八月に入り猛暑が続き、ウォーキング活動は「中止」を連発しています。このまま今月はブログの更新がないということにならないよう、今日はウォーキングの効能についてお話します。。研究者ではないので科学的裏付けを持っているわけではありませんし、耳学問なので、気軽に聞き流してください。さわやかな夏の写真と共にお届けします。
まずは質問です。国際宇宙ステーションで活動している宇宙飛行士と、あなた自身を比べて、どちらが運動していると思いますか?
2001年6月北海道雨竜沼湿原
写真は本文と関係ありません
答えは「あなた」です。
六ヶ月後カザフスタンの草原にソユーズで帰還する宇宙飛行士は歩くことが出来ませんが、あなたは普通に歩いていることでしょう。
宇宙に向かう前、宇宙飛行士はバキバキに体を鍛えています。宇宙ステーションの中でも運動をしている様子が映されます。しかし重力がないところでいくら運動しても、地上で怠惰な生活をしている私たちと比べても全く運動が足りていないのです。骨がスカスカ、骨粗しょう症状態で、地上に帰還した際には歩くこともままなりません。
骨はどこへ行ってしまったのでしょう?
2001年7月八ヶ岳山麓
尿に含まれ体外に排出されてしまっています。骨は固いので作られたらずっとそのままあるイメージですが、三年で全て作り変えられると言われます。パリの骨董市でナポレオンが10歳の時の頭蓋骨が売られていたなんて話は笑い話ですが、私が10歳の時の骨と現在私を支えている骨は別物です。
骨の成分は溶けて血液中に存在します。単純にカルシウムとしましょう。地上に暮らす私の血中のカルシウムは腎臓で濾された後、必要な成分として血中に戻され再び骨を形成します。重力がある地上で暮らしているのである程度の骨の強度を保つ必要があります。
しかし無重力状態で生活していると腎臓はカルシウムを必要な成分と判断しません。尿とともに排出されてしまうのです。この状態で口からカルシウムを摂取しても、腸はそれを積極的に吸収しません。たまたま吸収されて血中に入ったカルシウムは、腎臓で不要な成分として体外に排出されます。
2002年6月北海道羊蹄山
宇宙ステーションへは行かないとので関係ないと思ってはいけません。地球上でも重力に対抗しないと、体はカルシウムを必要な成分とは認識しません。入院して一週間もベッドの上にいればそれを実感することになるでしょう。運動が必要です。
ジムでバイクをこぐのとトレッドミルで走るのでは違いがあるでしょうか?
2006年7月北海道大雪山
心肺機能を高める意味で違いはないかもしれませんが、骨を鍛える観点ではトレッドミルに軍配が上がります。
それでは、トレッドミルと実際に屋外を走ったり歩いたりする違いがあるでしょうか?
骨を鍛える観点では柔らかいトレッドミルの上で走るより、硬い地面を走ったほうが良いのです。体を支えるだけではなく、振動が骨の形成を促します。
骨を鍛える一番のトレーニング方法は「しことてっぽう」です。お相撲さんがやっているやつです。骨に振動を与えることにより骨が損傷します。寝ている間に体は損傷した骨を修復するとともに、さらなる振動に耐えられるよう骨を強くします。
骨の修復時に体のほかの組織を若返らせる物質が分泌されます。その物質がからだ中を駆け巡り、血管や筋肉の修復を促進させます。お相撲さんやプロレスラーが怪我から驚異的な回復力を見せるのは、骨を鍛えるトレーニングのおかげなのです。
皆さんには手軽にできるウォーキングをお勧めします。暑いからといってエアコンが効いた部屋から出ないのは不健康です。ある程度汗をかくことは自律神経を機能させるために必要です。夕方日が傾いて日影が出来る様になったら、ウォーキングに出かけませんか。
ただしやりすぎは禁物、疲労骨折が待っています。適度な運動で猛暑を乗り切りましょう。
すこやか歩こう会ではひきつづき会員を募集しています。目黒区在住以外の方も歓迎いたします。
まずは一緒に歩けるか、試しに一度参加してください。
sukoyaka[アットマーク]v08.itscom.net([アットマーク]は@へ変換してください)宛にメールをいただければ、直近の活動予定をお知らせいたします。
すこやか歩こう会活動スケジュール
まずは質問です。国際宇宙ステーションで活動している宇宙飛行士と、あなた自身を比べて、どちらが運動していると思いますか?
2001年6月北海道雨竜沼湿原
写真は本文と関係ありません
答えは「あなた」です。
六ヶ月後カザフスタンの草原にソユーズで帰還する宇宙飛行士は歩くことが出来ませんが、あなたは普通に歩いていることでしょう。
宇宙に向かう前、宇宙飛行士はバキバキに体を鍛えています。宇宙ステーションの中でも運動をしている様子が映されます。しかし重力がないところでいくら運動しても、地上で怠惰な生活をしている私たちと比べても全く運動が足りていないのです。骨がスカスカ、骨粗しょう症状態で、地上に帰還した際には歩くこともままなりません。
骨はどこへ行ってしまったのでしょう?
2001年7月八ヶ岳山麓
尿に含まれ体外に排出されてしまっています。骨は固いので作られたらずっとそのままあるイメージですが、三年で全て作り変えられると言われます。パリの骨董市でナポレオンが10歳の時の頭蓋骨が売られていたなんて話は笑い話ですが、私が10歳の時の骨と現在私を支えている骨は別物です。
骨の成分は溶けて血液中に存在します。単純にカルシウムとしましょう。地上に暮らす私の血中のカルシウムは腎臓で濾された後、必要な成分として血中に戻され再び骨を形成します。重力がある地上で暮らしているのである程度の骨の強度を保つ必要があります。
しかし無重力状態で生活していると腎臓はカルシウムを必要な成分と判断しません。尿とともに排出されてしまうのです。この状態で口からカルシウムを摂取しても、腸はそれを積極的に吸収しません。たまたま吸収されて血中に入ったカルシウムは、腎臓で不要な成分として体外に排出されます。
2002年6月北海道羊蹄山
宇宙ステーションへは行かないとので関係ないと思ってはいけません。地球上でも重力に対抗しないと、体はカルシウムを必要な成分とは認識しません。入院して一週間もベッドの上にいればそれを実感することになるでしょう。運動が必要です。
ジムでバイクをこぐのとトレッドミルで走るのでは違いがあるでしょうか?
2006年7月北海道大雪山
心肺機能を高める意味で違いはないかもしれませんが、骨を鍛える観点ではトレッドミルに軍配が上がります。
それでは、トレッドミルと実際に屋外を走ったり歩いたりする違いがあるでしょうか?
骨を鍛える観点では柔らかいトレッドミルの上で走るより、硬い地面を走ったほうが良いのです。体を支えるだけではなく、振動が骨の形成を促します。
骨を鍛える一番のトレーニング方法は「しことてっぽう」です。お相撲さんがやっているやつです。骨に振動を与えることにより骨が損傷します。寝ている間に体は損傷した骨を修復するとともに、さらなる振動に耐えられるよう骨を強くします。
骨の修復時に体のほかの組織を若返らせる物質が分泌されます。その物質がからだ中を駆け巡り、血管や筋肉の修復を促進させます。お相撲さんやプロレスラーが怪我から驚異的な回復力を見せるのは、骨を鍛えるトレーニングのおかげなのです。
皆さんには手軽にできるウォーキングをお勧めします。暑いからといってエアコンが効いた部屋から出ないのは不健康です。ある程度汗をかくことは自律神経を機能させるために必要です。夕方日が傾いて日影が出来る様になったら、ウォーキングに出かけませんか。
ただしやりすぎは禁物、疲労骨折が待っています。適度な運動で猛暑を乗り切りましょう。
すこやか歩こう会ではひきつづき会員を募集しています。目黒区在住以外の方も歓迎いたします。
まずは一緒に歩けるか、試しに一度参加してください。
sukoyaka[アットマーク]v08.itscom.net([アットマーク]は@へ変換してください)宛にメールをいただければ、直近の活動予定をお知らせいたします。
すこやか歩こう会活動スケジュール