すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

もったいない党党首の誤算

2016-08-02 20:32:16 | うちのキヨちゃん
 この季節、とにかく草の勢いが止まらない。昨日は少しは私も草取りしたが、追いつくものではない。キヨちゃんは家の周辺が草だらけになるのは嫌だからと、今までも随分きれいにしてきた。山は少し油断するとものすごい草になる。そして草を刈っておかないと、そこから先に進めなくなる。
 私やくりりんでも出来る事はあるが、何分仕事の合間だし、しかも斜面となると怖くて出来ない。いや、自分のペースでちょっとずつなら出来るかもだが、キヨちゃんの理想通りには無理である。
 で、キヨちゃんも歳を取ったので自分でするのは難しく、最近は人を雇ってお願いしている。と言うのも、この辺りの男性はほとんど山仕事が出来る人だ。なので、引っ張りだこなのだが、空いている時にお願いする。日当の相場は分からないが、キヨちゃんはいつも、
 「あの人の仕事は丁寧じゃけん、ちょっと大目に払った。」
と言う。
 さて、今回も近所の人に頼んで斜面から畑の上の道まで広い範囲を草刈りしてもらった。私的には随分綺麗にしてもらったと感心し、お礼の電話もしたのだが、キヨちゃん的には納得出来なかったらしい。
 と言うのも、その人の仕事はいつも完璧なのだが、忙しいのかお年を召したのか、刈り方が浅かったり、切った草の後始末が不十分だったりしたようで、
 「これではいかん!」
と翌日からキヨちゃんは毎朝5時から後始末をしている。
 後始末なので、せいぜい刈った草を運んだりしているのだと思ったが、それだけではなく刈りなおしている所もあるようだ。
 ならば、雇った意味無いではないか・・・と突っ込みたくなる。しかも、それだけ動けるのなら、そもそも自分で出来たんじゃないか?とすら思えてくる。
 まあ、勿論、そんな無茶をしたら完璧に寝込んでしまうだろうから、しなくて正解なのだが。
 気長に待ってくれればなあ・・・。少しずつなら私でも切れるんだけどなあ・・・。

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コメント
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