東西圧縮回流記

仙台青春風の旅 ブーメランのように 

饅頭屋のオートバイの記憶

2021-06-25 | 淡路・神戸・明石・京都
 ボクが中学生のころ、同学年の幼友達の家である饅頭屋によく出入りしていた。関西では一般的だと思うが、饅頭屋(まんじゅうや)のことを「まんじゅや」と呼んでいた。ボク達は淡路にある高田のまんじゅやの二階や道路向かいの倉庫でたむろしていた。
 おやじさんは婚礼や法事のための饅頭を受注して作り、時折、それを遊んでいないで客先に届けるよう息子に厳命が下り、ボクはその配達に何度か後について行ったことがある。何段にも重ねた饅頭のパレットを荷物配送用の自転車の荷台に積んで客先に行く。そのときオートバイの前身の原動機付き自転車を見たような気がする。荷物用の自転車もこんな形状だった。
 
 余談だが、饅頭屋の二階には卓上型レコードプレーヤーがあり、そこではどういう訳か洋楽のレコードばかりをすり切れるほど聞いた。レイチャールス " I can't stop loving you" やコニーフランシス ”Vacation” などは今でも何とか歌え、英語の発音はこのレコードと近所の武田先生の塾で進駐軍仕込みの英語を聞いて覚えた。
 
 ホンダはその後、原動機付き自転車の名車カブを製作販売し、オートバイや四輪車のメーカーに発展する。この歳になって、オートバイの魅力を理解するようになった。母親は自分の目の黒いうちはバイクとヨットに乗るなと言っていたので避けていたが、バイクは馬に乗っているような感覚があり爽快な気分だ。
  

本田宗一郎が原動機付自転車第1号を製作【1946年(昭和21年)】/浜松市
 (city.hamamatsu.shizuoka.jp)
 

「ホンダコレクションホール開館20周年記念展示」の会場から


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