団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

孤独というのは解放された時間

2022年07月29日 | 孤独

若竹千佐子さん68歳、55歳で夫と死別、63歳の時に「おら

おらでひとりいぐも」で芥川賞を受賞した小説家である、その若

竹さんが社会学者の上野千鶴子さんとの対談した内容が興味深い

ものだった。

 

対談のなかで孤独に言及しており、孤独というのは自分と向きあ

うための必須条件、家族としての時間は人生のある一時期にすぎ

ない、多くの人はひとりになることに対して恐怖を抱いてるけど

それは悪いものじゃない「孤独というのは解放された時間だよ」

と孤独を前向きに捉えてる。

 

さらに結婚しても二人でいてもやはり人間はひとり、孤独だか

ら相手にやさしくなれるのではないでしょうか?納得である、

私自身妻と一緒にいてそう感じる瞬間があるけれど、それで

いいと思ってる、だからやさしくなれるのかもしれない、そし

て孤独というのは解放された時間、腑に落ちた言葉である。


積極的にひきこもる生活から2年

2022年05月10日 | 孤独

「当たり前だった日常が失われてしまった、友人にも会えず多

くの人が今の状態に苦痛を感じている、ただこれを一人で過ご

す貴重な時間ととらえ積極的にひきこもることを意識して欲し

い」

 

これは精神科医の斎藤環氏が2年前コロナ禍のなか、若者に向

けたコラムのなかの一節である、私はこの積極的にひきこもる

という言葉は若者に限らず、私たち高齢者にもいえることだと

思ったものだ。

 

それから2年コロナは終息していないが、自分の人生の流れに

コロナは不思議なほど影響していない、なんとなく毎日、ぼん

やりと家にいることが多くなった、誰かに会いたいとも思わな

い、心は静かで落ち着いていい状態だ、だから人間関係でのス

トレスはない、快適ではないものの、それなりに充実している。

 

自分で自分を楽しませる、特に齢を重ねるとひとりでいる時間

楽しみかた、孤独とのつきあいかたを身につけておいたほう

がいい、閉塞感のある今の状況を受け入れ積極的にひきこもる、

そんな生活の中で一瞬でも一日でも、ああ楽しかったと思える

ことがあったら、それでいいと思っている。

 


孤独がネガティブという声を気にすることはない

2022年05月04日 | 孤独

タバコや肥満よりも健康に悪影響を及ぼすのが孤独だという声

がある、孤独に陥る大きな要因といえるのが単身世帯の増加で

全世帯に占める単身世帯の比率は2020年38%、2040

年には5割以上に上昇すると言われてる。

 

孤独死の7割以上を占めるのがセルフネグレクト(自己放任)

といって生活や健康状態が悪化してるのに改善する意欲や周

を頼る気力がなくなってしまう状態は深刻な問題である、そ

はコミュニティの弱さが生れる要因という指摘は否定できない。

 

しかし本来人は誰かと一緒にいてもある意味孤独である、ど

な時でもどんな所でも孤独感がついてまわる、孤独でつらいと

いう人はもしかしたら、その人のなかに孤独であってはならな

いという思い込みがあるような気がする、群れることがポジテ

ィブ、ひとりでいることがネガティブという声を気にしないこ

とだ、それよりも自分の心の声を聞き、自分が何をしたいのか、

いわゆる孤独を通してエネルギーを充電することこそ大切なこ

とである。


ある意味孤独ある意味孤独ではない

2022年02月28日 | 孤独

「電車にのったとき、まわりの乗客をごく自然に見渡すように

なった、そしてここにいるこの人たち、みんなにそれぞれの深

い人生があるのだと考える、そうだ僕らは、ある意味では孤独

であるけれど、ある意味では孤独ではないのだ」

これは作家村上春樹氏の「雑文集」のなかの一節である。

 

私自身今では人と会うことが非日常、ひとりでいることが日常

のライフスタイルなので、このコロナ禍の状況でも大きな変化

を感じることはない、それでも雑踏のなかでひとりでいると、

ある意味孤独、ある意味孤独ではないという心境になることは

確かである。

 

今は社会と関わりがあるからといって孤独がなくなるわけでは

ない、孤独と上手につきあうためには社会活動も大切だが、そ

れよりひとりの時間を充実させたいと私は思っている。

 

 


孤独は人生の大切な時間

2022年02月01日 | 孤独

私たちが言われたくない言葉の一つが「孤独だね」というもの

がある、それだけ孤独という言葉はマイナスイメージがある、

ひとり暮らし=孤独、近隣のコミュニティと疎遠な人、寂しい

人、悲しい人と決めつける風潮がある。

 

しかしみんなで仲良くするのが幸せだという同調圧力はやめた

ほうがいい、ひとり暮らしでも日々の生活に喜びを見出し幸せ

に生きてる人も多いはず、果たして多くの人に囲まれば幸せな

のだろうか?

 

寂しさを紛らわすために無理して人との関わりを持つことのほ

うが惨めな場合だってあるはずである、自分の内面に向き合う、

にも邪魔されない自由、自分だけの愉楽の世界、そう考える

孤独は人生の大切な時間だと思う


ひとりの時間も悪くはない

2022年01月08日 | 孤独

孤独という言葉はどうしてもマイナスのイメージがある、孤独だ

と寂しい、仲間外れ、疎外されてる等、だけど、ひとりの時間と

考えてみたらどうだろう、音楽を聴く、映画を観る、本を読む、

料理をするなどはひとりの時間だ、ひとりでいる時空が最も安ら

ぐことだってあるはずだ。

 

誰かと一緒にいなければ幸せになれないわけではない、ふだんは

ひとり、そうすると会いたい人と会う喜びが増すもの、ひとりで

あることが不幸なのではない、ひとりであることに耐えられない

ことが不幸のような気がする、老後は特にそう思う。

 

誰にも気兼ねなく、誰にも気をつかわず、ひとりの時間を楽しむ

この感覚を大切にしたい、そうするとひとりの時間も悪くはない

と思えるものだ。


人間は誰でもひとり

2021年08月04日 | 孤独

どんな人間でも孤独、孤独なのは自分だけではない、ほかの人

間も孤独でないように見えて孤独である、自分だけが孤独と思

うのは妄想にすぎないかもしれない。

 

人はなぜ孤独を感じるかというと群れで生きているから、例え

ば自分が存在しているコミュニケーションの数がひとつしかな

いと孤独に弱い、会社の上司や同僚から無視されたり、学校や

近所でも無視されたりすると孤独を感じるものだ。

 

そんな時思考を切りかえ、会社でもいやな人とつきあうのがス

トレスと感じるならつきあわなくても自分は平気だと思えばい

い、別のところでつながりを持てばいい、簡単ではないけど群

れるのをやめて孤独のほうに生き方を変えるのもひとつの生き

方である、人との関わりも大切だけれどそれ以外のほとんどの

時間は私たちは一人で走っている、人間は誰でもひとりである。

 


孤独は必ずしもネガティヴとはいいきれない

2021年06月05日 | 孤独

ひとりぐらしの人が亡くなるとメディアは孤独という表現を使う、

ひとりだから寂しかった、話し相手もいなかったのでは、身近な

協力者もいなかったのではと憶測するものだ、しかし本人はひと

りで人生を謳歌したかもしれないし、孤独なんて微塵も感じてい

なかったかもしれない。

 

現実には大勢の中で暮らしていても孤独を感じる場合だってある、

必ずしもひとりだから孤独を感じるわけではない、それでも今は

ひとりであってもネットがあるし、それなりにどこでも誰とも

コミュニケーションをとることができるはずである。

 

孤独というとどうしてもネガテイブに思われがちだが誰にも気を

遣わずに、気楽だと気持ちを切りかえると逆にポジティブになれ

ものである、人間誰でも死ぬときはひとり、最後は孤独、そう

考えると孤独は必ずしもネガティヴとはいいきれない。

 

 


日本人の8割が孤独好き!?

2021年05月22日 | 孤独

雑誌プレジデントのアンケート調査によると男性の64%、女性

の76%が孤独を感じる時があるという結果がでていた、さらに

本人の8割が孤独好きという記事があったのには驚いた。

 

孤独というとネガティブな印象が強く、いいイメージがないのが

一般的である、そのせいか私自身孤独な人が増えてるという実感

はあまりない、なぜかというと孤独な人々は声をひそめて暮らし

ており、私は孤独だ、私は寂しいなどと口にする人はいない。

 

実際孤独本を書いてる有名人は本人は孤独ではなく、ひとりの時

を大切にしたいという人たちである、そんななかで芥川賞作家

中慎弥さん、以前孤独、友だちについて言及してた内容が印

象に残ておりその中の一部を紹介したいと思います。

 

「今は友人もいない、子供のころからだ、無職歴14年、仕事を

るようになって少しずつ人間関係は広がっているものの、やは

り友人はいない、出会うのは仕事の相手ばかり、それは小説を

くと言う条件があって初めて成立する、書かなければ会えなくな

る、本当友情というのは無条件のはず、私が小説を書こうが書

くまいが会ってくれる人たちというのは今のところいない」


孤独を前向きにとらえていきたい

2020年12月20日 | 孤独

私たちは一人で生まれ一人で死んでいく存在、死ぬときは一人、

う考えると孤独は人間がみんな背負ってる当たり前の状況で

ある、孤独でない人間などこの世に一人もいない。

 

孤独でつらいという人はもしかしたら、その人のなかに孤独で

あってはならないという思い込みがある、どちらかというと孤

独はマイナスのイメージがあるのかもしれない、だから孤独に

むきあおうとしない、いつも誰かと群れずにいられない、頻繁

にメールや電話で誰かと繋がることで安心感を得る。

 

しかし私たちは映画を観るのも本を読むのも食べることも一人

である、一人であることが不幸なのではなく一人であることに

耐えられないことが不幸のような気がする。

 

一人でいる時空が最も心が安らぐことだってあるはず、だから

一人としての充実をきちんとみつめないと何も始まらないし、

かといなければ幸せになれないわけではない、そう考えると

独を前向きに捉えて生きる事こそ大切だと私は思っている。