東西圧縮回流記

仙台青春風の旅 ブーメランのように 

紅葉狩りの記-西穂奥穂の稜線まで

2018-09-29 | 旅・趣味・自転車ほか



さて、昨日はたった1日の晴天だった。山の天気は変わりやすい。どうも最近は晴天が長続きしない。秋雨前線が台風の進路次第で、毎日2日先の天候が読めず、丁半どちらに出るか分からない。

6月末に奥穂高岳に登って以来、ジャンダルムや西穂高にかけての稜線が気になって仕方がない。7月8月と抜けられない用や旅行があったりして9月も過ぎようとしている。そこで一念発起していつものようにソロで上高地に来た。

ジャンダルムから奥穂高岳へのルートは西穂高から稜線沿いに行くか、あるいは岳沢から天狗沢を詰めて天狗のコル経由で行くしかない。

そこで岳沢小屋に一泊した後、なんとか天狗のコルに到達し、やっと稜線登りができてワクワクしていた。しかし畳岩尾根ノ頭の直下に来たところ、初心者でも気がつく装備で信じられないミスに気がついた。そこで躊躇なく判断せざるを得なくなった。ジャンダルムから奥穂高を越えて穂高岳山荘に到着しても翌日は暴風雨の中を下るか、停滞するしかない。台風もこちらに向かっている。奥穂の小屋から涸沢まで足を伸ばしても、涸沢カールが紅葉最盛期で山小屋は超満員で宿泊できないかも知れないとのこと。残念!ここは撤退するしかない、後悔するかもしれないがこれも判断の時だと自分に言い聞かせて、登りはじめた稜線から天狗沢を引き返し、岳沢経由でトボトボと上高地まで下った。

岳沢小屋で出会ったソロの方は、若い頃から岩登りをしていたそうで、いやー、紅葉狩りに来ましたよ、じつは足の震えが止まらなくなり手術した後、少し歩けるようになったので、岳沢まで来た。天狗沢の途中の右側にある畳岩まで行って、少しフリークライムをしようかな、まだ両手が動くからね、行けるところまで行って紅葉でも楽しみますよ、と話された。ああ、こんな楽しみ方があるのだなとボクは感銘を受けた。
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