いつからだろうか、新聞の一面に目を通した後、社会面の訃報
欄に目を通すのが朝の習慣になった、若い時には見ることもな
かった訃報欄、定年退職してからは毎日見てる。
どうしても自分の年齢を基準に考えてしまう、自分と同じ年齢、
自分より年下の訃報は気になるもので、思い残すことはなかっ
ただろうか?無念だったのは? 会ったこともない人達だが、
なぜかそんなことを想像する。
そしていつも思うのは、私自身そんなに長くなくてもいい、執
着などない、淡々と自分の寿命を生きるだけ、いつかは死ぬ、
そう思うから生きていける、新聞の訃報欄を見た後いつも思う
ことである。