おっちーの鉛筆カミカミ

演劇モノづくり大好きおっちーのブログです
いろいろ活動してます
そのうち、みなさんにお目にかかれたらうれしいです

第十節・第十一節

2005年12月13日 02時50分34秒 | 詩集『まわる世界の先駆者たち』
 第十節

夜、
 車道の真ん中で立ち止まる。
  左右から近付いて来る
   車のヘッドライト。

闇に光る二つのものに
 何となく目を奪われる。

・・・ふと、
 このままここで
  立ち止まってみようかと思う。
   別にぶつかったって、
    何てことは起きないんじゃないかと思う。

けれど僕は、いつの間にか歩き出している


渡り終えたガードレールの向こう。
僕は、
 自販で買ったジュースを飲んでいた。
  目の前の車道を、
   二台の車が同時に通り過ぎるのを、
    何となく眺めていた。


 第十一節

              愛するためにも 大義名分
             自分の中のイメージを愛するため
               大きな恋人を育てるため

第八節・第九節

2005年12月10日 01時54分48秒 | 詩集『まわる世界の先駆者たち』
 第八節

色んなことがわかってくると
色んな先が見えてきて
こわくて前に進めない


 第九節

楽しく感じるか、不快に感じるか 好きなのか、嫌いなのか
僕にとってこの世の出来事は 全部がどうやったってどちらかになる
プラスに考えるか それともマイナスに考えるのか
この差っていうのは 天と地ほどの違いがあって
もちろん 結論は 「楽しい方がいい」 に決まっているけど
それをほんとにやるってのは なかなか難しいことで。

今の自分に自信がもててないと 人の言葉はささくれだらけに思えてしまう
そうすると 全てがイヤになってしまったりするから
まず、自分を好きでいたい。

欲ってヤツは 満たされれば それはそれで気分のいいものなんだけれど
そればっかりだと 少しずつ気持ちがすさんでいって
なんだか 知らないうちに自分を嫌いになっていそうな気がする

自分がほんとはできないはずのことをしようとするのは ただの出しゃばりで
その時の僕を動かしてるのは 個人的な欲望だから
その時はいいことをしようとしてるつもりでも 大抵はうまくいかなくて
結局 相手も自分も変に傷付いてしまう
自分のもっと手元にあることって たくさんあるんだから
その中から一つ一つ 無理しないでやっていければ
それでいいと思う。

第六節・第七節

2005年12月09日 01時53分47秒 | 詩集『まわる世界の先駆者たち』
 第六節

一人窓を開け 何気なしに空を眺める

都会の夜空はいつも見慣れていて
別に特別な感慨なんか与えてはくれないけど

いま景色を見ながら頬杖ついてる僕は
何だかとても平和な気持ちだったりする

ついさっきまでここではしゃぎ回っていたのに
楽しい時間(とき)の記憶はいつもハイライトしか残らない

その時間が過ぎた今も残っているのは
ただ穏かに微笑えるこの気持ち

…そして僕と そして そこにいる君。


  振り返ると 祭りのあとだった
  その中に
   君だけじゃなくて
  共に過ごした仲間たちが 今もそこにいた


 第七節

君を失いたくないから
君のことばかり考えて
いつもやさしくしたいのに
そのたびにすれ違って
心は今より近づかない

第四節・第五節

2005年12月07日 01時18分30秒 | 詩集『まわる世界の先駆者たち』
第四節

ふとした言葉の隙間に
 昔の想い こみ上げる

けれど 決して言えない言葉
 今さら伝えたなら 本当に自分勝手な言葉

もう二人きりにはなれない
 今はみんなの中の二人だから

   ただそれだけの ふたりだから


第五節

幼き頃に 目指した思いは
都会(まち)に触れて
その行き場を 見失った

メキシコから帰ってまいりました!

2005年12月05日 22時27分30秒 | 詩集『まわる世界の先駆者たち』
と言っても、帰ってきてからもう1週間以上経ってるんですけどね。
ほんとにメキシコではいろんな事がありました。
路上演劇祭に出場して、おばあちゃんと木の役をやってみたり、
それでメキシコのおばあちゃんに良かったと誉められたり、
ティオティワカンというピラミッドに行ったものの、
18時でもう入れなくて、目前のピラミッドを恨めしい目で見つつ、
後にしたり、
炎のジャグリングをする、ストリートチルドレンにも出会ったし、
演劇祭の司会をしていた、ピエロのお兄さんと、
友達にもなった。
水色・ピンク・黄色で彩られた、カラフルな住宅。
民衆の力で、0の荒地から造られた、公民館。
いろんなことが走馬灯のように流れ過ぎていって、
今はもうそれは、夢であったかのようです。
また行きたいな。でもその時までには、せめて英語もうちょっと覚えようっと。

いきなりですが、

第三節

いくら 何をやっても
時間を詰め込んで ごまかしても
心が 教えている
やっぱり こんなんじゃだめだ
満たされた時が どんなものか
僕は 知っている
だから 心は気づいてしまう
ごまかしは きかない

もう一度
あの頃の僕を 作ろうというんじゃない
そうじゃなくても きっと
まだ知らない気持ちが どこかに

僕は あの頃の自分を抱えたまま
新しい自分を 築いていく
もしかしたら
もう 目の前にあるかもしれない
まだ遠いかもしれない 輝きを
しっかりと
つかみとるために

第二節

2005年10月31日 01時28分11秒 | 詩集『まわる世界の先駆者たち』
第二節

 「まわる世界の先駆者たち」

誰かがそれを見つけた
誰かが初めてその地を踏んだ

誰かが初めて恋をした

誰かが生きるために争うことを覚えた

誰かがものをとってはいけないと言った
誰かが人を傷つけてはいけないと言った

誰かが立ち上がった

誰かが走った
誰かは歌った

誰かが戦争はいけないと言った

誰かがそれを正しいと言った
誰かがそれを間違っていると言った

誰かは踊った
誰かは絵を描いた

誰かは人を好きになった
誰かが人を嫌いになった

だれかが恋愛は罪だと言った
誰かが生きるためには何をしてもいいと言った

いろんな時を
いろんな場所で
同じ人間が 何かを信じて生きてきた


いつも 時代の岬に立って
強い気持ちで 進み続ける
僕らは 世界の先駆者たち

「まわる世界の先駆者たち」

2005年10月28日 19時15分14秒 | 詩集『まわる世界の先駆者たち』
今日から、僕が十代の頃に(もう十年前だ!)書いた、
詩を記していきます。
題して、詩集第一章、「まわる世界の先駆者たち」
始まります

第一節

私は
登らない
私は
拡がっていく
今まで
を溶かし込んで
そして
これから
のための
新しい
現在(いま)
になる
そんな風に