母が亡くなってから人と会うことがなくなった、母が生きてた
ころは月2回新幹線で1時間実家に行き、掃除、買物、夕食の
準備、病院への付き添い、7年間続けた、その後認知症になり
高齢者施設に入居してからも実家への訪問と施設の訪問をさら
に2年間続けた、晩年は大腸がんに罹患、昨年の3月コロナ禍
の中95歳で亡くなった。
病院の医師、看護師、近所の人達、施設のスタッフ、葬儀社、
さらに実家の処分では不動産業者、解体業者、市役所、法務局、
税務署など事務的とはいえ会って話さなきゃならない人がそれ
なりに多かったが今はコロナ禍もあるがほとんどいない。
かといって誰かと会いたいという気持ちもない、若い頃は自分
の気持ちを、自分のつらさを、自分のやりたいことをわかって
もらいたい、だから会って話したいと思ったものだが今はそん
な気持ちはない、感性が鈍ったのかもしれない。
自分と向き合う時間が多いせいか、わかってくれるのは自分、
自分だけだと気づいてる、そういう意味では人と会わなくな
ったけれど、なぜか今が生きやすいと思っている。