第十節
夜、
車道の真ん中で立ち止まる。
左右から近付いて来る
車のヘッドライト。
闇に光る二つのものに
何となく目を奪われる。
・・・ふと、
このままここで
立ち止まってみようかと思う。
別にぶつかったって、
何てことは起きないんじゃないかと思う。
けれど僕は、いつの間にか歩き出している
渡り終えたガードレールの向こう。
僕は、
自販で買ったジュースを飲んでいた。
目の前の車道を、
二台の車が同時に通り過ぎるのを、
何となく眺めていた。
第十一節
愛するためにも 大義名分
自分の中のイメージを愛するため
大きな恋人を育てるため
夜、
車道の真ん中で立ち止まる。
左右から近付いて来る
車のヘッドライト。
闇に光る二つのものに
何となく目を奪われる。
・・・ふと、
このままここで
立ち止まってみようかと思う。
別にぶつかったって、
何てことは起きないんじゃないかと思う。
けれど僕は、いつの間にか歩き出している
渡り終えたガードレールの向こう。
僕は、
自販で買ったジュースを飲んでいた。
目の前の車道を、
二台の車が同時に通り過ぎるのを、
何となく眺めていた。
第十一節
愛するためにも 大義名分
自分の中のイメージを愛するため
大きな恋人を育てるため