ども、鉛筆カミカミですー。
今日は昼寝をしたせいか布団の中に入っても目が冴えて眠れず、仕方ないので眠くなるまでブログの更新でもしようか、と思い、やって来ました。
そうそう、今日、30にして生まれて初めて本格的な料理に挑戦したんですよ。
といっても焼きうどんなんですけど。
でも初めて作ったにしては結構美味しくできたと自負してるんですが。
家族にも食べさせたんですけど、まあまあ好評だったようで、一安心です。不味いとか言われなくて良かった…!
ただし手早く味付けをしなかったために少しうどんがのび気味でした。
初めてなんだから仕方ないじゃん、という甘い囁きも心の中でささやいていますが、まあここは謙虚に次回への反省点ということで、心に留めておくことにします(^▽^)
それはそれとして久々にヒストリー・ダイアリーの続きを更新したいと思います。
いよいよラストが近付いてきましたね!
大円団に向かってラストスパート!
今日はクライマックスの一歩手前までをお送りします。
次回はいよいよ見せ場ですよ~。でも今回も読んでっておくんなさいませ?
では、始まりです。
パチパチパチ……!!
SCINE.11-1 GAME OVER
まもりが飛び込んでくる。
まもり「・・・ケータッ! どこにいるのッ? 出てきなさい!」
まもりは、必死に「感覚」を広げている。
まもり「・・・・・・・・あぁ~っ・・・やっぱりダメかぁ~・・・もっとこっちから近づかないと・・・」
ケータ(声のみ:音響で入れるか、舞台裏で由里と真二の同時発声)
『・・・呼びましたか?』
まもり「あぁ~ッッ! いたっ! ケータッ! あんた今、どこにいるの!」
ケータ『・・・ここにいます』
まもり「・・・・・あぁ~~・・・そっかー・・・それじゃあ、あなたの見張ってる本と、その持ち主は今、どこにいるのか教えて?」
ケータ『・・・何故、そんな事を伝えねばならないのですか?』
まもり「いいからっ! 今こっちは大変な事になってるのよっ!」
ケータ『・・・それは・・・できません』
まもり「どーしてッッ?」
ケータ『・・・書物に関わる者たちの行動は、でき得る限り自然なものでなくてはいけないのです。・・・あなたに書物の場所を教えた時点で、それは自然なものではなくなります』
まもり「こーの恩知らずっ! 持ち主見つけるのに、あんなに協力してあげたじゃないっ!」
ケータ『・・・そして、私自身が書物の運命に関わる事は、絶対に許されないのです』
まもり「・・・だいたいあたしが協力してる時点で、全然自然じゃなくなってるじゃないの! ・・・今さらちょっとくらい変わらないよー!・・・」
SCINE.11-2 翼にのせて
耕平、由里、入場してくる。
由里 「・・・まもりさん! どうしたの?」
耕平 「だいじょぶですか!・・・」
まもり「・・・大丈夫、何でもない。・・・それより、どうだった?」
由里 「自宅にはいないみたい。留守電になってた」
まもり「やっぱりまだ帰ってないか・・・」
耕平 「バイト先にも顔出してないって。二日も無断欠勤だってオレが怒られちゃったよ」
まもり「そーかあ・・・・・一体どこ行っちゃったんだろ・・・」
耕平 「もしかして、旅行にでも行ったんじゃないの?」
由里 「・・・もしそうだったら困るね・・・」
まもり「・・・・・あっ、アトリエ!」
耕平 「アトリエ?」
由里 (瞬間、「あっ、そうか」という表情。しかし声には出さない)
まもり「真二君、ずっと前から絵を描いてるんだ。・・・いつも通って、絵を習ってたアトリエ・・・・・あそこかも知れない・・・」
SCINE.11-3 君に逢えてボクはボクになる
そこに真二が入ってくる。例の本もその手に持っている。
真二 「・・・僕にとって絵を描くことは、苦肉の希望であり、最後に見つけた橋だったのかも知れない」
真二は扉を開ける動作をし、奥の椅子に座る。
このとき真二の開けた扉は、まもりの部屋のドアである。
なお、三人と真二の時間は、同時刻。
由里 「・・・じゃぁまもりさん、とりあえずそこをあたってみようよ!」
まもり「そうだね。・・・このすぐ近くだから」
由里とまもりの二人は行こうとする。
耕平 「・・・ちょっと待って!」
真二 「(前後の台詞にかかりながら)・・・不用心だな・・・」
耕平 「ちょっと待ってよ。・・・あのさ、もしかしたら及川みたいなあんな願い、書いても実現しやしないんじゃないか? ・・・だってあんな大げさなの、いくら何でも無理だよきっと」
由里 「・・・・・そうだといいけどね・・・どっちにしても今の状況考えたら、ほっとけないでしょ!」
まもり・由里、退場。
耕平も遅れて、退場。
SCINE.13-1 CHILDREN
本を開く真二。
真二 「・・・『周りはドス黒い泥の海だった。僕だけは、肺に泥が入らないようにと頑張った。皆は溺れていた。笑っていた。それで僕はひたすらにもがいた。泳いでいるのだと言い聞かせた。・・・気がついたとき、光が消えていた』・・・」
読み終えた真二は、小さくかぶりを振る。
SCINE.12 何処へ
まもり・由里・耕平、入場。
まもり「・・・ここがそうだよ」
耕平 「これがアトリエ? ・・・普通の家みたい」
まもり「・・・実際、ここの先生の家なんだって。・・・二階が入り口になってるから」
由里が真っ先で登る。
由里は、入り口のドアの所で待っている。
まもり「・・・・・じゃあ、開けるよ・・・」
まもりは、扉を開ける。
その瞬間、真二は耕平たちの方を振り向く。
(同時に、電話のコール音)
耕平たちは、真二に向かって歩いていく。
真二も立ち上がり、耕平たちの方に進む。
しかし、三人と真二はすれ違う。
真二は、舞台の端で、鳴っている電話を取ろうとする。
真二 「・・・・・取る必要は・・・ないかな・・・」
(コール音、途切れる)
真二は、また適当に座り、考え込む。
耕平 「(辺りを見回して)・・・・・いない・・・のかな?・・・」
まもり「この奥にたぶん先生がいると思うから、真二君が来てないか聞いてみる」
由里 「うん! そうだね」
まもりは退場し、由里もそのあとを追おうとする。
耕平 「由里! そんな何人も行ってもしょうがないから、オレらはここで待ってようよ」
由里 「・・・・・うーん・・・ゴメン、あたしまもりさんが気になるから」
由里退場。
耕平 「・・・ったくしゃーねーなー・・・」
耕平もすぐに続いて退場。
舞台上に残された真二。本を手に抱えて何か考えている。
もう一度かぶりを振る。うつむいたまま。
一瞬、舞台の上に曲が流れる。すぐに途切れる。
すると、真二は思い出したように最後の頁に何か書き込む。
そして立ち上がり、ドアを開け、退場する。
舞台上、椅子の上に置かれた本だけが残される。
SCINE.13-2 ROOM
まもり・由里・耕平入場。
由里 「・・・結局、帰ってきちゃった・・・」
まもり「・・・」
耕平 「及川どうしたんだろーな・・・」
まもり「・・・」
耕平 「・・・意外と、まもりさんちにひょっこりいたりしてね」
由里 「・・・耕平・・・あんたこういう時によくそんな冗談言えるね!」
まもり「・・・!」
まもりは、急に駆け出す。
顔を見合わせる耕平と由里。二人はすぐに後を追う。
まもりはアパートの部屋のドアを勢いよく開ける。
まもり「・・・・・」
耕平・由里は、まもりの後ろから部屋の中をのぞき込む。
耕平 「・・・・・誰もいない・・・みたいですね」
まもりは部屋の中に入る。
まもり「・・・うーん、まいったな。・・・今どこにいるんだろ。・・・見つかんないよ・・・。バカ!・・・いい加減出てきなさいよ・・・」
まもりは部屋に置いてある本の存在には気付いていない。
さてさて如何でしたか?
次回はいよいよクライマックス!
登場人物全員の心の問題が浮き彫りにされ、未来へ飛翔しようとするその過程を描こうとしてみました!
乞う、ご期待!
ではでは、鉛筆カミカミでした~
今日は昼寝をしたせいか布団の中に入っても目が冴えて眠れず、仕方ないので眠くなるまでブログの更新でもしようか、と思い、やって来ました。
そうそう、今日、30にして生まれて初めて本格的な料理に挑戦したんですよ。
といっても焼きうどんなんですけど。
でも初めて作ったにしては結構美味しくできたと自負してるんですが。
家族にも食べさせたんですけど、まあまあ好評だったようで、一安心です。不味いとか言われなくて良かった…!
ただし手早く味付けをしなかったために少しうどんがのび気味でした。
初めてなんだから仕方ないじゃん、という甘い囁きも心の中でささやいていますが、まあここは謙虚に次回への反省点ということで、心に留めておくことにします(^▽^)
それはそれとして久々にヒストリー・ダイアリーの続きを更新したいと思います。
いよいよラストが近付いてきましたね!
大円団に向かってラストスパート!
今日はクライマックスの一歩手前までをお送りします。
次回はいよいよ見せ場ですよ~。でも今回も読んでっておくんなさいませ?
では、始まりです。
パチパチパチ……!!
SCINE.11-1 GAME OVER
まもりが飛び込んでくる。
まもり「・・・ケータッ! どこにいるのッ? 出てきなさい!」
まもりは、必死に「感覚」を広げている。
まもり「・・・・・・・・あぁ~っ・・・やっぱりダメかぁ~・・・もっとこっちから近づかないと・・・」
ケータ(声のみ:音響で入れるか、舞台裏で由里と真二の同時発声)
『・・・呼びましたか?』
まもり「あぁ~ッッ! いたっ! ケータッ! あんた今、どこにいるの!」
ケータ『・・・ここにいます』
まもり「・・・・・あぁ~~・・・そっかー・・・それじゃあ、あなたの見張ってる本と、その持ち主は今、どこにいるのか教えて?」
ケータ『・・・何故、そんな事を伝えねばならないのですか?』
まもり「いいからっ! 今こっちは大変な事になってるのよっ!」
ケータ『・・・それは・・・できません』
まもり「どーしてッッ?」
ケータ『・・・書物に関わる者たちの行動は、でき得る限り自然なものでなくてはいけないのです。・・・あなたに書物の場所を教えた時点で、それは自然なものではなくなります』
まもり「こーの恩知らずっ! 持ち主見つけるのに、あんなに協力してあげたじゃないっ!」
ケータ『・・・そして、私自身が書物の運命に関わる事は、絶対に許されないのです』
まもり「・・・だいたいあたしが協力してる時点で、全然自然じゃなくなってるじゃないの! ・・・今さらちょっとくらい変わらないよー!・・・」
SCINE.11-2 翼にのせて
耕平、由里、入場してくる。
由里 「・・・まもりさん! どうしたの?」
耕平 「だいじょぶですか!・・・」
まもり「・・・大丈夫、何でもない。・・・それより、どうだった?」
由里 「自宅にはいないみたい。留守電になってた」
まもり「やっぱりまだ帰ってないか・・・」
耕平 「バイト先にも顔出してないって。二日も無断欠勤だってオレが怒られちゃったよ」
まもり「そーかあ・・・・・一体どこ行っちゃったんだろ・・・」
耕平 「もしかして、旅行にでも行ったんじゃないの?」
由里 「・・・もしそうだったら困るね・・・」
まもり「・・・・・あっ、アトリエ!」
耕平 「アトリエ?」
由里 (瞬間、「あっ、そうか」という表情。しかし声には出さない)
まもり「真二君、ずっと前から絵を描いてるんだ。・・・いつも通って、絵を習ってたアトリエ・・・・・あそこかも知れない・・・」
SCINE.11-3 君に逢えてボクはボクになる
そこに真二が入ってくる。例の本もその手に持っている。
真二 「・・・僕にとって絵を描くことは、苦肉の希望であり、最後に見つけた橋だったのかも知れない」
真二は扉を開ける動作をし、奥の椅子に座る。
このとき真二の開けた扉は、まもりの部屋のドアである。
なお、三人と真二の時間は、同時刻。
由里 「・・・じゃぁまもりさん、とりあえずそこをあたってみようよ!」
まもり「そうだね。・・・このすぐ近くだから」
由里とまもりの二人は行こうとする。
耕平 「・・・ちょっと待って!」
真二 「(前後の台詞にかかりながら)・・・不用心だな・・・」
耕平 「ちょっと待ってよ。・・・あのさ、もしかしたら及川みたいなあんな願い、書いても実現しやしないんじゃないか? ・・・だってあんな大げさなの、いくら何でも無理だよきっと」
由里 「・・・・・そうだといいけどね・・・どっちにしても今の状況考えたら、ほっとけないでしょ!」
まもり・由里、退場。
耕平も遅れて、退場。
SCINE.13-1 CHILDREN
本を開く真二。
真二 「・・・『周りはドス黒い泥の海だった。僕だけは、肺に泥が入らないようにと頑張った。皆は溺れていた。笑っていた。それで僕はひたすらにもがいた。泳いでいるのだと言い聞かせた。・・・気がついたとき、光が消えていた』・・・」
読み終えた真二は、小さくかぶりを振る。
SCINE.12 何処へ
まもり・由里・耕平、入場。
まもり「・・・ここがそうだよ」
耕平 「これがアトリエ? ・・・普通の家みたい」
まもり「・・・実際、ここの先生の家なんだって。・・・二階が入り口になってるから」
由里が真っ先で登る。
由里は、入り口のドアの所で待っている。
まもり「・・・・・じゃあ、開けるよ・・・」
まもりは、扉を開ける。
その瞬間、真二は耕平たちの方を振り向く。
(同時に、電話のコール音)
耕平たちは、真二に向かって歩いていく。
真二も立ち上がり、耕平たちの方に進む。
しかし、三人と真二はすれ違う。
真二は、舞台の端で、鳴っている電話を取ろうとする。
真二 「・・・・・取る必要は・・・ないかな・・・」
(コール音、途切れる)
真二は、また適当に座り、考え込む。
耕平 「(辺りを見回して)・・・・・いない・・・のかな?・・・」
まもり「この奥にたぶん先生がいると思うから、真二君が来てないか聞いてみる」
由里 「うん! そうだね」
まもりは退場し、由里もそのあとを追おうとする。
耕平 「由里! そんな何人も行ってもしょうがないから、オレらはここで待ってようよ」
由里 「・・・・・うーん・・・ゴメン、あたしまもりさんが気になるから」
由里退場。
耕平 「・・・ったくしゃーねーなー・・・」
耕平もすぐに続いて退場。
舞台上に残された真二。本を手に抱えて何か考えている。
もう一度かぶりを振る。うつむいたまま。
一瞬、舞台の上に曲が流れる。すぐに途切れる。
すると、真二は思い出したように最後の頁に何か書き込む。
そして立ち上がり、ドアを開け、退場する。
舞台上、椅子の上に置かれた本だけが残される。
SCINE.13-2 ROOM
まもり・由里・耕平入場。
由里 「・・・結局、帰ってきちゃった・・・」
まもり「・・・」
耕平 「及川どうしたんだろーな・・・」
まもり「・・・」
耕平 「・・・意外と、まもりさんちにひょっこりいたりしてね」
由里 「・・・耕平・・・あんたこういう時によくそんな冗談言えるね!」
まもり「・・・!」
まもりは、急に駆け出す。
顔を見合わせる耕平と由里。二人はすぐに後を追う。
まもりはアパートの部屋のドアを勢いよく開ける。
まもり「・・・・・」
耕平・由里は、まもりの後ろから部屋の中をのぞき込む。
耕平 「・・・・・誰もいない・・・みたいですね」
まもりは部屋の中に入る。
まもり「・・・うーん、まいったな。・・・今どこにいるんだろ。・・・見つかんないよ・・・。バカ!・・・いい加減出てきなさいよ・・・」
まもりは部屋に置いてある本の存在には気付いていない。
さてさて如何でしたか?
次回はいよいよクライマックス!
登場人物全員の心の問題が浮き彫りにされ、未来へ飛翔しようとするその過程を描こうとしてみました!
乞う、ご期待!
ではでは、鉛筆カミカミでした~