健康体操たまて箱

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【肺の生活習慣病「COPD」】

2016年10月14日 | 日記

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は「肺の生活習慣病」「タバコ病」とも言われ、長年の喫煙が主な原因となり、肺や気管支の組織が壊れて呼吸機能が低下する病気です。

最初はかぜの症状と似ていますが、病気の進行とともに息切れがひどくなっていきます。さらに進行するとふつうの歩行や会話も息切れのため困難になり、酸素が手放せない状態になるなど、生活に大きな影響がでます。

 ●原因の90%以上は「たばこ」

COPDにかかるほとんどが喫煙者です。たばこの煙に含まれる有害物質によって、気管支や肺胞に慢性的な炎症がおこることがCOPD発症の引き金になります。1日20本のタバコを1年間吸い続けると、牛乳びん約1本分のタールを吸うことになります。

 ●たばこが与える影響とは?

喫煙は、がん、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、生活習慣病の危険因子であり、ぜんそくやCOPDなどの呼吸器疾患や歯周病の発症に大きな影響を与えます。

喫煙による健康被害は、本人だけでなく、たばこを吸わない周囲の人々がその煙を吸い込む受動喫煙でも発生します。

また、妊婦が喫煙すると低出生体重児、早産、自然流産、周産期死亡(妊娠28週以降の死産と、生後1週間以内の早期新生児死亡)の危険性が高くなります。

未成年の喫煙は、成長に悪い影響を与えるほか、身体に十分な酸素が行き渡らず、持久力の低下をもたらします。たばこを吸い始めた年齢が若いほど、ニコチン依存になりやすく、がんや心臓病などの危険度が高まります。未成年で喫煙を始めると、肺がん死亡率が約5.5倍になります。