団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

なんでもない一言が薬にも毒にもなる

2024年07月20日 | 生き方

言葉というのは強いツールであり、だからこそ慎重に取り扱う

必要がある、命を救う薬にも命を奪う毒にもなることがある、

「暮らしの手帳」の元編集長松浦弥太郎氏は当時著書で、言葉

の難しさについて次のようなエピソードを語っている。

 

知人がひどく落ち込んでたので事情を尋ねた、すると父親が癌

で危篤だという「もうだめなんです」とつぶやく彼をなんとか

励ましたくて言った言葉が「親の死というのは誰もが通る道じ

ゃないか、だから頑張ってね」しかしこの誰もが通る道という

言葉が彼の心を刺した、父の死をよくあることだとかたずけら

れたと感じて追い打ちをかけるように落ち込んでしまった。

 

後日再会したときに謝罪して思いやりのなさを悔やんだ、誤解

は解けたものの、なんでもない一言が、どうやっても消せない

傷を心に残してしまうことを痛感したという、実際親しければ

親しいほど思い当たることがあるのではと思う、一度言ってし

まった言葉は取り返しがつかない、だから言葉を発する前に立

ち止まる必要があるのかもしれない。