人間はどうしても群れたがる、なぜかというと安心するから、そ
ういう意味では日本は群れ社会である、だから組織のなかにいる
と立場の強い人、立場の弱い人と権力構造ができる、そのなかで
協調性が要求される、それが生きていくうえでの処世術でもある。
しかし定年退職後はやっと自分の価値観を優先できる境遇になっ
たのである、義理やしがらみにとらわれることはない、群れずに
自分の心に正直に生きることを選択できる自由があるのが定年後
である。
暮らしのなかにささやかな喜びや充実をもつことで人生の景色が
変わることを実感できるのが定年後である、私自身今は群れの価
値観よりも自分の価値観を信じたいと思って生きている。