ギリヤーク尼ケ崎さんが神戸の湊川神社で踊りました(5日)。
ご存じですか? ギリヤークさんのこと。
自分は大道芸人だと言って、青空公演を続けている舞踊家です。
40年間、踊って、踊って、踊りまくって、ことしは78歳になりました。
すまいは東京の世田谷にありますが、毎年ゴールデンウィークには神戸に来て、湊川神社の境内で踊るのです。
大震災のあとでは、大きな被害の出た長田区の菅原市場でも踊りました。
焼け跡を転げまわって、体がガラスの破片で傷だらけになりました。
去年の暮れに心臓が悪いとわかって、ペースメーカーを入れましたが、それでも約束どおり神戸にやってきたのです。
小雨が踊りのすこし前から降りだしました。
でもギリヤークさんはいつも雨天決行です。
カセットテープで音楽を鳴らしながら、「白鳥の湖」や「じょんがら一代」などいくつかの演目を踊ります。
みんな自分の創作で、何十年も踊り込んできた作品です。
ちょっと滑稽(こっけい)な振りもあって、そのときには笑い声が起こりますが、全身を大地に打ちつけるような踊りには、もうみんな声を失って見ています。
最後の「念仏じょんがら」は、大震災の犠牲者と朝日新聞の阪神支局でテロに倒れた小尻知博記者とJR福知山線脱線事故の犠牲者に捧げられました。
まるで慟哭(どうこく)するように、雨の大地を這(は)いまわって、たちまち体じゅうが泥まみれになりました。
だれもが息をのみました。
毎年見に来る人も多くて、だから筋書きを知ってる人もかなりあるのですが、それでやっぱり毎回息をのむことになるのです。
「神戸の前に尼崎で踊ったときには、天気がよくて、気温が上がって、苦しくなって、踊りぬけないんじゃないかと途中で心配になりましたが、きょうは雨でとても踊りやすかった。ペースメーカーとの付き合いかたもわかってきました。まだまだがんばります」とギリヤークさん。
来年もまた来てくださいよ、きっと。
ご存じですか? ギリヤークさんのこと。
自分は大道芸人だと言って、青空公演を続けている舞踊家です。
40年間、踊って、踊って、踊りまくって、ことしは78歳になりました。
すまいは東京の世田谷にありますが、毎年ゴールデンウィークには神戸に来て、湊川神社の境内で踊るのです。
大震災のあとでは、大きな被害の出た長田区の菅原市場でも踊りました。
焼け跡を転げまわって、体がガラスの破片で傷だらけになりました。
去年の暮れに心臓が悪いとわかって、ペースメーカーを入れましたが、それでも約束どおり神戸にやってきたのです。
小雨が踊りのすこし前から降りだしました。
でもギリヤークさんはいつも雨天決行です。
カセットテープで音楽を鳴らしながら、「白鳥の湖」や「じょんがら一代」などいくつかの演目を踊ります。
みんな自分の創作で、何十年も踊り込んできた作品です。
ちょっと滑稽(こっけい)な振りもあって、そのときには笑い声が起こりますが、全身を大地に打ちつけるような踊りには、もうみんな声を失って見ています。
最後の「念仏じょんがら」は、大震災の犠牲者と朝日新聞の阪神支局でテロに倒れた小尻知博記者とJR福知山線脱線事故の犠牲者に捧げられました。
まるで慟哭(どうこく)するように、雨の大地を這(は)いまわって、たちまち体じゅうが泥まみれになりました。
だれもが息をのみました。
毎年見に来る人も多くて、だから筋書きを知ってる人もかなりあるのですが、それでやっぱり毎回息をのむことになるのです。
「神戸の前に尼崎で踊ったときには、天気がよくて、気温が上がって、苦しくなって、踊りぬけないんじゃないかと途中で心配になりましたが、きょうは雨でとても踊りやすかった。ペースメーカーとの付き合いかたもわかってきました。まだまだがんばります」とギリヤークさん。
来年もまた来てくださいよ、きっと。