定年退職してもうすぐ7年、最初のころはなかなか会社勤めとは
異なる生活に馴染めないものである、働いているときは特定の時
間に特定の場所にいることを要求されている、組織はある程度個
人を守ってくれるが当然であるが忠誠をつくさなくてはならない、
個人としてかなり自由が制限されていた。
定年退職すると自由である、しかし自分で選択する必要がある、
なにをしてもいい自由、なにもしなくてもいい自由がある、そん
ななかで不安なのは老後の資金、健康、そしてこれから何をする
かということだと思う、いわゆる生きがいである。
しかし老後は無理に生きがいを求める必要はないと思う、それよ
りも世の中の出来事に好奇心を持つこと、一日ひとつずつ知らな
いことを知る、ちょっとした愉しみ、夢中になれるものがある、
それで十分、散歩でも食べ歩きでもいい、世間の常識にとらわれ
る必要はないと思っている。