*この記事を読んで、巨艦みずほ、がやっと動き出したかと思ったのは芥川一人ではないだろう。
【北京=多部田俊輔】みずほコーポレート銀行は中国国有石油の中国石油化工集団(シノペックグループ)と中国石油天然気集団(CNPC)の大手2社と相次ぎ業務提携した。中国石油大手は国内石油需要の急増に対応するために海外事業を拡大しており、資金需要が旺盛。みずほコーポは中国石油大手への融資をテコに中国事業の拡大を目指す。
みずほコーポは、香港にあるシノペックの海外事業統括子会社に対し、包括的な金融サービスを提供する。海外の資源権益の買収に関して資金を提供し、助言や資産精査も行う。与信枠の金額は公表していないが1千億円以上とみられ、外資系金融機関としては最大になる見通し。原油などを輸入する際の信用状発行などの貿易金融や、石油のデリバティブ(金融派生商品)に関する金融サービスも提供する。
一方、CNPCとは貿易金融や貸し出しに関して業務提携した。CNPCは世界各地から原油などの輸入を増やしており、必要資金を融資する。
みずほコーポはシノペックが2009年にアフリカなどに石油権益を持つ新興石油会社アダックス石油(本社スイス)を7200億円で買収した際に買収資金を提供。CNPCとJX日鉱日石エネルギーとの合弁会社にも与信枠を提供しているという。中国は09年に原油の海外依存度が5割を突破。2~3年内に6割に達する見通しで、国有石油大手は海外の油田権益買収を加速している。
【北京=多部田俊輔】みずほコーポレート銀行は中国国有石油の中国石油化工集団(シノペックグループ)と中国石油天然気集団(CNPC)の大手2社と相次ぎ業務提携した。中国石油大手は国内石油需要の急増に対応するために海外事業を拡大しており、資金需要が旺盛。みずほコーポは中国石油大手への融資をテコに中国事業の拡大を目指す。
みずほコーポは、香港にあるシノペックの海外事業統括子会社に対し、包括的な金融サービスを提供する。海外の資源権益の買収に関して資金を提供し、助言や資産精査も行う。与信枠の金額は公表していないが1千億円以上とみられ、外資系金融機関としては最大になる見通し。原油などを輸入する際の信用状発行などの貿易金融や、石油のデリバティブ(金融派生商品)に関する金融サービスも提供する。
一方、CNPCとは貿易金融や貸し出しに関して業務提携した。CNPCは世界各地から原油などの輸入を増やしており、必要資金を融資する。
みずほコーポはシノペックが2009年にアフリカなどに石油権益を持つ新興石油会社アダックス石油(本社スイス)を7200億円で買収した際に買収資金を提供。CNPCとJX日鉱日石エネルギーとの合弁会社にも与信枠を提供しているという。中国は09年に原油の海外依存度が5割を突破。2~3年内に6割に達する見通しで、国有石油大手は海外の油田権益買収を加速している。