すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

急激に訳もなく悲しみが押し寄せる時

2022-07-31 23:12:57 | ひとりごと
 何故だろう。格別なことが何かあったわけでもないのに、例えばお盆であるとか、命日であるとか、お天気がもの凄く悪いとか、何かしら気持ちを揺さぶることがある時期でもないのに、ふとした瞬間に悲しみがなだれ込むように、心を支配する時がある。
 それは、大体が一人で運転している時だ。流石に仕事で人と会ってたり、パソコンに向かっていたり、自宅でキヨちゃんやくりりんといる時には、考えなくてはならないことが沢山あるせいか、あるいは心が満たされていて、そんな気持ちが忍び込む隙間が無い。
 けれど、慣れた道をある程度の時間、いつも通りに運転していると、ふっとそんな思いがよぎる時がある。
 そんな感情がなだれ込む時は、決してリセットできない、決してやり直せない、そんな後悔ばかりが、形を変えて「もし」という空想を連れてくる。
 もしあの時に、もしこうしていたら、もし取り戻せるならば・・・。
 けれど、決してそんなことは出来ないと十分分かっていて、その分悲しみが倍増する。
 前を向いて歩こう。頑張ろう。そう心に誓いながら、家族でもない、友人でもない、遠くに逝ってしまった人に、いつだって相談したくなる。報告したくなる。そしてまた、悲しくなる。
 せんないねえ、せんないねえ、これからどうしよう・・・。
 中島みゆきさんの一節をその方も書かれていた・・・。
コメント (2)
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