たばこには三大有害物質(ニコチン・タール・一酸化炭素)をはじめ、多くの有害物質が含まれています。これらの物質が歯周病を悪化させる要因となります。
1.ニコチンには強力な血管収縮作用があり、歯ぐきが炎症を起こしても出血が抑えられ歯周病の症状である歯ぐきからの出血がかくされてしまうため、歯周病が気づかないうちに重症化してしまいます。
2.タールは歯の露出面や歯ぐきに沈着し、不快な外観を作りだします。また、タールは発がん性物質としても知られています。
3.一酸化炭素はニコチンとともに身体の免疫細胞の活動を著しく低下させてしまいます。
たばこをやめることによって、歯周組織は数週間で本来備わっていた免疫機能を回復します。しっかり治療をすれば、歯周病も改善します。歯ぐきへのタールの沈着も、時間はかかりますが、少しずつ本来の歯ぐきの色へ戻ります。それ以外にも、味覚が戻り、美味しく食事ができるようなったり、口臭がなくなるなど、様々なよい変化がみられますよ!ぜひ、この機会にたばこを吸う習慣を見直してみましょう。