すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

入浴介助事故死のニュースを考える

2016-08-06 19:46:15 | ひとりごと
 今朝、新聞で痛ましいニュースを観た。和歌山の有料老人ホームで、機械浴の介助中90代のお年寄りが全身の70%を火傷し亡くなったと言うのだ。
 新聞には通常42度に設定してあるが、確認すると48度のお湯が出ていたと言う。介助用の手袋で温度が分からなかったのでは・・・と書かれてあったが、納得がいかない。
 どこの施設も人手のない中で、忙しく仕事しているが、人間相手の仕事なのだから、そこは注意しているものである。
 まず、手袋で・・・というが、どんな手袋なのだろう。私たちの施設でも、おむつ交換時は感染予防にプラスチック手袋を使い捨てにしているが、お風呂では使っていない。仮に使っていたとしても、お風呂介助していれば手首からお湯がどんどん入ってくるはずで、役に立たない。
 そもそも温度を計る時に、手の先だけだろうか。家で湯温を見る時も腕まで入れて確認している。また、仮に適温だとしても、人それぞれ感じる温度は違い、体が冷えていたりすると普段の適温でも熱く感じる。
 そして、本当に適温だったとしても、いきなりどぼんと全身を浸けることはしない。ゆっくりと足や手が触れていく中で、
 「熱くないですか?どうですか?」
と聞き、身体が湯温に慣れていくのを待つのだ。
 だから、今回の事故は謎だらけである。
 いずれにしても、痛ましい事故は無くなって欲しい。
 ご冥福をお祈りします。

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