すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

物忘れの兆候

2022-07-03 09:22:03 | うちのキヨちゃん
 うちのキヨちゃんも齢91。数え年なら92歳である。そりゃあ、物忘れがあったとしても不思議ではない。
 これまでも、年相応の物忘れはあったが、伯母の事があって、あの前後急に何だか心配なことが増えてきた。
 初めは伯母の事で気が動転しているのだ・・・とも考えたが、何だかそんなことがきっかけで、物忘れに拍車がかかってきた気がする。
 他の同年代の一般的なお年寄りと比べると、しっかりしている方だとは思う。しかし最近気になるのは「理解力の低下」と「短期記憶の問題」である。
 短期記憶についてはここ最近特に感じる。先日の食事して会話もしてその後に、
 「いつもんたんそ?(帰ったの?」
ということがあったように、そんなことが最近よくある。
 昨日も夕立がついて、縁側に出て雨を眺めながら、
 「畑に水やらんでええなあ。ええお湿りじゃ。」
と喜び、台風を心配してテレビを見ながら、
 「まともに来るなあ。」
と言っていたのだが、くりりんが戻ると、
 「今日雨降ったか?」
と聞いた。夕立なのでくりりんの辺りでも降ったのか?と聞いたのではあるが、
 「降りましたよ。こっちはどうでした?」
とくりりんが聞くと、
 「外に出んけん知らんのよ。え?濡れとる?ほな降ったんじゃなあ。」
と言う。
 さらに台風については話す直前にテレビで確認していたが、くりりんが台風の話題を振ると、
 「え!台風来るん!!」
と驚いていた。
 そして理解力については「間違い探し」などの脳トレプリントでも、左右の違いを探すと言うことが何度説明しても理解できないことが、数か月前からあった。
 ガスや電子レンジはもう何年も「怖い」と言って使っていなかったので、じゃがいもを収穫した時に2年ぶりくらいに湯がいていた時は感動すら覚えた。
 最近で困るのはエアコンの操作が出来ないことだ。私がいる時はいいのだが、連日この猛暑、エアコンなしでは熱中症になるかもしれない。それでも風のある日は、外に出て木陰で休んだり、湧き水を撒いて日陰にいたりと工夫はしているが、涼しい場所が無い日の方が多い。
 エアコンのスイッチは至って簡単だ。「冷房」には水色のボタンに冷房と書いてある。暖房はオレンジ色に書いてある。停止は大きめのボタンで停止。普段使わない除湿はグリーンだ。
 だから冷房だ暖房だ言わなくても、
 「涼しくしたいときは涼しい色の水色で、温めたいときはあったかい色のオレンジ」
と説明しているのだが、説明していても暖房がついていたり、説明しているそばから、
 「ほな、これ押すん?」
と全く違うボタンを押す。
 水分は氷をたっぷり入れた水を水筒やペットボトルに準備して出かける。それでも、空になった時に、冷蔵庫に入れてあるミネラルウオーターを飲むと言うことが出来ず、
 「空っぽじゃ~。」
と帰るなり言われる。多めに準備する必要がある・・・。
 とりあえず、アイスノンを冷やすことにしよう。どうしても冷房が入れられない時は、これで保冷してもらおう。
 って、覚えられるかな・・・・。

*キヨちゃんの好きなパン。

     


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コメント (3)
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