わたしが銀座でコーヒーを喫むのはいつも「Ken’s」です。
人と待ち合わせをするのも、たいていこの店にしています。
その「Ken’s」までの行きかえりに目に入るのが今建て替え中の歌舞伎座です。
現在は上層部の鉄骨の組み立てが進んでいるようです。
最近はビルの高層部を吹き抜けにして、劇場にする傾向が少なくありません。
芝居をみるのに7階までのぼらなければならないのはうんざりです。
でも、新しい歌舞伎座は伝統の継承が大きなコンセプトだという。
つまり劇場部分は従来のように互屋根、唐破風、欄干など、前の歌舞伎座の意匠をそのまま踏襲されるようです。
歌舞伎座の正面玄関を一歩入ると、敷きつめられた赤い絨毯。大間です。これも従来のまま再現されます。
開演中だと、歌舞伎の下座音楽がこの大間にもきこえてきます。歌舞伎を見に来たんだと心が躍る瞬間です。
元NHKアナウンサーの山川静夫さんの話ですが、ひと昔前の歌舞伎座には2階にバーがあったとか。
初老の紳士が幕間にシャンパンを飲んでいる光景をよく見かけたそうです。
新しい歌舞伎座では、売店、食堂などは地下広場に集中して設けられるようです。
劇場の背後に建つ高層部分は、歌舞伎座という品位を保ち、引き立てる背景となるような捻子連子(ねりこれんじ)格子にするという。
要するによくあるオフイスビルじゃないってわけ。
(画像/左は現在の建設現場 画像/右は完成予想図 いずれも晴海通りに面した歌舞伎座正面)
上の画像は昭和通りに面した工事現場と完成予想図です。
こちらは高層のオフイスビル部分で、1階はオフイスエントランス。建て替えまえは楽屋口のあったところです。
現在のオフイス空間が必要とする合理性を追及し、しかもより魅力的な新しい銀座のスポットになるように工夫されているようです。
また新しい建物は、地下鉄東銀座駅(←東京メトロ日比谷線)と直結されたり、3・11の震災で問題になった災害時の一時避難スペースも備えられているとか。
新しい歌舞伎座映像紹介
銀座のランドマークとして、新しい歌舞伎座の偉容の姿がお目見えするのは2013年・春の予定です。
私が下手につぶやくより、要領よく、映像紹介されてますので、歌舞伎に興味のあるお方は是非ご覧になってください
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