人の死についてあまり心を痛めなくなった、若い時より他人の死
について哀しみを覚えない、以前は喪失感が大きかった、いつか
ら鈍感になったのだろうか?と時々思ったりする。
9年前に父が亡くなってから実家の近所のかたが毎年のようにひ
とりふたりと亡くなっていく、みんな長生きして闘病生活を送り
苦しんで亡くなっていく、父もそうだった、亡くなったときは哀
しみもあったけど苦しみから開放された父の表情に安堵したもの
だ。
人間はずっと大人になる過程でやさしさや傲慢さや他人への無関心
など色んなものを身につけると思うが死生観もこの9年で私自身変
わったような気がする、苦しんでの長生きは本人も家族もつらいも
のである、私自身薄情になったとは思わないけど、哀しみに鈍感に
なったことは確かである。