文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

崩れた「成功の方程式」 学資ローン将来見えぬ若者…読売新聞4面から

2011年12月18日 20時19分55秒 | 日記
今日、京都に向かう車中で読んだ読売新聞の、只今、連載記事である。…この間まで朝日も同様の特集を組んでいた訳だが。文中黒字化は芥川。

首都ワシントンの法律事務所に勤務する弁護士のヤスミンさん(27)は、全身白の華やかな装いで約束のカフェに現れた。自信に満ちた笑顔に、よく手入れされた爪と髪。若くして成功を手にし、さらなる野心に燃える米国の典型的な若者のように見えた。

ところがヤスミンさんは、席に着くなりまくし立てた。「この社会の仕組みはおかしい。自分は恵まれているが、それでも苦労している。未来には怒りと失望、不安しか感じない」

不満の原因は、法科大学院の3年間で背負った総額約18万ドル(約1400万円)の学資ローンだ。利息は8%。月800ドル(約6万円)返済しているが、完済には30年かかるという。

2008年の金融危機は、弁護士といった花形の職業も直撃した。ヤスミンさんの年収は希望額の半分程度で、「10万ドル(約780万円)には遠く及ばない」という。それでも職に就けただけ幸運といえる。

ワシントンの美術大学を卒業したエイリス・スラティーサンドバルさん(22)は、就職できない友人が親類宅に身を寄せ、バイトを掛け持ちしながら学資ローンの返済に追われる姿を見て、大学院進学を決めた。ローンはさらに膨らむが、学生でいる間は返済が猶予されるからだ。「大学院の2年間は、安全期間」という。

だが、その先はどうなるのか。若者の間にヽ不安と閉塞感が広がっている。

学資情報に関する専門サイトによると、学資ローンの貸付残高は今年、初めて1兆ドル(約78兆円)を突破した。大学院卒業者の7割がローンを利用し、利用者1人当たりの平均負債額は4万7000/ドル(約370万円)を超える。

米国は、条件の良い仕事や昇給を得るには、修士号以上が求められる社会だ。大学は、優秀な学生を集めるために教授の給与や施設整備にカネをつき込み、そのあおりで学費は高騰の一途をたどる。

「将来への投資」として巨額の借金をし、大学院まで進学しても、元を取れる給与水準の職は減るばかりだ。「成功の方程式」が崩れ、借金だけが膨らむ現状に、学資ローンの返済免除運動を展開する弁護士のロバート・アップルポーム氏(37)は「こんな構図は続かない」と警告する。

同氏の運動に賛同するネット上の署名は、70万人に迫る。ニューヨークのウォール街で始まり、全米各地に広がった反格差社会デモには、ローン問題を訴える多くの学生が参加した。

高等教育の機会を与える重要性を訴えてきたオバマ大統領は10月、こうした動きに押され、一部学資ローンの月々の返済額の上限を収入の10%とする新制度の導入を発表した。だが、高学歴を得るのに高いコストがかかる構造は変わらない。

弁護士のヤスミンさんは08年大統領選でオバマ氏の当選に興奮し、ホワイトハウスの前に駆けつけた。今は、すっかり冷ややかだ。

「誰が大統領候補なのかは問題じゃない。社会の仕組みが破綻しているのが問題なんだと思う」

(ワシントン 山口香子)、



学資ローン 1965年、ジョンソン大統領が、低・中所得者層に大学教育の機会を与えるために導入。連邦政府が債務を保証する公的融資と、銀行などによる民間融資がある。学生は、利率や返済方法が有利な公的融資をまず申し込み、不足分を民間融資で補うことが多い。公的・民間合わせて約1兆ドルとされる貸付残高のうち、400億~450億ドルが焦げ付いていると推定されている。

「都市の条件」平山 洋介著…日経新聞12月18日20面より

2011年12月18日 20時15分29秒 | 日記
「都市の条件」平山 洋介著
生き方の「景観」でみる街づくり

本書は都市の在り方について、大手デベロッパーによる画一化した大規模開発の考えとは一線を画す見方を示す。生活者一人ひとりが持つライフスタイル、ライフステージなどの集積が都市を形成するというスタンスだ。生活者は様々なニーズや要望を持つ。

それに中央政府、地元自治体、企業などが街づくりで絡み合う。それだけに都市の形成は複雑だ。この複雑さこそが重要で、都市が息づくのに必要なものだとする。

著者は都市を単なる人工物とはみていない。都市にはいろいろな社会的、経済的な因子があり、それを「スケープ(景観)」と呼んでいる。若者の価値観による生活のスケープや、就職、結婚、子育て、介護などいろいろなライフステージを経験する女性から見た住まいや都市のスケープなど、豊富なデータを基に都市の成り立ちを解説する。

人口増と高度成長の時代は人々が上ってゆく人生の「梯子」は標準化していた。しかし、少子高齢化と低成長の今では生き方は多様化した。また、経済と社会にも大きなひずみが生まれ、安定感も失われた。こうした環境下でどうすれば都市は持続的な存在になるのかを追究する。

その答えの一つが「生き方の景観」の回復だ。著者は東日本大震災からの復興もこの考えから導き出すべきだと主張する。それは箱物開発からの脱却を指している。(NTT出版・2200円)

「銀河鉄道の時刻表」12月18日。

2011年12月18日 17時15分39秒 | 日記


gooにおける昨日のアクセス数は、以下の数字でした。


 


1217日のアクセス数  閲覧数:11,406PV    訪問者数:580IP


順位: 686 / 1,664,214ブログ中 (前日比  )


過去2週間の閲覧数の合計は151,510PV、訪問者数の合計は11,049IPです


 


一方昨日のアメーバは 閲覧数:1077 訪問者数:735


FC2のトータルアクセス:322


 


gooの、ページごとの閲覧数ベスト20は以下の通りです。


1トップページ86 PV


22011年12月17日、午後2時過ぎ。下鴨神社、...44 PV


3Just like a woman ,Bob Dylan43 PV


4Bob Marley - Redemption Song Live In Dor...42 PV


5Neil Young - Heart Of Gold41 PV


6Sunset Rubdown - Apistat Commander (Xiu ...39 PV


7Pearl jam redemption song39 PV


8P!nk live redemption song( Funhouse tour)37 PV


92011年12月17日、下鴨神社、午後2時過ぎ。37 PV


102011/12/17 午後2時過ぎ、下鴨神社・境内。37 PV


11下鴨神社の神々の居る場所から、芥川の居る...37 PV


12芥川が永遠に愛する同級生たちから見れば、...34 PV


132011/12/17 午後2時過ぎ、世界遺産・下鴨...33 PV


14世界遺産・下鴨神社は未だ紅葉を残していて...32 PV


15アーカイブ24 PV


16大機小機 温暖化ガスを考える…日経新聞12...17 PV


17中国漁船、韓国からイカ横取り 他…日経新聞...15 PV


18「強さ」に傾く有権者、それでいいのか…朝...13 PV


19「環境都市」に国産OS 「トロン」東大・富士...12 PV


20消費増税、首相は慎重に  細川元首相がア...11 PV


 


昨日の結果も、芥川にとっては、さても「南京玉すだれ」 感激 感謝 雨あられ 謝謝 多謝なのでした。


 



光琳銀の波再現 他…朝日新聞12月17日1面より

2011年12月18日 17時10分34秒 | 日記
江戸時代の画家、尾形光琳(1658~1716)が描き、琳派を代表する作品「紅白梅図 風風」(国宝)の制作当時の姿がコンピューター・グラフィックス(CG)で再現された。金地を背景に、黒い川面に銀色の波が立つ様子が鮮やかによみがえった。

所蔵するMOA美術館(静岡県熱海市)で16日に開かれた研究会で発表された。「紅白梅図屏風」をめぐっては、科学調査が続いていた。

東京理科大学の中井泉教授(分析化学)らが結晶の状態などを分析し、昨年、背景は金箔と発表。今回、川の部分を銀箔と結論づけた。さらに川の黒い部分は、銀箔を変色させた硫化銀と確認。結果をもとに、CG画像はつくられた。(西岡一正)

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米ネット、IPO復調…日経新聞12月18日5面より

ジンガ、株価低調でも10億ドル調達
競争激化、先行き不安も

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人間と文明への深いまなざし…朝日新聞12月18日13面より

■北杜夫を読む

「ブレア回顧録(上・下)」トニー・ブレア著…日経新聞12月18日19面より

2011年12月18日 16時45分18秒 | 日記
▼著者は53年英国生まれ。83年ド院議員に初当選。94年労働党党首就任。97年5月から07年6月まで首相を務めた。08年トニー・ブレア・フェース財団設立。

《評》東京大学教授 宇野 重規

…前略。政治家といっても人間である。一人の人間としての喜びや悲しみ、うぬぼれや嫉妬心をもっている。ただし公的存在としての政治家は、それを隠して演技しなければならない。有力政治家であるほど、表情一つが国の運命を変えるからである。

…中略。自分より不遇な人を思いやる、個人だけでなく社会を信じる。そのためにあえて労働党を選んだ彼は、一方で旧来の労働党にも強い不満を感じた。
伝統的な労働組合や福祉国家のあり方は、どうしても古くさい。それになじむには、フレアはあまりに野心的であり、ビジネス志向であった。

…中略。戦争を含む世界政治を動かしているのは、かくも鋭敏で、弱い人物たちなのだ。そのことを思い知らせる一冊である。

「本屋」は死なない 石橋 毅史著/「ケル・テル」は何をしたか…日経新聞12月18日20面より

2011年12月18日 16時26分17秒 | 日記
書店員を訪ね歩いた熱いルポ  書評家 松田哲夫

これは、本と読者を繋げるキーマン、書店員を訪ね歩いた熱いルポである。著者は、永年、業界紙の記者たった。書名の「本屋」は「本を売る店」ではなく、「『本』を手渡すことに躍起になってしまう人、まるでそれをするために生まれてきたかのような人」という意味で使っている。

大手チェーン店を辞めて5坪の本屋を始めた女性、多くのベストセラーを生み出した盛岡の元店長と弟子たち、和歌山の過疎村で小さな本屋を続ける女性、鳥取の個性的な本屋店主、誰もまねることのできない見事な棚を作る名古屋の男性。

日本の各地で、それぞれの流儀で、読者に本を届け続ける「本屋」たち。その仕事ぶりがていねいにレポートされる。例えば、著者は彼らが作る棚に注目する。

「情熱ある本屋の棚は、日々流れている。いま僕が見ているこの棚も、明日には姿を変える」というのだ。ところが、最近はそういうきめ細かい棚の演出があまり見られなくなり、そのかわりに手書きPOPが増えたという。

さらに、経験に裏打ちされた彼らの言葉には深い含蓄がある。ここでは、「読者」を語った印象的な言葉を2つ紹介しよう。

「読者とは本のパトロンである」(大型店勤務の論客・福嶋聡)「本が好きで、だから本屋になったんですけど。本が好きだという生き方は、自分が主人公。本を売る生き方は、お客さんが主人公。」 (鳥取の書店主・奈良敏行)

しかし、そういう「本屋」に、いま出版不況という容赦ない風が吹きつけている。出版界の売り上げは年々右肩下がりで、一昨年、ついに2兆円を切ってしまった。書店の閉店も止まらず、この10年間で約6000店減少していった。

こうした状況を背景にして、書店経営者は人件費削減のために社員の若返り、契約社員・アルバイト中心の現場構成をとるようになった。その結果、本のことを熟知し、こよなく愛する人たち、「本屋」が現場を去るケースも増えている。こういう傾向に著者は危機感を感じている。

たしかに現実は厳しい。でも、「本」がある限り、彼ら「本屋」がいる限り、心を込めて本を届ける営為は続いていくと信じたい。

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「ケル・テル」は何をしたか 阿部 静子著

仏文学者 鈴木創士

…前略。ともあれ「ケル・テル」の冒険が我々に教えたのは、書くことがこの 「ざらついた現実」のさなかで生きることそのものであり、さもなければ「書く」ということを巡る何百年に亘る戦いがただの絵に描いた餅になるということだった。作家たちは血を流す。嘘っぽいのは文学の歴史の方だったのである。

「しぶとく生きろ」野坂 昭如著…日経新聞12月18日20面より

2011年12月18日 16時06分42秒 | 日記
「しぶとく生きろ」野坂 昭如著

焼け跡からの視線で現在考察 文中黒字化は芥川。

小説「火垂るの墓」などで知られる焼跡・闇市派の作家が、脳梗塞からのリハビリ途上につづったここ4年半の新聞連載を集めたエッセー集。

3・11以降に書かれた文章が並ぶ巻頭の章をはじめ、その時々の問題に即応したそれぞれのエッセーには一本の柱かおる。ただいま現在の日本の繁栄がはらむ危うさを、戦中戦後の体験に立ち戻って考える一貫した姿勢である。

例えば、赤坂、青山、表参道付近を焼き尽くした1945年5月24、25日の東京・山の手の大空襲を取り上げた文章。「今、若者の集うあたり、賑やかできれいな街。すべて焼け野原だったといって過言ではない。人が折り重なって焼け死んだ。そのあとを生きて歩いているという事実を知っておくべきだろう」

養父の命を奪った神戸大空襲と、その後、飢餓状態に陥り幼い妹を死なせた14歳時の体験は、著者の原点であり、本書でも、あの夏に立ち戻っては痛恨の思いを吐露する。

この「焼け野原の死生観」からすれば、飢えを忘れて飽食に明け暮れ、死とまともに向き合うことを忘れた高度成長後の日本は、脆く危うい。

このたびの大震災についても著者は「がんばろう日本」というスローガンに違和感を募らせ、歴史を理解しないまま表面的に原発の是非を語ることを厳しく戒める。生身をさらした言葉だからこそ、立場の違いを超えて響く声がある。
(毎日新聞社・1400円)



写真を撮っている人はお分かりのように…。下鴨神社と芥川の真髄。

2011年12月18日 08時40分24秒 | 日記
写真を撮っている人はお分かりのように写真と言うのは撮影者の魂なのである。芥川の読者の方はお分かりのように…頭のてっぺんからつま先まで誠実の塊の様な司法書士さんがいるのです…芥川が、とても親しくしている大手不動産会社のマネージャーから紹介して頂いた方。

彼は、芥川の写真には何かが在る、と、いつも言ってくれていた人…去年、一枚、一枚載せるのが、あまりにも大変で、何枚か一緒に載せた時に、「芥川さんの写真は一枚、一枚の方が良い」

今回は、芥川の快気祝いと、世界遺産・街中に在る原生林・下鴨神社の霊気と清浄さ…昨日、タクシーに同乗させてくれた御婦人は「あそこにはパワースポットがあるって有名みたいですよ」と仰っていた…そのパワーが皆さま方に一気に伝わる様に、纏めて載せました。

既に「文明のターンテーブル」を御購読頂いている方には御礼を兼ねて。

まだ御購読されていない方には、今すぐ御購読頂けます様、「下鴨神社の霊験あらたか」を、まとめて放射して頂けるように(笑)

さぁ、読んでいない方は、これらの写真を観て直ぐに御購読しましょう…良かったら周囲の人にお勧め下さい…何故?…この本が100万部を突破したら、日本は確実に変わる…芥川の〈解答〉は実行されるからです。





















日本が再生し(元に戻り)世界を救える国になる、

米国と屹立して世界をリードして行く国に成る為には、

以下の書籍に芥川が書いた〈解答〉を実行するしかないのだと芥川は確信している。

どのページを開いても、貴方は、芥川の独創…一人の紛れもないGiftedが、
神に与えられた使命を果たしている結果としての言葉…に出会う。


「文明のターンテーブル」芥川賢治 第一巻

「文明のターンテーブル」第一巻 近未来100万部突破。

銀河鉄道の夜.jp(「銀河鉄道の時刻表」)にてスタート。



11.jpg
「文明のターンテーブル」
文芸社

<全国の配本書店>

北海道~愛知県【162店舗】

三重県~沖縄県【153店舗】

※書店での取扱いについて

<その他の書店>

文芸社

アマゾンエルパカe-hon

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文教堂

















「烏の羽は燦然と輝く太陽を隠す事は出来ない」。

2011年12月18日 07時14分49秒 | 日記
高校生だった一時期、神が芥川に与えた試練の辛さから逃れる様にして、僕は毎日、日本有数に音楽を聴いている人間だった。若い時にオーデォマニアでもあり、FMエアチェッカーでもあったことは既述の通り。

NHKFMを通して、ありとあらゆるクラシック音楽を聴いていた(勿論、ジャズ等も聴いてはいたが、殆どはクラシックだったのです)
朝はバロックから始まるのが通例。それが高じて、なけなしのお金をはたいて、レナータ・テバルディがプリマのプッチーニ「ラ・ボエーム」LP2枚組み全集を購入して、ミミや“ムゼッタのワルツ”を聴いていた程に。

或る日、何気にダイヤルを回していたら中国共産党のブロパガンダが飛び込んで来た事があった。曰く「烏の羽は燦然と輝く太陽を隠す事は出来ない」。

毛沢東語録の一こまだったのだろう…芥川が高校生時分は「文化大革命」真っ盛りの時だったのである。

さっき、ネットに詳しい知人が「芥川さん、あの男が、違うハンドルネームで、また、やりだしていますよ」との連絡をくれた。

見てみれば全く、その通りだっただけではなく、あろうことかアメーバにおける芥川のサイトに平然とペタをつけて来ていた。

君が為すべき事は、こんなことではないぞ。私たちから詐取した8,000万円もの大金を即刻返すか、重罪を繰り返した事に依って、長い刑務所生活を送り、愈々、人生を棒に振るのか。

その「二つに一つ」を考えるだけであって…30年の歴史しかないから、判例に乏しいネットの世界だと高をくくって、別な犯罪行為…今、君が違うハンドルネームを使って為している事は、「文明のターンテーブル」を出版した芥川に対する、れっきとした犯罪行為である…を、更に重ねることではないぞ。

芥川の〈解答〉を実行しているのが中国政府ではいかんのだ。

2011年12月18日 06時26分23秒 | 日記
ユーロ 遠い安定…日経1面から。

中国の誤算と打算 国債不信 つれない「救世主」  文中黒字化と*は芥川。

10月に南欧諸国を視察した中国政府の関係者は「働かない欧州人」に驚いた。「午後はどの店も閉まっていた。特にギリシヤはひどい」と今もあきれ顔だ。

…中略。

中国は3兆ドルを超す外貨準備の7割を米国債などドル資産で運用する。当初、欧州の支援に積極的だった背景には最大の貿易相手であるEUへの配慮に加え、ドルに偏った運用を多様化する狙いがあった。

…中略。

世論も騒がしい。温首相が9月に欧州への投資継続を表明すると、インターネット上に「貧しい中国がなぜ豊かな欧州を助けるのか」と批判する書き込みがあふれた。

…中略。

債務問題の深刻化は豊富な資金で影響力を増そうとした中国の誤算といえる。一方で中国は飛び火を防ぐ用意をしながら、次の一手を計算しつつある。
「世界経済の厳しい状況を考えれば、不均衡の解消よりも経済成長の確保を優先すべきだ」。王岐山副首相は11月下旬、訪中したブライソン米商務長官に明言した。その言葉を裏付けるように中央銀行の中国人民銀行は11月末、銀行から強制的に資金を吸い上げる預金準備率について3年ぶりの引き下げを決定。14日閉幕した中央経済工作会議は 「情勢の変化に応じて政策を微調整する」方針を示し、年明けのさらなる金融緩和をほのめかした。

08年秋の金融危機を察知した中国は機敏に動いた。米リーマン・ブラザーズが破綻した直後に6年7ヵ月ぶりの利下げを発表。4兆元(約50兆円)の公共投資もテコに09年のV字回復を導いた。3年前の再現はあるのか。中国政府の関係者は「当然、様々な頭の体操はしている」と話す。

*この頭の体操から導かれた答えを中国政府は既に実行している訳だが、それは芥川の〈解答〉そのものなのである。

…中略。

国内でも回しにくい中国マネーの行き先はどこか。外貨準備の過去の拡大局面では米モルガン・スタンレーなどの金融大手に投じ、株式の含み損を膨らませる 「やけど」もした。

はっきりしているのは、成長が鈍い先進国の国債への不信だ。欧州の政治は心もとなく、米国は超低金利政策で利回りを狙えない。

「日本企業を含め株式・社債に向かう」 「新興国の資源や土地、インフラが狙い目」。市場では中国が近く新たな政府系ファンドを設立し、投資戦略を更新するとの観測が流れている。

(北京=高橋哲史)

1ドル=111円であると世界に宣言し断固として守り抜くと表明する事の重要性について。

2011年12月18日 05時30分50秒 | 日記
OECDが算出した1ドル=111.4円という購買力平価の、正しさと公平さを世界に認識させ、その公平さを守り抜くと世界に宣言する事の重要性について。

「危機の火種燻る世界経済」東京大学教授 福田 慎一…日経新聞19面から。 文中黒字化と*は芥川。

抜本策 日本も議論を

…前略。

12月8日付の英フィナンシヤル・タイムズ紙も、ユーロが部分的にせよ崩壊すれば、そのコストは甚大だと述べ、欧州の首脳が統一通貨を断固として守り抜く姿勢をより明確にし、通貨統合の立て直しに時間をかけて取り組むよう訴えている。

*日本政府、日銀も芥川が「文明のターンテーブル」に書いた〈解答〉を直ちに実行し、円を断固として守り抜く姿勢を明確にすべき時なのである。先送りは、もはやゆるされないのであり、今、為すべき事は消費税増税なんぞではなくて、ただその事なのである。何時に成ったら貴方がたは、その真実に気が付くのか。20年超経過しても分からないのだかとしたら、今、日本政府や日銀に、真のエリートはいないのだと世界に宣言しているに等しい。

…中略

国際金融市場では自然と日本国債など、残された安全資産へ資金の流れが加速。その結果、格付けが最上級のフランス国債のリスクプレミアムが上昇する一方、日本国債が歴史的な低利回りを記録するといった異常事態が続いている。超円高も多分にその副作用といえよう。

今回の円高はデフレ経済に苦しんできた日本の輸出企業にとって、大きなダメージである。クレディ・スイス証券チーフエコノミストの白川浩道氏(週刊エコノミスト12月13日号)が指摘しているように、日本企業の国際競争力は新興国の追い上げで、ここ数年大きく低下してしまった。円高の進行はそれに追い打ちをかけた形だ。

同氏によれば、かつては円高が日本の輸出数量に与える影響は限定的だったが、ここ数年でその負の効果は飛躍的に高まった。韓国昭の対円レートがリーマン・ショック前と比べて半分近くになるなど、このままでは日本経済を支えてきた「ものづくり」の崩壊が始まるという現場の悲鳴も大きくなっている。

*この白川氏は、去年は円高では無い等と言っていた面もあったのだが…この時に芥川が、彼の名前は出さずに円高擁護論者に対して重大な疑義を提議したことは、今回の「文明のターンテーブル」第一巻にも書いている通り。

…後略。