おっちーの鉛筆カミカミ

演劇モノづくり大好きおっちーのブログです
いろいろ活動してます
そのうち、みなさんにお目にかかれたらうれしいです

SUKYSH CLOUD~太陽の降る村Ver2.0 #8

2011年08月10日 00時09分13秒 | 日々つれづれ
#08 キロの家の中(一)


 キロは奥にある台所で、お茶を煎れている

バルシア「キロちゃん、お構いなくね」
キロ「(優しく)はい」
ライタ「(キロの方を伺って)酒?酒?」
ボイスカ「お前さんは黙っとれ」

 キロが、煎れたお茶を三人の居る食堂・兼談話室まで運んでくる

キロ「裏の山で採れた薬草を煎じたものです
旅の疲れなんて吹き飛びますよ
どうぞ」
ライタ「いただきまーす!」
バルシア「いただきます」
ボイスカ「いただきます」

 ライタは、お茶を一気に飲み干す

ライタ「……ひえっ、辛っ……苦っ……」

 ライタは涙目

ライタ「ちょっとキロちゃん……水、貰えるかな」
キロ「……待っていてください」

 キロは再び奥の部屋へ引っ込む

バルシア「バカねえ、一気に飲むからよ
それにしてもこのお茶、不思議な味ねえ」

 ボイスカは日本酒でも飲むように、チビチビと飲んでいる

 キロが戻ってくる
 ライタに持ってきた水を渡す
 ライタはこれまた一気に飲み干す

キロ「味は変わってますけど、カラダへの効き目は抜群です
魔法の薬と言ったところでしょうか」

 ボイスカは出されたグルンティーをぐいっと飲み切り、
キロの方に向き直った

ボイスカ「キロさんで間違いなかったかな……お前さん、魔法遣いかね?」
キロ「えっ?
えっと、そんな大それたもんじゃないんですけど、
私は、植物を操る魔法をいくつか遣えます
このお茶も、その魔法の力を応用して作ったもので……」
ライタ「植物を操る?
そんな魔法遣い初めてだよ!
例えば、どんな事ができるの?」
キロ「……そうですね……えっと……」

 ここでバルシアが話を遮って

バルシア「そう言えば自己紹介がまだだったわね」
ライタ「嘘だ」
バルシア「(ライタの発言は無視)私はバルシア
フィンドゥーマ教の司祭よ。よろしくね」
キロ「よろしくお願いしますぅ」
ライタ「俺はライタ!
旅の剣士。世界一強い男だ。よろしくな」
キロ「はあ……どーも……」
ボイスカ「儂はボイスカ
この自信過剰の事が心配で、旅に同行しておる
こやつの育ての親だ」
キロ「………」
バルシア「さて、我々の紹介が済んだところで
今度はキロちゃん、あなたの方よ
単刀直入に訊くけど、
さっきはなんであんなのに襲われてたの?」
ライタ「アイツら、アイグラント帝国の手の者だった」
ボイスカ「アイガ紋章を身に付けてたからな。間違いなかろう」
キロ「それは……事情を話すと長い話になります。よろしいですか?」
バルシア「もちろん! ね?」
ライタ「ああ、もちろんだよ」
ボイスカ「儂も興味があるの」

     *

 この部分は、原作と変えていないところがいくつも出てきています。
 手を抜いているわけではないんですよう~笑
 これからの展開は、原作と全く変わってくるはずです。
 どう進むのか、作者にも予想つかない。笑
 

SUKYSH CLOUD~太陽の降る村Ver2.0 #02

2011年06月23日 02時50分44秒 | 日々つれづれ
♯02 ファーネスの村・神木①

【M 木のざわめき、小鳥のさえずり】

【明転】

 キロが、村にある「神木(ルーン・ツリー)」の元に立つ

キロ「伝えたいことは何、ルーン・ツリー?
   だから私はこの村を出ることはできないの
   わかって
   明日、私が出逢うことになるのは、どんな人達なのかしら
   楽しみ」

 キロは自嘲して笑う

キロ「そんなの嘘ね
   私は怖い
   明日が怖い
   新しいものが怖いの
   ずっと変わらないままがいい
   今のままがずっと続けばいい
   本気でそう思ってるわ
   だからルーン・ツリー、新しい出来事を、私に与えないで
   お願い
   今日と同じ明日が、ずっと続けば、いいんだ」

 再び自嘲的な笑みを浮かべ、

キロ「行かなきゃ
   おじいちゃんが呼んでる」

 キロ、退場

【場転(照明変化)】

ときのぷらんと『www.co.jp』詳細情報

2011年04月28日 06時32分02秒 | 日々つれづれ
 

 ときのぷらんと『www.co.jp』の上演時間が決まりました。


 まず、路上演劇祭一日目、

5/7(土)は、13:30~13:45!!!

 二日目、

5/8(日)は、10:15~10:30!!!


 一点ご注意なのですが、路上演劇祭は、基本的にゆるゆる進行するお祭りなので、この時間帯は、目安でしかありません。
 さすがに30分以上のズレは起こらないと思いますが、この時刻きっかりに始まって終わることはあまり期待しないでください。
 なので余裕を持ってお越しください。
 よろしくお願いします。

※あっ、でも遅れることはあっても、時間が早まることは考えにくいかも。
 でもやっぱり、念のために余裕あるご来場をお願い致します。
 他の出し物も、もちろん面白いと思いますので、せっかく千歳烏山までいらっしゃるんですから、お祭りを十二分に楽しんで帰っていただきたいと思います。
 なので、路上演劇祭全体のタイムテーブルも作ります。なるたけ早くにこのブログ上でアップしますね。

 それから、「ときのぷらんと」について。
 「ときのぷらんと」とは、今回路上演劇祭に参加することになった私たちのグループ名です。
 「時間工場」もしくは「時の苗床」って感じの意味です。

 ちなみに上の画像は、今回上演時に配るチラシの裏面のイラストです。
 「ゆづきいとな」さんにイラストを書いていただいて、Just4Uさんにロゴのデザイン、最終的な原稿の作成をお願いしました。
 お二人にはもうひたすら感謝するのみであります。ありがとうございます!

 最後になりましたが、路上演劇祭自体の行われる場所、詳細情報は、この記事の先頭にある青いチラシの画像をクリックしていただくか、4/18の記事をご覧いただければ確認できますので、よろしくお願い致します。m(u_u)m

 ではでは、皆さまのご来場を心からお待ちし、お会いできるのをめっちゃ楽しみにしていますね!!!

今日もまた

2011年03月03日 01時31分30秒 | 日々つれづれ
 やらなきゃいけないことがたまっています。

 絶対やらなきゃいけないのは、
 路上演劇祭のHPアップ作業。
 その路上演劇祭でやる、私作演出の10分芝居『www.co.jp』の準備・稽古予定の構想。
 路上演劇祭「やるよチラシ」の準備。
 今度おっちー家のお墓を作るので、その手配。
 4月に「ITパスポート」という資格を取るための試験を受けるので、その勉強。

 順次やっていきたい事、
 小説『ONE EYES』の執筆。
 たいむりぃNEWS原稿の執筆。
 都緒king物語『破壊』の編集作業。
 都緒king物語「真優・つむぎ編」の制作準備・打ち合わせ。

 この先忙しくなるかもしれない分野、
 都緒king物語のメンバーが10月に劇場で芝居を打つとのこと。スタッフ(集め)頼まれそうです。
 都緒king物語『ふぁみれす!』の計画、進めなきゃ。 

 ……そんなもんかなあ。
 まだ忘れてる事あるかも。
 あとまだ細かい事が色々あって、忘れないように一つ一つこなしていかなければなりません(汗。
 頑張りま~す。
 彼女との時間も大切にしていますよ^^。
 ではでは~

まだ生きてるよ

2011年02月21日 00時38分15秒 | 日々つれづれ
 槇原敬之氏の歌ではありませんが、「まだ生きてるよ」。
 別に体調悪いわけではありません。
 ちょっと更新が滞っていたので、、、「まだ生きてるよ」って訳なんです。

 更新してなかった間、何をしていたかというと、前の土曜日に、いつも……2ヶ月に1回……関わらせていただいているシリーズ公演「アラアラライブ」照明の仕事の本番があり、その準備等に追われていました。

 本職の仕事の方も結構ハードでストレス溜まっちまいますしね。
 あんま頑張らないで、マイペースでやってこうと思っています。
 自分のやり方、自分のペースを守る、ってのは大切なことだったんだなあ、と痛感しておる次第でして。

 学生時代って、ある意味今より仕事量がハードな時期があったのですが、そのころはマイペースを守るのが上手かったんですよね。自分。
 その頃の感じを思い出しつつ、今のフレーバーを出せればなあと思っとりますよ。
 まあこの先も、倒れちゃやっていけない毎日が続いていきそうなので、緩急つけながら、余裕を持って、面白楽しくやっていければいいですね。
 ノロノロ頑張りま~す!!

兆円Ⅱ

2011年02月13日 22時56分07秒 | 日々つれづれ
 困ったことに、また兆円、もとい腸炎になってしまいました。
 でもだいぶ治ったので、ご安心くださいませ。
 この3連休で疲れもとれ、再発する危険性は無くなってきました。
 明日から仕事です。
 なのでもう寝ますね。
 おやすみなさい……

兆円

2011年01月29日 02時41分55秒 | 日々つれづれ
もとい、腸炎。
 haruさんへの返信コメントでも述べました通り、私、3日前の夜あたりから腸炎になりまして、寝込んでおりました。
 なので記事の更新も出来ず、なんも出来ずで失礼をばいたしました。
 おっちー家の血筋は、胃腸が弱い家系なんですよ、実は。
 だから疲れが溜まると、お腹に来ちゃう。
 今までも何度か同じ症例を経験してきました。
 じゃあ疲れ溜めるなよ、って話なんですが、いつの間にか、溜まってるんですよねえ~
 溜めるな、っていうより、定期的に休め、ってのを守った方が結果に現れるのかもしれませんね。
 じゃあ、眠いんで、この辺で。
 失礼しますう~

最近お話を書いていない。

2011年01月20日 23時46分18秒 | 日々つれづれ
 物語を書かなきゃなあ……と思いつつ、幾日かが過ぎております。
 皆さんみたいにショートショートを思い付く裁量があればいいんですが、そんなアイデアも浮かばない。
 ただ日々の活動や、思う事を書き連ねるのみであります。
 ……というわけで今日も始めます!
 ええと今、『都緒king物語』の第1話・2話をリメイクしようという話が持ち上がっています。
 今度は展示会を開いているようなバリバリのイラストレーターさんに画像を依頼して、とりあえず音声は入れないで、映像と文字のみのコンテンツを作ってみようかな、と。
 その基になるストーリーが、先日このブログにアップした『真優・つむぎ編』だった訳なんです。
 本当は『啓人・安未編』を書き直そうかと思ってたんですが、書いてるうちに主人公二人の性格設定を変えたくなって、テーマも啓人と安未を主人公にするより他の新しい人物を主人公にした方が生きてくるんじゃないかと思い始め、真優とつむぎの誕生と相成ったわけであります。
 『真優・つむぎ編』を書くにあたって何に時間を割いたかっていうと実は!……二人の名前を生み出すために、いちばん時間を使ったのですよ!!
 啓人と安未……二人の名前の意味っつーか由来は、読んで字の通りお分かりかと思うのですが(毛糸を編むわけです)、その時のコンセプトを引き継いで、名前を付けたかったのですよ。
 最初に出てきたのが、「紡ぐ」という言葉でした。
 「紡ぐ」ものといえば、「糸」。……でも「イト」って音は、名前に成りにくい(「紡ぐ」の方は、すぐ「つむぎ」という女性の名前が連想できたんですけども)。
 それで散々、うだうだと試行錯誤しながら、最後にひょいっと思い付いたのが糸の原料の「繭」という響きでした。
 でも、「マユ」だったら「真由」で女の子の名前になっちゃうよなあ……。と考えあぐね、最後の最後で逆転ヒット的に浮かんだのが「『真優』って字なら男の名前でも通用しないか!?」という思い付きでした。
 そんなこんなで、『真優』と『つむぎ』の主人公二人の名前は生まれた訳なんです。
 ちなみに『つむぎ』は最初、都緒kingの『都』の字を使って『都舞妓』という字をあてていた時期もありましたとさ。・・・。
 最終的には、見た目にもシンプルな名前で落ち着きました。
 都緒king物語『真優・つむぎ編』も、の~んびりしたペースで作っていきますが、いつか、皆さんのお目に触れることが出来るようになると思っています。
 ここはひとつ、長~い目でお付き合いくだされば、と存じます^^。
 ではでは、今日は長くなりました。このへんで~

最近の我、つくづく思う也。

2011年01月17日 21時37分54秒 | 日々つれづれ
 幸せなんだなあ、俺。

 毎日頑張ってる皆様から聞いたら、張っ倒されそうなセリフから始まりましたが、最近の私、殊に充実しております。
 別に楽してるわけじゃありません。面白おかしく暮らしてるばっかなわけじゃありません。
 結構苦労はしています。頑張ってます。
 でもその苦労の結果が、前向きな方向に、お天道様に向かって真っ直ぐ成長する方向に、顕れている……そんな気がするのです。
 ここまで来るのには、本当にいろんな方々のお力添えがありました。
 実名を挙げていけば切りがないので止めますが、「あっ、自分のことかな?」そうちょっとでも思われたあなた、その通りであります。あなたの、お陰でここまでやって来れました。
 ありがとうございます。
 これからは、結果を残さなければならないな、と思っております。見える形に作り上げて、そしてそれを残していかないと。そう、考えています。
 そのためには、本当に、皆さんの為になるにはどうすればいいか、自分が何をしていけば、皆様の「幸せ」に繋がるのか。僭越ながら、そんなことを念頭に置いて、これからは(これからも)行動していこうと新たに決意するわけであります^^。
 これからもおっちーにお力添えを。ご協力お願いいたします。m(u_u)m

明日から(正しくは、今晩から)

2011年01月13日 02時29分09秒 | 日々つれづれ
 毎日何かしら更新しようと思っています。
 小説も書き貯まっているし、毎日言いたい事は沢山ある。
 それらをその日の気分で、思い付くままに書き綴ったら楽しそうだな。
 そんな気分で今回の「企画」はスタートします。
 見守って頂けたらなと思います。
 よろしくです。
 ではでは~

都緒king物語 真優・つむぎ 編 第三話(最終話)

2010年12月31日 00時20分59秒 | 日々つれづれ
【第5場 立ち呑み処】


真優「結局、毎晩最後はここに来るな」
つむぎ「お腹空いたあ。入ろう」
真優「やっぱあそこでたこ焼き食っておけば良かったかな」
店員A「たこ焼き要りますか」
真優&つむぎ「小野塚さん!!」

    二人の背後から、店員Aが現れる。

店員A「ご注文のたこ焼き、お持ちしました(笑)」
つむぎ「こんなとこまで!?」
真優「わざわざどうしたんですか!?」
店員A「当店初の『出前』ですかね(笑)」
つむぎ「えぇえ~……申し訳ない」
真優「頂きますけど……ほんとにいいんですか?」
つむぎ「そうよ、お店の方は大丈夫なんですか?」
店員A「優秀なバイトに任せてるんで(笑)」
つむぎ「いや、申し訳ないので……お店に一緒に戻りましょう!」
真優「そうだね」
店員A「ああ~……そうですか?」
つむぎ「当り前ですよ。そっちで飲み食いしますから」
店員A「まいど」
真優「小野塚さん、よくこの場所が分かりましたね」
店員A「いつものお二人の会話から類推して」
つむぎ「流石、プロ!」
真優「伊達に長年店員やってないですね!!」
店員A「じゃあ戻りますか」
つむぎ&真優「あら(ガクッ)」
店員A「私が先導しますのでついて来てください」
真優「あ、はい」
つむぎ「了解で~す」
真優「ドラクエⅡだ」
つむぎ「じゃあ、うちは『ムーンブルクの王女』か」
真優「そうそう(笑)」

    3人はお城……ならぬ、たこ焼き屋・ハフハフボールに戻る。


【第6場 再びハフハフボール】


つむぎ「じゃあ『勇者』の小野塚さん、生ビールください」
真優「僕も『とりあえず生』で」
店員A「はい、ありがとうございます」

    すぐにジョッキ生が運ばれてくる

真優「じゃあ、乾杯!」
つむぎ「乾杯!……って何に対して?」
真優「つむぎちゃん……今、幸せ?」
つむぎ「? ビールがあるから、幸せよ~っ!!」
真優「じゃあ、それに対して」
つむぎ「ふ~ん」
真優「僕の事、幸せにしてくれるんでしょ?」
つむぎ「なんで?」
真優「だってさっきの理屈だと、幸せな人は、相手を幸せにするのでは」
つむぎ「はあ~」

    つむぎはたこ焼きを一つ、口にする。

つむぎ「おいしいけど……熱い!」
真優「あれっ! つむぎちゃん、これっ!」

    真優は店内に置かれたデジタルフォトフレームに気付く

つむぎ「はふ、はふ……映像流れてるけど、直ってるの?」
真優「たぶん。小野塚さん……これ、僕のですよね?」
店員A「もちろんそうですよ。直してくださいました」
真優「小野塚さんがですか? ありがと……」
つむぎ「真優くん、もうちっと日本語勉強しなさい。そういうワケじゃないでしょ」
店員A「あちらの奥にいるお客さん」
つむぎ「あっ、そうなんですか!? お礼言いに行かなきゃ」
お客1「もう聞こえてますよ」
つむぎ「ありゃ。本当にありがとうございました」

    つむぎは奥の方に少し移動

客1「いや私なんか、それに空手チョップ喰らわしただけなんで」
真優「なんですかそれ」
つむぎ「とにかくありがとうございました……真優くん、修理代払おうよ」
真優「うん」
客1「いえいえ私なんか……だから何にもしてませんから」

    お客1、奥の席から移って来る

真優「あれ? さっきの」
客1「あんなにいい作品、ここで観れなくなっちゃったら残念ですからね」
真優「……修理代払います。幾ら掛かりましたか?」
客1「だから……じゃあ……えっと……300円頂けますでしょうか」
真優「300円?」
客1「私この間、当選番号の宝くじ落としちゃいましてね。と言っても7等300円ぽっちの当たりくじなんですが」
つむぎ「えっ?」
客1「その落としちゃった分を払っていただけたら、もう充分過ぎます」

    真優・つむぎは、互いに宙に目線を泳がせている
    客1は、二人を眺めながら柔和に微笑んでいる。

真優「じゃあ……300円。これで」
客1「ありがとう!」
つむぎ「一件……じゃなかった、二件……三件? とにかく落着っと」
真優「ゲラゲラッ」
つむぎ「何よ笑って……そうだ真優くん……今、幸せ?」
真優「そうだな……ちょっと幸せかな」
つむぎ「ふうん、そう」

    その時、店員Aが二人の前に薄焼きせんべいみたいなものを沢山差し出した

真優「なんですか、これ?」
店員A「サービスです。おつまみに、どうぞ」
つむぎ「これ、なんでしたっけ?」
店員A「たこせんのせんべいだけ余っちゃったんです。食べられるだけ、食べちゃってください」
客1「おっ、大サービスですね」

    真優・つむぎの二人は、互いに顔を見合わせる

<終>

最近のおっちー20100927

2010年09月27日 00時31分47秒 | 日々つれづれ
 ここのところ更新づいています。
 おっちーです。

 皆さまいかがお過ごしでしょうか。
 皆さんのブログ、見に行かれなくってごめんなさい。
 自分の気持ちのベクトルが、皆さんのブログを読んでコメントを書く、という方向にむいてくれないのですよ。

 自分で発信して、企画して、創作する、それから仕事する……という方向をこなすので精一杯なのです。。。汗涙

 ブログを更新していなかったので、創作活動もしていなかったかと思われるかもしれませんが、ちゃんと創作活動もやっています。

 色々あるので一つの事しか書きません。
 長編小説のコンテストに応募する為、物語を書いています。

 来年の4月が応募の締め切りなのですが、とりあえずそこに照準は定めて、間に合わなかったらまた次の締め切りの時に出せばいいや、くらいに考えています。

 本職は持っているので、マイペースでやっていきます。

 皆さんもお元気で。

 僕全然更新してないし、皆さんのブログにもお邪魔してないのに、例のバナーのクリックを毎日してくださってる方がいらっしゃるようで……本当に、恐縮です。ただひたすら感謝、感謝、です。

 ありがとうございます。

 では、また更新しに来ますねえ~

 ではでは~

2010.7.24.Sat

2010年07月24日 17時41分21秒 | 日々つれづれ
 人は迷いに迷っていいのかもしれない。
 信じた道を、何度か外してもいいのかもしれない。
 いつの間にか、それが新しい道になっていてもいいのかもしれない。

 こだわることは、ときに可能性を失くす。
 肝心なのは、自分であり続けることだ。
 嘘をつかないことだ。
 少なくとも自分には。

 テクニックに走ってもいいではないか。
 技を磨くことも時には必要なのだ。
 1つの道を徹底的に考え抜いて、スペシャリストになることも美学だ。

 もう少し、力を入れたり抜いたりしよう。
 今、僕は抜きっぱなしなのかもしれない。
 自分のできることしかしていないのかもしれない。
 もっと正確に言うと、
「自分が出来ると思っていることしか、しようとしていないのかもしれない」

 羽目を外してみよう。
 自分でも予想外の事をしてみよう。
 出来ないかもしれないけれど、やってみよう。
 そう、
「やってみよう。」

 人に限界も、境界も、ない。
 そう思ってみよう。

 思ったコトは、できるコトなんだ。

馬鹿虎ステーション投稿作品その②

2010年05月27日 06時13分14秒 | 日々つれづれ

せかいでいちばんおいしいでしょう?


「アキちゃんにはまだ無理だって!」
 娘のアキコが料理をしたいと言い出した。彼女はまだ4歳。
 大好きなヨウタ先生にお弁当を作ってあげたいのだという。
「何を作りたいの?」
「すてぇき!」
「まあステーキ」
「カンタンカンタン」

 アキコの背はコンロに置いたフライパンの取っ手にようやく手の届く高さだ。
 包丁持たせるなんてとんでもない!
 結局アキコには諦めさせることにした。
「ゼッタイお料理作るもん」
「アキちゃん、ほら、これ」
 おままごとセットを勧めようとする。
「イヤ!」
 エサには釣られない。先生への愛だろうか。それともたんなる意地?
「もう寝るからぁ。入ってこないで!」
 部屋のドアをバタムと閉めた。しかし閉まり切らないで少し開いている。
 娘は何をやらかすつもりだろうか。
 今は見守るしかない、か。
 少なくとも危ない事にならないように気を配ろう。私ができるのはそれくらい。

 翌朝。
「これアキちゃんのお弁当ね。ほんとに先生に作ったお菓子持って行かなくていいの?」
「ウン。いらない!」
 娘は元気だ。
 今日も幼稚園へと出発。

     *

 お昼の時間になった。
 いつもと同じように弁当を頬張るアキちゃん。
「今日もアキちゃんのお母さんが作ってくれたお弁当、美味しそうだね」
 ヨウタ先生が食事中のアキコに話しかける。

 そして、お昼寝の時間も終わり、帰りの時間が近づいた。
 アキコがヨウタ先生にテケテケテケと近付く。
「せんせいお腹すいた?」
「そうだなぁ……少し」
 大好きなヨウタ先生の笑顔。これでアキコも上機嫌。
「これっ!」
 アキコは先生に何やら差し出す。
「?」
 どうやらスケッチブックのようだ。
 何か描いてある。
「これはなに?アンパンマン?」
 アキコのほっぺがプウと脹れる。
「はんばぁぐ!」
「あぁ、ハンバーグかぁ」
「だよ。せんせい食べて」
 先生は食べるふり。
「ん。モグモグモグ……おいしかった!」
「なくなってなぁいぃ!」
「え?じゃあ……」
 先生はハンバーグの描いてある所だけ切り取ろうとする。
「モグモ……」
「やぶっちゃだめぇっ!」
「えっ」

 ヨウタ先生は、期待を込めた熱い眼差しで、ジッとアキコに見詰められているのだった