPガスはプロパンと成分が異なります

都市ガスは、天然ガスを採掘して取り出しています。つまり石油とおなじ化石燃料になります

ガスは、安全性の高いポリエチレン管を通ります。コスト、安全性、耐震性等々を含めて万能素材といえます

港にガスを運んだら、液体から気体へと戻して街へと送ります。途中で圧力を変えるガバナステーションを経由し、需要が高まる時間帯に備えるためガスホルダー(タンク)に貯めて置きます。
昔はウルトラマンやゴジラなどに散々壊されてきたガスタンクですが、近年は減り続けています

ガスは圧力を調整しながら街へと送られています


ガスタンク。昭和の風景とよく似合う建物でした


LNGタンク。20世紀半ばまではガスを液体にする技術がなかったため輸送のコストが掛かりましたが、近年は液体に圧縮することで低コストを実現しました


天然ガスを採掘する様子です

ガスの採掘場所。石油は中東にほぼ依存していますが、ガスは世界各国から輸入して政治的リスクを分散しています。現在最大の輸入国はオーストラリアです



ガスは石油と比べて二酸化炭素の排出量が少なく、もっとも環境負荷の少ない化石燃料として知られています

むかしは石炭からガスを抽出していました。色んなところから取れるんですね


火育教室も開いているようで、火の効能について解説してありました

そして次は二階になります

二階にあがってきたところです

こちらはガスに関してというよりも、ガスからの副産物やエネルギーを俯瞰して解説したものです。なので昨今でさかんに言われるSDGsなどもありました


健康のための指針なども

こちらは画面に絵を描くとサークルに表示されるというものです

ダンスしながら楽しむコーナーもありました。子たちは大はしゃぎでした

こちらがサークル。創作活動の場としても提供しています

次にむかうのは、一度最初のエントランスに戻って階段かエスカレーターであがっていきます

こちらがエスカレーター


ガスでうごかしています

二階のエントランス

さらにのぼっていくと



屋上に出ました

緑地化した屋上から眺める高層ビル群は素晴らしい景観です


右が月島や勝どき方面

豊洲駅方面


この先に豊洲市場があります


オリンピック村が見えます


アーチ状の屋上

花畑の傾斜地は立ち入り禁止です


屋上はこのように作られているみたいです

鳥瞰図の写真。東京らしさを堪能できる科学館でした