すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

お年寄り、くろべえ

2018-11-22 23:30:22 | ひとりごと
 うちのくろべえは20年近く生きている。もう十分なお爺ちゃんだが、見た目はまだまだ若い。しかし、やはりお年寄りなので、あちこち悪いところも出ている。
 元々父が生きていた頃から慢性腎不全だ。そう考えると元気でいてくれているが、今年の3月だったか、急に足がたたなくなったり、ふらついて転んだりがあって受診した。その時は加齢で足の付け根のあたりも悪くなっているし無理もないとのことで、ちょうど認知症のように酷い興奮などもあったのでサプリメントをもらったら落ち着いた。
 さて、それからずっと良かったのだが、ここ数日また後ろ足が調子悪い。最近前足は爪とぎ出来るが、後ろは出来ていないので爪は伸びているし、出しっぱなしだし、足指をパーにしているような感じだ。
 ちゃんと歩ける時もあるが、足がふらつく時もあるので、今日デイ終わりのキヨちゃんも一緒にかかりつけ医に診てもらった。
 

     

 腎臓の数値は悪化しているが、それほど進行は無いらしい。貧血があるがこれも治療が必要なほどではない。
 体重は若い頃と比べると1キロ以上痩せているが、それでも3月よりは増えていると医師は褒めてくれた。ただ、気になるのは血糖値の低さだ・・・とのこと。
 血糖値と言えば例えば糖尿病とかを思い浮かべるが、糖尿病の所見は無い。インスリンが過剰に出るとしたら膵臓だが、猫の場合膵臓の癌などは皆無に近いほど稀らしいから、おそらく違うだろうとのこと。第一、癌などならもっと痩せても来るだろう。
 結局原因は分からないが、足がふらつくのは、足だけの問題なのか、低血糖なのか分からないということになり、とりあえず食欲があるのなら、こまめに食事を出して空腹の無いように・・・との事だった。
 幸い食欲はある。キヨちゃんがいるので餌もいつも切らさない。実際受診後ちゅーるをあげたら、一気だった。
 それでももしかなりふらついて低血糖では・・・という時の為に、ブドウ糖を出してくれた。
 本当にくろべえは父が入っているのではないだろうか?腎臓と言い、低血糖と言い。
 とにかく、元気でいて欲しい。

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キヨちゃんも、私も、くりりんも疲れているから・・・

2018-11-22 03:03:14 | うちのキヨちゃん
 昨日はとにかくバタバタした。
 朝は一番早いお約束が8時半だったので、早めに出勤して準備万端、さあ出掛けようと思ったら公用車が動かない。
 慌ててデイの公用車を借りて出掛けたが、ちょっとずつそんなずれが一日続いた。
 午後には特養のケアマネと病院へ状態把握に行く予定だったが、相手の研修が長引く事が分かり時間変更。更に何だか微妙な渋滞。それもこれも時間が押した。
 17時半に帰りついて、それから記録したりしなくてはいけない仕事をしていたが、どうにも追いつかない。時計を観ると20時になろうかとしていたので、後ろ髪引かれつつ、これ以上は集中力も持たないし、くりりんも待っているし、キヨちゃんも・・・と置いて帰ってきた。
 帰ってキヨちゃんに声をかけると、すでにベッドにいたキヨちゃんは、
 「もう!今日はしんどいのに、準備したのに、もう!何にも母ちゃんはいらん!」
と怒鳴った。台所では鍋焼きうどんの下準備が出来ていて、後は煮るだけになっている。
 「今日は先生(理学療法士)が『おばちゃん、もう何もしたらいかんよ。だいぶ悪くなっているよ。』って言うたん。母ちゃんだいぶ悪いんじゃって!」
と泣く。
 医者じゃないのだから、おそらくこの前から腰を痛めていたので、リハビリすれば痛むだろうし、
 「痛めましたね~。無理しちゃダメですよ。」
的な事ではないかと思うが、キヨちゃんは都合良く(ん?都合悪く?)何でも勝手に解釈する。そもそも、そう思うのなら無理しなければいいのだが、
 「母ちゃん調子悪いけん。」
と軽い洗濯物を運べないと言う時があるくせに、畑仕事や急斜面での草取りなど身体に堪える事は止めないのだから困ったものだ。
 とりあえずハンガーストライキのキヨちゃんの分も作って、ほとぼりが冷めた頃に持って行くと、
 「もう~。気を使うなよ~。お前も疲れてるのに。」
と言う。結局時間が遅かったからか、何かしら口にしていたのか、トッピングの肉だけ食べて後は残していた。
 毎回毎回限界だな…と思う。くりりんも今シーズンで、お弁当を食べる暇が無い。いつもおにぎりやゆで卵であるが、それも一度に食べられない日がある。長い時間私を待ちながら、何かは食べて待ってくれているが、疲れているのでよくうたた寝している。
 私も仕事が忙しいのとストレスで、もう数カ月お昼ご飯はゆっくり食べていない。少し前まではゼリーを移動中に流し込む状態だったが、今は少しましでおにぎりくらいは食べているが、それでも5分位で済ませている。
 ニュースで介護職員が8人全員辞めたという有料老人ホームの会見があったが、どこも大変なのだと思う。それでも全員が辞めるとは余程の事だ。やさぐれてしまうトップの気持ちも分からないでもないが、コンプライアンスは最悪だ。あの態度では心証悪い。夜勤手当が1万円で7千円にしたいと言ったのが原因のように言っていたが、違うだろう。他はどうか知らないが、夜勤手当の7千円とはかなり良い方だからだ。
 入所者への責任感があるから、多かれ少なかれ介護に携わる者は、その人たちへの思いもあって、どんなにしんどくても、会社に不満があっても、なかなか辞めると言う決断が出来ない。普通の会社ならとっくに辞めているだろうところを、踏みとどまっている。だから、余程の事なんだろうと思う。
 うちは別にブラック企業じゃないが、限界は限界だと感じている。私かくりりんかキヨちゃんか、誰か一人の限界が来たら無理である。すでにキヨちゃんと私は溢れている。
 とは言え・…とは言え・・・・である。

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