生徒さんの成績を上げるためにどうしたらいいか、日々考えている。ひとつ意識しているのはalliance (同盟)という考え方だ。どんなに講師に熱意があったり、優れた教材やシステムがあったりしても、目標が生徒さんと塾側、親御さんとでズレていたり、教材を使いこなす意欲やエネルギーが不足していたら、何も効果を生まない。だから何よりも最初に「共有」が重要だと考えている。生徒さんと講師間で目標を共有し、それを達成するためにはどうするか、リソースはどれくらい割けるか、目標達成を妨げるのは何かを検討する共同作業だ。さらに、塾や講師側は何を提供できて、生徒が努力すべきは何かを具体化する。これらのプロセスを経て「一緒に作業をする同盟working alliance」を形成し、初めて授業、教材、宿題が意味を持つのではないか。そうでなくては、生徒さんは受身的に授業を受け漫然と課題をこなすことになる。
ときは春。春季講習中に、担当生徒さんと「同盟」を強化して、2023年度をどうやって過ごすか話し合って行きたい。