東西圧縮回流記

仙台青春風の旅 ブーメランのように 

グッバイ、リチャード

2020-10-11 | Weblog


ガン宣告であと半年の余命
テニアの大学教授リチャード
演じるはジョニー・デップ
映画は酷評も多いようだが
まずは考えよう
かつての同僚を思い出した

さて、どう生きるか
少し上品さに欠けるがこれが米国の現実か

学生達に残した言葉
「98%の人が反対しても、自分のやりたいことをやりなさい。それが生きること。」
そう簡単にはいかないが、結局はそういうことですね
社会的責任、家族、倫理的制約、経済的責任・・・
あと半年をどう生きるか
愛犬と旅に出る

自分にも、あなたにも問う
「残されたO年をどう生きる?」

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栗駒山 紅葉逍遥

2020-10-10 | 旅・趣味・自転車ほか
今週の栗駒山
紅葉のシーズンになりました





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先週の岩木山

2020-10-10 | バイク・山歩き
岩木山の頂上だけ雲に覆われていた






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2.4 天狗のコル 天狗沢エスケープルート

2020-10-09 | バイク・山歩き
 今回は西穂から天狗のコルに至り、天狗沢を下り岳沢小屋に下るルートを当初から計画した。
 このルートは西穂から奥穂に到る稜線上で唯一のエスケープルートと言われている。確かに西穂奥穂の稜線では逃げ場はここしかない。いざとなればビバークしかない。ちなみに実質の所要時間は西穂山荘から西穂経由で天狗のコルまでは6時間、天狗のコルからジャンダルム経由で奥穂高山荘までは4時間で合計10時間程度で、これに休憩時間が加わる。天狗のコルから岳沢小屋までは約2時間。もちろん所要時間には個人差が大きく、リュックサックの重量が大きく影響する。

 岳沢小屋から天狗沢経由で天狗のコルまでのルートは、一昨年は畳岩尾根の途中まで行き、装備の初歩的ミスで引き返しているので、一応は天狗沢の登り下りの経験がある。昨年は同じルートを登りジャンダルム、奥穂経由で穂高岳山荘まで行った。ジャンダルムの頂上で新潟から来られたクライマーと遭遇し写真を撮って頂き談笑したことは楽しい思い出だ。

 天狗のコルには避難小屋あとの石組みが崩れて残っている。


 ここから天狗沢を急下降するが、浮いた岩石がほとんどで非常に悪い。下降の取り付きでは下降角度が大きく最も危険だ。畳岩尾根側の一枚岩の下部と浮いたガレた岩クズの境界にラインをとって下り、辛うじて足場を確保できる。岩クズの上を進むとローラーに乗ったように止まることなく滑り落ちてしまう。



 天狗沢の下りは昨年及び一昨年の状態に比べて非常に悪い。西穂山荘の職員と、携帯電話で予約を入れた岳沢小屋の職員にも今年は非常に悪いので注意するようにアドバイスを得ていた。今年は震度6クラスの群発地震が付近で発生していて、落石には十分注意するように勧告を受けていた。今年は登高下降のルートに踏み跡は全然ない。全て落石に覆われている。天狗の頭と畳岩尾根に挟まれた沢筋は狭く、上部からの落石で一撃を受ければひとたまりもない。耐えず上部から落石がないか、全身の感覚を研ぎ澄ませて注意しながら下った。幸い午後も時間を過ぎていたので、落ちるものは落ちてしまっていたのだろう、また幸運にも恵まれ落石にあうことがなかった。

 ここで無意識に「有難う、皆さん!ここまで生かしてくれて有難う!」と大きな声で天狗のコルの方向に叫びを上げた。神仏、先祖、身内、これまで私に係わった皆さんに!周りには人は誰もいない天狗沢で、沢筋の上部に向かって感謝の言葉を叫んだのだ。自分でも意外だった。無意識の中で感謝の言葉を叫んだのは生まれて始めてだった。

 岩場では何でもない個所で失敗するとよく言われる。リスクとは何だろうと考える。慎重にステップを確認しながら時間をかけて下り、岳沢小屋に到着した。


 岳沢小屋に宿泊した後、翌日は前穂高岳へピストン往復、またはジャンダルム経由で奥穂までを考えていたが、今回は断念することにした。
 翌朝は晴天に恵まれ、天狗沢を見ながら、充実した山行を思い出しながら上高地に下った。


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小さな勇気を 2.3 間ノ岳付近で出会った人

2020-10-04 | バイク・山歩き
 西穂から間ノ岳へ進んでいると反対の奥穂側から何人かの人が来た。

 最初の一番乗りは2人連れの男性で、30代ぐらいの先輩と後輩のようだった。
「奥穂からですか? 何時に出ましたか?」
「5時ごろです」
「(スピードが)随分早いですね」
それで終わり。2人連れだったのはこの一組だけ。後はソロ、みんな単独行者だ。

 イワヒバリに会った。2m位まで近付いても逃げない。人を恐れない。向こうに笠ヶ岳が見える。


 間ノ岳の頂上付近では全身を黒色でまとめた格好いいソロの女性と遭遇した。ヘルメット姿も凜々しい。20~30代の若手だ。岩影から急に現れた。ただ凄く緊張していた。イワヒバリの方が人懐っこい。対するボクはむさ苦しい男一人だ。山賊と間違えられるとかなわないので声をかけた。

「ココヘリに入っていますか」
「・・・」
「ひとりで歩いていると、万一に備えて心強いですよね。」
「別のGPSに入っています」
「気をつけて」
「お気をつけて」
会話はこれだけ、せいぜい数十秒。妙齢の女性に対して、実に味気ない会話だった。いきなりココヘリはないだろう。山賊に間違えられなくても、変な説教オジサンくらいには思われただろう。「いい天気ですね」ぐらいにしておけばと若干の後悔!
 
 私はフェイスブックで知り合いの先輩に教えられて、昨年からココヘリの保険に加入した。ヘリコプターによる遭難救助を受けられる保険だ。ソロの登山者には心強い。



 天狗の頭への登りで外国人のソロに出会った。30代くらいかな。ずいぶん軽装で、半袖半ズボンだ。寒くないのかな。荷物は5kg程度。一応、声をかけた。

" Where did you come from? "
" I came from France, フランスですよ”
予想どおり日本語を話せるのだった。
「荷物は軽そうですね」
「奥穂からの下りで西穂までイキマス。前回はテント装備で来たが、荷物が重くて大変でした。やはり荷物が軽いとサイコー!」
「私も次はもっと軽くしたいよ。Welcome to Japan!お気をつけて!」

(続)


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小さな勇気を 2.2西穂から天狗のコル

2020-10-03 | バイク・山歩き
 西穂高岳(西穂)山頂から奥穂高岳(奥穂)方面へはいきなり急な下りが続き、間ノ岳までは大小のピークが幾つか連続し、間ノ岳と天狗の頭の間には大下りと大登りがあり、その間の最低部は間天のコルと呼ばれる。コルとは鞍部(あんぶ)のことで、馬に人が乗るために置く鞍の中央部が低くなっていることに由来する。

 また、尾根筋の両端は切れ落ち緊張感が続く。コース全般は平坦な部分が1mも無いところも多く、もし落ちたらあの辺りで止まるだろうな、下まで何百mも落ちるだろな、と少しは考える。しかし目の前の手足のホールドを探すことに神経を集中するため、そんな恐怖感はなくなって「いいね、快感!」と叫んだりする。全神経を集中して手足と体を動かすこと、最も原始的な作業を続けること、単純にそれが醍醐味かも知れない。


 岩登り初心者の基本は、岩場では手と足のホールドを探し、常に手足の4点のうち1つしか移動せず、他の3点は岩場に確保する。いわゆる三点確保の基本を忠実に守って動かす。そんな作業の繰り返しだ。見かけは難しそうなルートでも手足のホールドは充分にあり、危険な箇所には最低限のクサリが設置されている。 

 間天のコルから天狗の頭に登る途中に有名な逆層スラブがあるが、意外に小さな割れ目(クラック)があり、補助のクサリを使って登ることができる。ただ、専門家はクサリは使わず、自分の手足と道具のみ信用しなさいという。また、雨や霧で岩の表面が濡れると、スラブに限らず靴の摩擦が効かず滑るので危険この上ない。やはり晴天で風の弱い日を選ぶことが安全につながる。 (続)





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小さな勇気を 2.1 西穂から奥穂

2020-10-02 | バイク・山歩き
 昨年は上高地から岳沢、天狗沢から天狗のコルを経由して、畳岩の頭、ジャンダルム、馬の背を経て奥穂高岳(奥穂)まで行った。

 今年はコロナ禍の影響と極めて個人的な理由により外泊ができなかった。やっとコロナ禍の後に動き出すことが出来た。

そこで先日9月末に、新穂高温泉から西穂高岳(西穂)を経由して奥穂へ稜線の山旅を楽しむことができた。ただし、天狗のコルからジャンダルムと奥穂高岳は昨秋に行ったので、今年は西穂高岳から間ノ岳を経由して天狗の頭から天狗のコルまで行き、唯一のエスケープルートの天狗沢を下り、岳沢小屋に宿泊する計画を立てた。

 もうすぐ紅葉のシーズンだというのに、今年は例年の穂高の山小屋のような混雑は無く、定員の半分以下で、隣に布団がないのが新鮮な驚きだった。

 写真は西穂山荘付近から西穂高岳方面を望む夕方。



 
当日は早朝4時ごろから早立ちの準備をし、西穂山荘を5時に出発し、西穂高岳を目指した。









 登山者の多くは西穂独標か西穂までとして戻ってしまい、もの好き以外はここから先の奥穂へは行かない、という両端が切り立った断崖の難ルートと言われている。

 西穂の頂上には何人かの単独行者(ソロ)と一組の夫婦が休憩していた。中には元気なオジさんがいて「そこの岩は浮いているから、気いつけや!」と皆さんに盛んにアドバイスを送る。休憩の後、まず最初に30代の若手が西穂から奥穂に向けて出発した。オジさんは「いい写真を撮りや、気いつけや!」とエールを送る。続いて60代くらいのベテランソロが「慌てて行ってもろくなことはないからな。ボチボチ行こうかな」とつぶやきながら奥穂に向けて出発した。
 何分か後、ボクが遠慮がちに奥穂に向けて下り出すと「何やオニイさんも行くんかいな・・・気いつけや!」とエールを贈られた。この元気なオジさんのお年はボクより少し上か同じくらいだ。ボクは、この歳でオニイさんと呼ばれたよ、と複雑な心境ながらも少しにんまりしながら、西穂の頂上を後にした。 (続)

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