団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

それでも生き抜いて欲しかった

2022年01月30日 | 

高校時代の親しい友人が亡くなったのは14年前、彼が60歳で

還暦を迎えた年だった、死因は自殺、聞いたときは自殺をするな

んて思いもよらなかっただけにショックだった。

 

地元で就職して結婚、飲食業を営んでいた、私が地元にいる間は

交流が続いたが転勤しその後は疎遠になっていた、商売も家庭も

順調かなと思われたが還暦を迎えたときに奥さんから離婚を切り

出され、子供二人も奥さんについて彼はひとりぼっちになり人生

を悲観、自殺という最悪の結末を迎えた、きっと深い絶望感があ

ったのだろう、それでもまさか自ら人生を降りるとは今だに信じ

られない。

 

苦しみ、悲しみ、恨み、ひがみ、憎しみといったマイナスの感情

のなかで見苦しい自分に耐えることができなかったのかもしれな

い、しかし自殺をするのは弱い人間と思いたくない、そういうこ

とに追い込まれたことのない人間が自殺する人を否定することは

したくない、それでもやはり彼には自殺をしてほしくなかった、

できれば自殺などせずに与えられた一生を生き抜いて欲しかった

という思いは変わらない。