#14 教会前
キロが駆け込んでくる
【M 徐々にF.O.】
キロは立ち止まり、息を整え、教会の扉をノックする
すぐにビストローヌが出てくる
ビストローヌ「なんだい、あんたかい」
キロ「どうしてあなたがコバルトの手紙を持ってきたの!?」
ビストローヌ「渡してこいって言われたから渡したんだ」
キロ「コバルトが言ったの?」
ビストローヌ「そうだよ、あたしは眠いんだ、もういいだろ?」
キロ「コバルトはどこ?」
ビストローヌ「お嬢ちゃん、調子に乗るんじゃないよ」
うしろにドウルフも登場する
たじろぐキロ
震えた声で
キロ「コバルトは、教会の中にいるの?」
ビストローヌ「帰んな」
【SE ドアを強く閉める音】
ビストローヌ、ドウルフ退場
キロ「コバルト……何があったの?」
ライタ、ボイスカ、バルシア、入場
ライタ「この建物は?」
バルシア「見りゃ分かるじゃない、おでん屋さんでしょ」
ボイスカ「(前の台詞に掛かって、キッパリ強く)教会だ」
ライタ「なんでバルシアさんそんなことばっか言うんですか」
バルシア「だって~おでん食べたくない?」
ライタ「俺は肉と炭水化物がいいです」
ライタ・バルシアとは全く異なった空気で以下の会話は進む
ボイスカ「なんでここまで来た?」
キロ「友達がいるんです」
ボイスカ「教会の中にか?」
キロ「はい」
ライタ「ここが教会なんだ? ついでだから例の本探しません?」
キロ「無理なんです!」
ライタ「へ?」
キロ「アイグラント帝国の拠点になってるんです、ここは」
バルシア「じゃあ殴り込んじゃえー」
キロ「それも無理なんです」
バルシア「ちょっとキロちゃん冗談よ」
キロ「いえ、教会の中に、
私の友達とそのご両親が幽閉されているんです」
ボイスカ「人質になってるから手が出せないんじゃな」
キロ「はい」
ボイスカ「そうすると、ご友人の親御さんは、ここの牧師か」
キロ「はい、そうです」
ライタ「だからアイグラントって大っ嫌いなんだ」
バルシア「アイグラント許すまじ!」
ライタ「それ俺の真似っすか?似てないですよ」
バルシア「あら~そんなこと言っていいの?
今度起きたら頭チリチリになってたりして~」
ライタ「あんたそれでもセントドラゴンですか?
セントドラゴンのセントは聖なるの聖という……」
バルシア「ライタ君に影響されたのかなあ」
ボイスカ「元からじゃな。話を戻すと、
キロ君のお祖父さんの病気を治すには特効薬が必要。
その鍵はこの教会の中にある。
そして教会はアイグラントの連中の手にある。
しかし、人質がいるから手が出せない、と」
バルシアは何故だか知らんが拍手なんぞしていて
バルシア「お見事~」
キロ「そうなんです、そうなんです……けど……」
ボイスカ「なんじゃ、キロ君なにかあるのか」
キロ「てが……いえ、何でもありません」
ボイスカ「これは作戦を練った方が良さそうじゃ。一旦戻ろう」
バルシア「あたしが変身したら全部解決しそう」
ライタ「んなことしたら、この村が全部壊滅しますって」
バルシア「そうかな」
バルシア、なぜか嬉しそうに照れ笑い
キロ、魂が抜けたようにフラフラと家路に向かう
ボイスカも退場
ライタ「俺もそろそろ真面目に考えるかな。
バルシアさん帰るみたいですよ」
バルシア「おーそうか」
バルシア、一回だけ教会の方を意味ありげに振り返り、小走りで退場
ライタ、腕組みをして何やら考え込みながら退場
キロが駆け込んでくる
【M 徐々にF.O.】
キロは立ち止まり、息を整え、教会の扉をノックする
すぐにビストローヌが出てくる
ビストローヌ「なんだい、あんたかい」
キロ「どうしてあなたがコバルトの手紙を持ってきたの!?」
ビストローヌ「渡してこいって言われたから渡したんだ」
キロ「コバルトが言ったの?」
ビストローヌ「そうだよ、あたしは眠いんだ、もういいだろ?」
キロ「コバルトはどこ?」
ビストローヌ「お嬢ちゃん、調子に乗るんじゃないよ」
うしろにドウルフも登場する
たじろぐキロ
震えた声で
キロ「コバルトは、教会の中にいるの?」
ビストローヌ「帰んな」
【SE ドアを強く閉める音】
ビストローヌ、ドウルフ退場
キロ「コバルト……何があったの?」
ライタ、ボイスカ、バルシア、入場
ライタ「この建物は?」
バルシア「見りゃ分かるじゃない、おでん屋さんでしょ」
ボイスカ「(前の台詞に掛かって、キッパリ強く)教会だ」
ライタ「なんでバルシアさんそんなことばっか言うんですか」
バルシア「だって~おでん食べたくない?」
ライタ「俺は肉と炭水化物がいいです」
ライタ・バルシアとは全く異なった空気で以下の会話は進む
ボイスカ「なんでここまで来た?」
キロ「友達がいるんです」
ボイスカ「教会の中にか?」
キロ「はい」
ライタ「ここが教会なんだ? ついでだから例の本探しません?」
キロ「無理なんです!」
ライタ「へ?」
キロ「アイグラント帝国の拠点になってるんです、ここは」
バルシア「じゃあ殴り込んじゃえー」
キロ「それも無理なんです」
バルシア「ちょっとキロちゃん冗談よ」
キロ「いえ、教会の中に、
私の友達とそのご両親が幽閉されているんです」
ボイスカ「人質になってるから手が出せないんじゃな」
キロ「はい」
ボイスカ「そうすると、ご友人の親御さんは、ここの牧師か」
キロ「はい、そうです」
ライタ「だからアイグラントって大っ嫌いなんだ」
バルシア「アイグラント許すまじ!」
ライタ「それ俺の真似っすか?似てないですよ」
バルシア「あら~そんなこと言っていいの?
今度起きたら頭チリチリになってたりして~」
ライタ「あんたそれでもセントドラゴンですか?
セントドラゴンのセントは聖なるの聖という……」
バルシア「ライタ君に影響されたのかなあ」
ボイスカ「元からじゃな。話を戻すと、
キロ君のお祖父さんの病気を治すには特効薬が必要。
その鍵はこの教会の中にある。
そして教会はアイグラントの連中の手にある。
しかし、人質がいるから手が出せない、と」
バルシアは何故だか知らんが拍手なんぞしていて
バルシア「お見事~」
キロ「そうなんです、そうなんです……けど……」
ボイスカ「なんじゃ、キロ君なにかあるのか」
キロ「てが……いえ、何でもありません」
ボイスカ「これは作戦を練った方が良さそうじゃ。一旦戻ろう」
バルシア「あたしが変身したら全部解決しそう」
ライタ「んなことしたら、この村が全部壊滅しますって」
バルシア「そうかな」
バルシア、なぜか嬉しそうに照れ笑い
キロ、魂が抜けたようにフラフラと家路に向かう
ボイスカも退場
ライタ「俺もそろそろ真面目に考えるかな。
バルシアさん帰るみたいですよ」
バルシア「おーそうか」
バルシア、一回だけ教会の方を意味ありげに振り返り、小走りで退場
ライタ、腕組みをして何やら考え込みながら退場
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