医学部、薬学部と並んで、6年制の学部として獣医学部があります。日本で獣医師として活動するためには6年間の獣医学部を卒業後、獣医師国家試験に合格しなければいけません。
近年、「動物のお医者さん」や「獣医ドリトル」など、獣医師をテーマとしたコミック・ドラマが人気を博しています。これらの影響でしょうか、一般入試では獣医学部の人気が増大しているところがあります。獣医師は小動物臨床獣医師と産業動物臨床獣医師にわけられます。前述のコミック・ドラマは小動物臨床獣医師の活躍を描いたものです。近年の日本社会では人間と動物の絆を繋ぐ役割を担っているところがあると思われます。
一般入試では獣医学部の入学試験問題も数学・英語・理科というところですが、帰国入試では日本語小論文のみで受験できるという場合もあります(私立の酪農学園大学、日本大学等:日本大学の場合は英語も試験科目に含まれます。国立の北海道大学は試験科目は小論文のみですが、学科の内容が含まれる場合もあります)。
しかし、獣医学部も理系他学部と同様に昨今は帰国生にも一層の学力を求めています。岐阜大学、鹿児島大学、山口大学等獣医学部の帰国入試を廃止する大学も目立っています。
少し前の話になりますが、駿台国際の卒業生で獣医学部へ進学した卒業生が遊びにきてくれました。その卒業生はそれほど、数学や理科が得意というわけではありませんでした。しかし、一度も留年することなく、4年生に在籍しています。「帰国生として頑張ってます」
誇らしげに、言っていました。今後も獣医師になるという希望を叶えるために励まれることを願っています。
(yos)