以下は今日の産経新聞の5ページに掲載された記事からである。
朝日新聞の悪質さについては他の件についても後述するが、彼らのやりかたは朝鮮半島や中国の「底知れぬ悪」、「まことしやかな嘘」そのものだと言っても過言ではない。
愛媛県「加計文書」
日米首脳会談・北問題…議題山ほど
前愛媛県知事・加戸守行氏
学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部誘致を進めた加戸守行・前愛媛県知事は13日、産経新聞の取材に対し「首相案件」などと書かれた文書について「首相に結びつく話ではない」と述べた。
案件という言葉自体も「普通は使わない」と語った。
「首相案件」独り歩き
今回問題となっている愛媛県職員が作ったメモにある「首相案件」という言葉は、(県職員が面会したとする)柳瀬唯夫元首相秘書官(現・経済産業審議官)が「使うわけがない」とコメントしているのだから、使っていないと思います。
ただ国家戦略特区を認定する「国家戦略特区諮問会議」の議長が安倍晋三首相だから、それらしい言葉は出ていたのかもしれない。
仮にそうだとしても、最後は首相が裁くという意味ではないか。
首相に結びつくような話ではなく、首相案件という言葉が独り歩きしてしまっている。
首相案件という言葉は、役人は普通使いません。
首相や大臣の「マター」という言葉はよく使う。
今回の場合に照らすと、首相が最後に裁くという意味での「マター」。
首相マターというのを首相案件とメモにしたのかもしれませんね。
今回、メモが出てきて、国が地方を信用しなくなるのではないか。
愛媛県は何でもメモにして外に出すと思われると、国の対応は不親切になるでしょう。
もともとは知事や副知事に説明するための材料だったのに、やりとりしたメモが外に出るようでは、信用してもらえなくなる。
愛媛県職員は、みんな真面目です。一生懸命やる。獣医学部を誘致するためには、いろいろなことを訴えたのだろうと思う。
ただ、もし官邸に行って話をつけるなら、部長や副知事ぐらいが行かないといけない。
国側が知恵をつけることぐらいはあったのかもしれない。
登山に例えるなら、構造改革特区という登山口は厳しいけれど、国家戦略特区という別の登山口がある。
「こっちの方が登りやすいよ」とね。
便宜をはかったというのは、どうかと思う。
私が官邸側の人間だったらやりますよ。
内閣府に何回も蹴飛ばされてかわいそうだと思って助言するでしょうね。
農林水産省と文部科学省が日本獣医師会の意向を受けて愛媛県の申請をはね返しているのだから。
それならば、登山口を知っていながら教えない方が不親切だ。
私は平成25年5月と10月の教育再生実行会議の場で、首相に四国での獣医学部新設を要請した。
加計学園とか固有名詞は出さずに、岩盤規制でできない、何とか再生会議の提言に入れてもらえないかと頼んだが、首相は興味なさそうな顔で聞いていた。
愛媛県は獣医学部新設のために頑張っているとは頭に入ったかもしれないけれど、(もし首相の関与があったなら)あんなに無反応なのは、よほどのポーカーフェースだと思う。
その後、内閣府からは申請を断られている。
首相がちょっとでも関心があったなら、あんな反応にならないと思う。
野党は、防衛省の日報問題、森友学園の財務省決裁文書改竄問題、そして今回のメモの3点セットで攻撃しようという考えでしょう。
憲法改正を阻止するための攻撃ですね。
だが、メモは職員が備忘録的に作ったものであり、公文書ではない。
世界はめまぐるしく動き、日米首脳会談を控え、北朝鮮問題もある中で、やれメモが出てきただの、これが正しいだの…。
予算委員会は見ていられません。