東西圧縮回流記

仙台青春風の旅 ブーメランのように 

植林 内モンゴル自治区 NGO

2007-04-22 | Weblog
生の記憶の残像がある。
3月末、内モンゴル自治区を仕事で訪問した。

圧倒的な砂漠のちから。
何者も防ぎ切れない凶暴さがある。
オルドスもウーハイも呑み込まれそうな非情さがある。
道路沿いの植林した樹木は苦しく負けそうだ。

内モンゴル自治区で植林する日本のNGO(非政府組織)は12団体もある。
山西省など中国の乾燥地帯で植林活動する団体を合わせると、中国で活動する日本のNGOは24団体になる。(JICAのHPより)
有名な鳥取大学の遠山正瑛名誉教授の遺志を引き継ぐ団体がある。
小生の以前の勤務先の先輩の団体がある。
リタイア後に行く人も多いと聞く。

中国の内陸部では月給数千円以下、あるいは現金収入がないと聞く。
内モンゴルからも人々は奔流となって上海、天津など沿岸部、都市部へ行く。
北京、上海は近代都市へ変貌した。

内モンゴルの広大な舗装道路で、布頭巾と布マスクで顔全体を覆い、ひとりで黙々とホウキ掃きしていた婦人がいた。
哀感が漂っていた。
視線を感じた。
とても植林どころではないと・・・。

日本人はそこへ植林に行く。
他の国から、日本に24団体も植林ボランティアに来ていますか?

これは何なのだろう。
日本人の意識は、底力は凄い。
結論は何か。
日本は確かに文明国に変貌した、と。

ビル・ゲイツに負けじと稼ぎ、数兆円の基金を寄付するのも一つの方法。
これで問題の一部は解決するだろうか。
コメント
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