1911年の2月21日に、アメリカを始めとする列強は日本と平等条約(日米通商航海条約など)を締結し、明治政府の悲願であった関税自主権の完全な回復が果たされました。それに大きく貢献したのは、小村寿太郎です。関税をかけて自国産と輸入品との価格差を調整して、自国の産業を守ることができるようになったのです。
それから100年たち、日本の経済力は大きく向上しています。現在はTPP(環太平洋経済協定)に関して関連国との協議を実施しています。TPP参加の場合は関税撤廃が原則のため、国内の産業に大きなダメージが出るのではないかという声も上がっています。
現在の問題点を見つめるために、過去の状況を知ることが必要なことがあります。大学受験生は間近に迫った入試の小論文試験や面接に向け、必要に応じて過去をひもといてみてください。(Iha)