おっちーの鉛筆カミカミ

演劇モノづくり大好きおっちーのブログです
いろいろ活動してます
そのうち、みなさんにお目にかかれたらうれしいです

第二十九節

2005年12月29日 02時04分45秒 | 詩集『まわる世界の先駆者たち』
  第二十九節


周りがいくら何を言っても 僕はこの方角へ進んでいく
それは正しいと たしかにあのとき確信できたから
他人(ひと)の言うことなんてあてにならない
自分の心に感じられたことこそ 真に信頼のおける唯一のものだ

そんなことばかばかしくて誰もやらない?
リスクが大きすぎる?
だからやるのだ。
多くの人が通り きちんと舗装された道もある
だけど 今ある常識を壊したところには
思いもよらない新しい考え方がある

そこにあるものたちを見てみたい
それから改めてもう一度 自分が今まで生きてきた世間を見渡してみたい
何がどのように見えるのか 今は想像もつかない だから楽しい

人生の先輩達がこのようなことを聞いたなら
若い時分は・・・ とか
現実を知っていけば・・・ といった例の言葉を返してくれる人もいれば
何も言わずに見守ろうとしてくれる人もいるだろう
しかしどちらにしろ 僕に大した期待はかけられていない
僕が未来に持っている望みに比べると それは思ったよりも小さいことに気づく

そして僕は必ずかなえてみせると叫ぶ
しかし大人達は絶対という言葉には決して肯定できない

今まで様々な場所でいく億と繰り返されてきた
大きな二つの言葉の塊の傷つけあう音
そのどちらが正しいかなんて議論をする気はもちろんない
どちらも真実だ なんてことを言うのも少し恥ずかしくなってきた

とにかく僕はまだ何も経験していない
だから何も判断できない
自分も この世の中も まだ何も見えていない
まして自分をはめる枠なんてどうして作れると言うのか
世間はこんなものと悟るなんて 死んでもできないに違いない

貪欲にいこう
まだ見ぬものを自分から探しにいこう
全ての流れに逆らわず そこにあるものを吸収し続ける
自分のすることをいちいち周りに言い訳するために
虚像の人間を形作るのは 今の僕にとってあまり意味を持たない
これからとっていく一つ一つの行動の結果として
いつしか僕という人物が作り上げられていくことになる
こだわりなく真実だけを見つめて ほんとの自分のまま生きてゆければ

この信念は 自然に目に見える形となって現われてくるはずなんだ

第二十七節・第二十八節

2005年12月26日 23時34分59秒 | 詩集『まわる世界の先駆者たち』
  第二十七節


ひとりの人間は
その身体の中にいくつもの音色を持つ
そして成長するほどにそれは増えていく
みんなで楽しむとき
ひとりで何かを学んでいるとき
誰かと二人で語り合うとき
それぞれに用意した独自の音を放つ
そして それぞれがそれぞれの和音を奏でる
そのメロディーは本当に生きていることの証
聞きなれない旋律は
僕らがまた一つ大きくなれたことを教えてくれている



  第二十八節


あの時この言葉を伝えていたなら
きっと現在(いま)は違っていた

永遠に行き場を失った言葉たちが
心を責めたてている

第二十五節・第二十六節

2005年12月25日 00時25分45秒 | 詩集『まわる世界の先駆者たち』
  第二十五節


梅干のたねが
ぽっかり浮かんだ 夜の空に
願いをかけた 舞台の上

汽車の煙が 瞳を覆い
赤色の雨が 心を浸した

そのとき
アメリカは 一字違いで
アフリカのとなりにあって
みんな困ってしまったし
すべての夢が 当たり前にかなうには
あっという間だったし
水戸泉に 砂糖をかけたら
溶けてなくなってしまった

そして 誰かの失敗は
別の人の痛みの下で 押しつぶされたし
そこにいた人は みんな
大変な親友あり 大変な恋人だった


  でも皆
  その身のどこかで
  互いに
   何かを
   どこかで
  憎しみあっていた



  第二十六節

気がつくと人混みの中
君を探してる

今出会っても
素直な言葉は出てこないのに
またお互い傷つくだけなのに

だけど・・・会いたい

できるなら
あの頃の君に
もう一度・・・

今の僕なら・・・

第二十四節

2005年12月24日 02時15分03秒 | 詩集『まわる世界の先駆者たち』

  第二十四節


何が正しくて    何が間違っているのか
何をすると大人で 何をすると子供なのか
何が善くて     何が悪いのか
今はなにもわからない なにも見えない
 だから走り続ける なにも考えずに
ただ一度決めた事をやり続け やり抜く
僕は 今 そのためだけにここにいるのだ
・・・それがあるからここにいられるのだ


第二十二節・第二十三節

2005年12月22日 23時02分23秒 | 詩集『まわる世界の先駆者たち』
  第二十二節


手に入れた夢ほど もろいものはなくて
かなわない想いほど 強いものはなくて

 陽炎と鬼ごっこしてるみたい
 追いかけて 追いかけて
 つかまえたと思ったら
 そこにいたはずの姿は どこかに消えていた

 だから いくら走っても
 僕は いつまでも 「鬼」のまんま

  なんだか ふいに
  つまんなくなることもあって

 いつか 鬼ごっこに ほんとに飽きてしまったら
 そのとき 僕は 死んでしまうのかな



第二十三節


    『想い出のクリスマス』
  「この恋だけは」って無理して信じてたから
  「こんなことってほんとにあるんだね」
   世の中にいくらでもあるってわかってたのに
   そのときはそう思ってた
   ひとごとみたいにぼーっとしてた

   忘れられればほんとは楽なんだろうけど
   私は絶対に忘れない
   もし忘れてしまったら
   かけがえのない季節が人生から消えてしまう
   幻だったのかもしれない私の想いだけど
   誰より本気だった事だけは間違いないんだから
   これからも生きていく私のために

   でも終わりがちょうどクリスマスだなんて
   ドラマみたいでちょっと洒落てる
   ・・・涙も出ない想い出のクリスマス。

第二十一節

2005年12月21日 23時49分39秒 | 詩集『まわる世界の先駆者たち』
  第二十一節


空は青い
海は青い
草木も碧い

夕焼け赤い
夜空は暗い
星は黄色い

トマトは赤い
なすびは紫
レタスは黄緑

積み木は四角い
花は赤い
おやじはうるさい

騒ぐの楽しい
授業は眠たい
お酒はおいしい

旅行に行きたい
別れはつらい
光がまぶしい

山は高い
丘は低い
東京タワーはもっと高い

キスがしたい
風は涼しい
音楽が聴きたい

写真はなつかしい
お休みうれしい

あなたはやさしい




そうでなくちゃ
いやだ

第十九節・第二十節

2005年12月21日 00時26分31秒 | 詩集『まわる世界の先駆者たち』

  第十九節


「とりあえず」の大切さ。

 

  第二十節


強かったり 大人だったり
いつも 明るくて面白かったり 落ち着いていたり
ひとがそんな風に見えて 自分が小さく思えて
人を思いやる心 見失いがちになるけど
ほんとはみんな そんなじぶんを 頑張って生きているんだ
どんな人でも 同じ人間なら
感じる心 少しも変わらない

素直な気持ちを伝えるには 言葉だけじゃ嘘になる
笑いあえる仲間となら 弱い気持ち忘れられる
表面にこだわっていたら 何も始まらない
真面目や正直も 時には悪になる
人とのあいだに隙間があるから
笑いあえる 励ましあえる  ケンカもできる 愛しあえる

人間だけが 考える力与えられてしまったみたいだけど
人だって 動物には変わらない
感じるままに生きてゆける能力(ちから) きっと持ってるはず
独りで迷うことない 悩むことない
やりたいように生きていけば きっと楽しく生きてゆける


第十八節

2005年12月20日 00時21分24秒 | 詩集『まわる世界の先駆者たち』
  第十八節


 「生まれ変わって、再会しましょう。」

ごめんなさい。
私はもうあなたを好きではないのです。
いえ、私があなたを心から愛したことは一度もなかった、
といった方が正しいのかも知れません。
とにかく、私はもう、あなたを必要としてはいないのです。
だから、あなたが私のために何をしてくれても、私は何も感じない、
もっと正直に言ってしまえば、疎ましくさえあるのです。・・・悲しいことですけれども。
それは人間性に欠けたことと、世間の人には思われてしまうのでしょう。
けれど、私達がこのままの関係を続けていても、
お互いにとってプラスになるようなことは何一つないと、今の私には思えます。
私があの日言った言葉は、忘れて下さい。
嘘だったと言うつもりはありません。
だってあの時、事実わたしの心はあなたを求めていたのですから。
お互いもうごまかすのは止めにしましょう。
あなただって本当は苦しかったはずです。
ただ、その苦しみに気付くのが恐かっただけなのです。
それとも、あなたはもうわかっていて、それでも苦しむ方を選んでいたのですか。
私は本当の自分と何度か出会い、
そしてこれからの人生を共に歩めるようにまでなることができました。
あなたも早く、本当の自分と接してみて、それから生きる決断をして下さい。
そしてまた、お互いに生まれ変わることができてから、再会しましょう。

第十七節

2005年12月18日 22時51分24秒 | 詩集『まわる世界の先駆者たち』
  第十七節


 本当に大切なこと
 みんな判っているはずなのに
 つい目先の結果を追い求め
 見失ってしまう

 みんな始めは必ずあるって信じていたはずなのに
 手に入れる前に傷つき
 疲れ果て
 そのうちに彼は言う
「そんなもの始めからなかったのだ」と。

 その日から
 大きな流れに飲み込まれ
 そして
 負けてしまう

 しかし彼に敗北感はない
 彼にとって
 自分の負けてしまった相手は
 もう存在しないのだから

 もはや これからの彼にとって
 それまでの彼は
 全く意味のないもの

 そして 昨日を忘れずに
 人は生きていけなくなる

 そしていつしか
 今を失わないため
 それだけのために
 人は
 生きていくようになる



「今を生きる」
 その言葉の
 もうひとつの
 悲しい意味

第十五節・第十六節

2005年12月16日 23時40分43秒 | 詩集『まわる世界の先駆者たち』
 第十五節

さみしくなると
いつも
昔の恋人に甘えている

目をつぶって
今いる景色忘れて



  第十六節


  "Memory of Graduation"

「またいつでも会えるよね」
 笑顔でそう言いながら
 たぶんお互いわかっていた
 もうこれがさよなら

 だけど悲しい表情(かお)できない
 寂しい気持ち伝えることできない
 笑顔のまま
 昨日までと同じ言葉で別れた

 あなたとなら
 きっといつか結ばれると信じてたあの頃
 喧嘩しても
 幸せへのステップだと思っていた
 こんな切ない別れの結末は
 一体いつから決まってしまったの
 Memory of my Graduation


 あの日に貸した本だけど
 このまま あなたが持っていて
 この先離れるだけでも
 忘れること許せないから

 だけどもう戻れない
 わかり過ぎてるだけ胸が痛い
 消えたあなたを感じて
 そこにいた景色が不意に揺らいだ

 二度とめぐり来ることない
 季節と共に あなたも通り過ぎていく
 嫌おうとしても
 嫌えないから 好きなままでいいと決めた
 これで一幕が終わった
 かけがえのない私の学生時代
 Memory of my Graduation


 だけど悲しい表情できない
 寂しい気持ち伝えることできない
 笑顔のまま
 昨日までと同じ言葉で別れた

 あなたとなら
 きっといつか結ばれると信じてたあの頃
 喧嘩しても
 幸せへのステップだと思っていた
 こんな切ない別れの結末は
 一体いつから決まってしまったの

 二度とめぐり来ることない
 季節と共に あなたも通り過ぎていく
 嫌おうとしても
 嫌えないから 好きなままでいいと決めた
 エピローグからプロローグへ
 またこれから始まる私の物語・・・
 Memory of my Graduation

第十四節

2005年12月15日 22時04分11秒 | 詩集『まわる世界の先駆者たち』
 第十四節


傷付くたび 自分を変えようと
それと判らずに 大切なもの捨てていった

新しく私を導く力は
私という人間を 確かに大きくしてくれたけど
その空には
どこか乾いた愁いが感じられて
私は
この不安な気持ち埋めるものを 現実の中に探した

そうして
いろんなものを手に入れるたびに 心は冷めて
 笑っているのに 笑っていない
 楽しいのに 悲しい
そんな私が
ひとり そこに立っていた


私は少しも動いていないのに
私の外側は 私に関係なく
いつも動いている

現実だけは
疑うことなく 立ち止まることなく
ずっと 動き続けている

第十三節

2005年12月14日 22時45分35秒 | 詩集『まわる世界の先駆者たち』

 第十三節
           
人を好きだっていう
        どこにでもあるあたりまえの気持ち
    それだけならみんなでいつまでも楽しいのに
           ちょっとしたきっかけだけで
どうして「恋」なんて迷惑な気持ちが生まれてしまうの
    「恋」は素晴らしいだなんてみんな言うけれど
             なんだかそうは思えない
               みんなをおしのけて
              独り占めしたくなって
                自分勝手になって
        人のことなんか考えられなくなって
         いつしか優しさまで失ってしまう
        ・・・いちばんやさしくしたいはずの
            その「恋」の相手にまで・・・
                 誰もが経験する
            そんな自分勝手な気持ちを
     絶対な「恋」って言葉で美しく正当化してる
           ・・・私にはそう思えてしまう
                ・・・でもやっぱり
                  恋をしないと
               人は大きくなれない
              それは動かせない事実
人間ってほんとは自分のこと考えるので精一杯なんだ
    だけどそれだけじゃあ楽しく生きていけない
            いろんな人に恋するうちに
             そのことがわかってくる
        人と生きることの価値が見えてくる
                    そうして
             本当の意味での優しさを
                  自分のために
                   学んでいく
     最高に生きられる自分はどこにいるのかを
             すこしずつ見つけていく
                     それは
     ほんの小さいけれどとても大きなチャンス
    あの恋たちがおわびに少しだけ見せてくれた
              確かな道への道しるべ


第十二節

2005年12月13日 23時16分45秒 | 詩集『まわる世界の先駆者たち』
 第十二節

この頃 また一人また一人友達が消えていく気がして
永遠の物語を望むには 人間て余りに未完成な生き物で
それを求めるほどに現実の色は失われていく
こだわらないで ただ思うままに生きていれば
それほど傷つくことなく生きていけるのだろうけれど
理想や夢や昔見た物語は 私にそれを許してはくれなくて
私は笑顔を振りまいて一生懸命頑張っているつもりだけど
やっぱりどこかにムリは生まれていて
結局取り返しのつかないほど傷つくのは私で そしてそれは本当に取り返しがつかなくて
知らない方が幸せな事ってたくさんあるけれど
それに気付くのは知ってしまったその後だから
もう私はそれ以前の私とは少し変わってしまっていて いくら望んでももう戻れない
失ってしまったものは もう二度と取り返せない
理想に近づこうと頭で考えれば考えるほど 頑張れば頑張るほどに
心の安らぎは遠のいてゆくように思えて……

第十節・第十一節

2005年12月13日 02時50分34秒 | 詩集『まわる世界の先駆者たち』
 第十節

夜、
 車道の真ん中で立ち止まる。
  左右から近付いて来る
   車のヘッドライト。

闇に光る二つのものに
 何となく目を奪われる。

・・・ふと、
 このままここで
  立ち止まってみようかと思う。
   別にぶつかったって、
    何てことは起きないんじゃないかと思う。

けれど僕は、いつの間にか歩き出している


渡り終えたガードレールの向こう。
僕は、
 自販で買ったジュースを飲んでいた。
  目の前の車道を、
   二台の車が同時に通り過ぎるのを、
    何となく眺めていた。


 第十一節

              愛するためにも 大義名分
             自分の中のイメージを愛するため
               大きな恋人を育てるため

第八節・第九節

2005年12月10日 01時54分48秒 | 詩集『まわる世界の先駆者たち』
 第八節

色んなことがわかってくると
色んな先が見えてきて
こわくて前に進めない


 第九節

楽しく感じるか、不快に感じるか 好きなのか、嫌いなのか
僕にとってこの世の出来事は 全部がどうやったってどちらかになる
プラスに考えるか それともマイナスに考えるのか
この差っていうのは 天と地ほどの違いがあって
もちろん 結論は 「楽しい方がいい」 に決まっているけど
それをほんとにやるってのは なかなか難しいことで。

今の自分に自信がもててないと 人の言葉はささくれだらけに思えてしまう
そうすると 全てがイヤになってしまったりするから
まず、自分を好きでいたい。

欲ってヤツは 満たされれば それはそれで気分のいいものなんだけれど
そればっかりだと 少しずつ気持ちがすさんでいって
なんだか 知らないうちに自分を嫌いになっていそうな気がする

自分がほんとはできないはずのことをしようとするのは ただの出しゃばりで
その時の僕を動かしてるのは 個人的な欲望だから
その時はいいことをしようとしてるつもりでも 大抵はうまくいかなくて
結局 相手も自分も変に傷付いてしまう
自分のもっと手元にあることって たくさんあるんだから
その中から一つ一つ 無理しないでやっていければ
それでいいと思う。