[この世で幸福を得る手立てはただひとつ。明確な良心を持つか、
あるいはまったく持たぬか、のどちらか。]
◇私たちは、中途半端な人間だ。
良くも悪くもバランスの上に乗っかっている。
良心も多少はあるし、悪い心も多少は持ち合わせている。
自分にとって都合の良い時には、良心を思い切り使って善人になるし、
自分にとって都合が悪ければ、良心より悪い心を発揮して、
見て見ぬふりをする。
そういうところがあるのが人間だ。
◇良心を徹底的に使うか、良心を徹底的に捨て去って、悪に徹するか。
そうすれば、論理が一貫し、幸せがやってくると言うのだ。
「自分の小さな都合で右往左往するな!」ということだ。
◇では、どうするか。
私たちがすることは、「良心を徹底的に使って生きる」ということだ。
折角、人間には良心があるのだ。それを使わない手はない。
それを徹底的に使って生きていく時、
私たちは、少しは動物界の中で一目置かれるのだ。