複数の病気を抱えてる人や介護を受けている人、経済的に不安
を抱えてる人、社会的に孤立している人、また本人の意向に反
して生かされている高齢者も多い現実、杉浦敏之氏の著書「死
ねない老人」の一節である。
高齢者の自殺は年間1万人近い、自殺の原因は1位が健康問題、
2位がお金の問題である、健康を害し悲観して自殺を図る人が
いかに多いか、皮肉なことに救命医療が発達してピンピンコロ
リといった死に方はもはや望めない、本来命が救われたなら無
条件に喜ぶべきだが思うように体を動かせず、介護をしてもら
わないと生きて行けない惨めさ。
その後の人生どうやって希望をもてばいいのかわからないとい
うのが偽らざる心境かもしれない、生きていたくないが死ぬこ
ともできない高齢者、長寿を素直に喜べない高齢者が増えてい
ることは事実である。