団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

楽な老い方、苦しむ老い方

2024年01月08日 | 老後の生き方

「人生の最後の最後に苦しい思いをさせられたけれど、それは

私のことを思ってのことだね、ありがとう」などと言って、こ

の世を去った人がいるでしょうか?これは医師であり小説家の

久坂部羊氏が延命治療について語った言葉である。

 

私の父は亡くなってもうすぐ13年になる、亡くなる半年前に

入院してた病院で医師から言われた言葉は今でも忘れない「何

しないと明日まで持ちません」延命治療の選択を迫られた、

考える時間を与えてくれない、母と弟は賛成だった。

 

もし治療中止を希望すれば見殺しにしたと後悔に苛まれると思

った、結局延命治療をお願いした、気管切開をして人口呼吸器

につながれ、手にはミントがはめられた状態、それが父を苦し

めることになった、チューブだらけで生かされてる状態、喀痰

の吸引、床ずれ、あらゆる痛みとの闘いは半年間で終わったけ

今だに後悔している。

 

そして久坂部氏はこうも言っている「私は今、命より大切

のがあると思っています、それは苦しまずにいるということ

す、救いようのない苦しみに苛まれたら私は命を捨てても楽

なりたい」重く心に突き刺さる言葉である。