明日の保証を手にしている人など一人もいない、今は元気で安定
していても明日のことは誰にもわからない、今日の生活が続き今
日も生きていて明日も生きてて当然だと誰もが思っている。
しかし順風満帆でやることなすこと上手くいってる人だって明日
のことはわからない、また私たちは条件がそろえば幸福になると
いう錯覚があるけれど物質の豊かさがあったとしても人は必ずし
も幸福を感じるとは限らない。
金や物、名誉や地位のないのが苦しみの根源ならばそれらに恵ま
れた人生は喜びに輝いてるに違いないはず、しかし実際はそうで
もない。
ゲーテの言葉に「幸福というものは同時に不幸の源となっている」
というのがある、健康、財産、名誉、恋愛など私たちに喜びを与
えるものは不幸や涙の原因でもある。
これらの支えが倒れたとき幸福も崩壊し悲しみに沈むことになる、
そう考えると不幸があるから幸福を感じる、不幸と幸福は表裏一体
といえるような気がする。