すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

キヨちゃん、掛け持ち通院の日

2013-03-13 19:04:37 | うちのキヨちゃん
 うちのキヨちゃんのかかりつけ医は、町内にある。道路ぶちでバス停前というアクセスも良いので、一人でも行ける。また、車で30分の県立総合病院でも泌尿器科と脳外科と整形外科にかかっている。そしで眼科はそこから更に車で15分程度の場所にある。
 今日はその中で、かかりつけ医と脳外科受診の日だった。脳外科は前回薬が合わなかったので、違う薬に変えたため経過報告。かかりつけは定期受診だった。
 午前中にキヨちゃんをかかりつけ医に降ろして、町内の用事を済ませて戻る。そのままキヨちゃんを拾って、お墓の掃除に行った。
 お昼ごはんを済ませてから、総合病院に行く予定だったが、薬を見ると痛み止めが夕方だけだったのが朝晩になっている。そして、軽めの安定剤が夕飯後に毎食付いている。キヨちゃんに聞いてもよく分からないので、医師に電話。
 「痛みが治まらないというので、薬増やしますかと聞いたら増やすというので増やしました。安定剤は現在処方している物もありますが、飲んでも眠れないというので軽いのをつけました。」
との事。
 「あの、痛みは以前薬を飲むのを中止したら(脳外科受診の際に2種類外してみた)、痛くて眠れなかったというだけです。薬を増やすのは賛成できないので朝だけにしてください。後、安定剤は夕食後に飲んで早くから眠くなっても、夜中に目が覚めますので屯用にしてください。全く眠れないというわけでもありません。」
とお願いした。
 というより、少し怒り加減で言ったという方が正解だ。大体この先生は悪い人ではないのだが、患者の話を鵜呑みにして薬を出す。無理も聞いてくれるので助かるのだが、不安もある。そして、キヨちゃんは耳が遠いので、ぼそぼそ喋る先生の声は全く聞こえていない。そのくせテキトウに答えてしまうのでこういう事態になる。
 調剤薬局にも電話して処方をし直して貰った。総合病院に行く前に立ち寄る。私が不機嫌なものだから、キヨちゃんが後を追って、気の毒そうに薬剤師さんに詫びを入れていた。
 脳外科はいつも忙しい。食事も水分も摂れてないだろうと思うほど、先生はてんてこ舞いだ。午後受診予約だったが、午後になっても午前中の診察が終わってなかった。
 それでも思ったよりは早く診察してくれた。開口一番
 「先生、薬が合うのか最近調子いいです。」
 「アハハ、そうですか?」
血管拡張の薬が全く合わず、副作用に苦しんだ結果、血液さらさらの薬に変更。もし血管の狭窄なら根本解決にはならないと説明を受けていた。だから、である。
 「まあ、調子悪いと言われるよりは嬉しいけどね。」
 そして、かかりつけで安定剤が増えた事を報告。
 「母は耳が遠いので先生の言葉が聞こえず、そのくせテキトウに返事するので・・・。」
と説明する。
 先生は納得してかなり大きめの声ではっきりと話しかけてくれた。先程から、ふらふらはしないのかと聞いているのだが、足がしびれるのなんのと、違う話をしていたのだ。
 「そうなんよ。あの先生は声が小さくて全く何を言いよんか分からん。それに、聴診器も滅多に当てない。私が聴こえるのは点滴するか~だけです。だから時々喧嘩になる。」
 おいおい・・・。先生も看護師も苦笑。
 「・・・で、ふらふらはもうしないですか?」
 「はい!全くしません。」
 「あ、それは良かった・・・。」
 ようやく答えにたどり着いた先生であった。帰りの車の中上機嫌のキヨちゃん。
 「あの先生は大きな声で言いよることがよう分かる。ほれに、男前じゃわ~。」
・・・。さすがにキヨちゃんである。

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コメント (3)
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