持病の腸の病気で年に数回、激痛に悩まされる、この痛みを医師
に伝えるとき、キリキリ、ガンガン、ジンジンなど痛みを形容す
る言葉はあるけれどうまく伝えにくいものだ、ましてや他人には
わかりにくい。家族でさえ、またいつものことだと位にしか思っ
てないものだ。
けれど他人の痛みを本当に理解し、また自分の痛みを的確に人に
伝えることができるだろうか?たしかに痛みの感覚や言葉の理解
には個人差が大きいので痛みによって共通の尺度を立てることは
難しい。
例えば地震の強度のように震度1と震度4では違う、また介護認
定のように、要支援1と要介護3ではかなり違う、このように痛
みも客観的に指標を持つことができれば痛みもわかりやすいかも
しれない。
人間はさまざまな痛みや苦しみの中で生きている、しかし人は痛
みの前ではたじろぎ、打ちひしがれ、謙虚になる、そして他人に
はわからない多様な痛みがあることは確かである。