団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

認知症だった両親について思うこと

2024年05月21日 | 老後の生き方

私の両親はふたりとも認知症だった、13年前に亡くなった父は

幻覚、妄想がでるレビー小体型認知症、4年前になくなった母

アルツハイマーとレビー小体型認知症、両親とも共通してるの

初期の兆候として新聞を読まなくなり、趣味や好きなTV番組に関

を示さなくなったことである。

 

母は父の認知症で苦労しただけに認知症だけにはなりたくないと

いう気持ちは強く、父の死後、脳トレ有酸素運動を積極的にやっ

てたが加齢には勝てず、94才のときにとうとうその時がやって

きた、「昨夜泥棒が入った」「〇〇さんがきて泊まっていった」

電話で意味不明なことを言い出した、明らかにおかしいと感じ一

人暮らしの母のもとに行きケアマネジャーに連絡、なんとか施設

に入居することになった。

 

正直、息子として変わり果てた親の姿にうろたえた、怒ったり、

いらだったり、実際上手に励ましたり行動させたりということは

家族だからこそ抵抗があることを実感したものだ、晩年に認知症

になった両親、弱くなっていく情けない自分との不安と葛藤のな

かで最期はどんな思いでいたのだろうか?息子としてその思いを

いまだにひきずってる自分がいる。

 


つらいことや悲しいことがあった時

2024年05月20日 | 老後の生き方

つらいことや悲しいことがあった時、人はどのようにして自分を

支えているのだろうか?私の場合、好きなことをしたこと、楽し

かった思い出が今の自分を助けてくれることがある。

 

もちろん人との交流も大切であるが、ひとりでいても退屈しない

自分の世界を持つことも大切だと実感してる、本を読むこと、好

きな音楽を聴くこと、いずれも生きていく力になることは確かで

ある。

 

このひとりの時間、この感覚は私にとって貴重である、誰にも気

がねなく、誰にも気を使わない、この先何があるのかわからない

けれど、自分の心の平安を救うのは結局この自分しかいないと覚

悟して生きることこそ今は大切だと思っている。

 

 

 

 

 


年金生活70代女性の現実と不安

2024年05月19日 | シニア女性の悩み

70歳のAさん、夫の死後、遺族厚生年金と国民年金月額9万円

受給している、ただそれだけでは生活できないのでスーパーの

パートで週3回現在も働いている。

 

働いているのは決して社会参加とか生きがいとかそういう理由で

ない、生活するためには働かざるを得ないからだ、貯蓄もほと

んどないし頼れる親族もいない。

 

仕事があるから何とか生活できる、身体が丈夫なのが取り得だけ

働けなくなったらどうしようという不安は常にあるという、た

だ9万円の年金ではどうしようもない、とにかく働けるうちは働

こう、働けなくなったら、その時に考えようというAさん、この

ように低年金で不安な老後を過ごしている一人暮らしの高齢女性

が多い世の中であることは確かである。

 


老後は生きがいにこだわることはない!?

2024年05月18日 | 老後の生き方

定年退職した人が考える不安のなかに生きがいという問題がある、

生きがいがなければ無味乾燥の人生、たんなる惰性の人生という

論調もある、しかし生きがいとはなんだろう、新しく何かを始め

ることだろうか?

 

例えば定年退職者の活動を紹介するTV朝日の「人生の楽園」やN

HKで以前放映してた「団塊スタイル」に出てくるような、何かに

挑戦し生きがいを持って暮らしてる人のことだろうか?

 

そんなことはないと思う、毎日が平凡に過ぎていたとしても希望

がある、愉しみがある、そして幸せを感じているなら、それこそ

生きがいになるだろう、だから老後はあえて生きがいにこだわる

ことはないと思っている。

 


年金だけで暮らせない人が多い現実

2024年05月17日 | 老後の生き方

現在65歳以上無職の高齢世帯の家計収支の最新データでは年間

60万円のマイナスになってる、この理由は年金収入の減少、支

給額は10年前と比べて約10%減少している、しかし消費支出

は10年間ほぼ横ばい、年金収入が減っても暮らしぶりはそう簡

単に変えられない、さらに税、社会保険料は確実に負担が増して

いる。

 

年金を受給してない世代からみると「年金だけで暮らせないので

すか?」「リッチなお年寄りが多いと思いますが?」という声が

結構多い気がする、しかしリッチといわれる高齢者は全体の2割

もいないだろう、二人分の年金収入がある共稼ぎ夫婦や公的年金

のほかに企業年金が支給されてる人、事業で成功した人、もとも

との資産家などである。

 

実際日本の年金制度は現役時代の収入を100%保証する制度で

はない、今の高齢者がなんとか生活ができるのは、十分な年金収

入があるわけではなく老後資金を貯めてきたからだ、年金を受給

できるのはありがたいけど年金だけで暮らせない人が多いことも

事実である。


友人がいない老後もひとつの生きかた

2024年05月16日 | 人間関係

2022年度版「高齢社会白書」60歳以上への内閣府意識調査

で家族以外で相談や世話をしあう親しい友人がいるかと尋ねたと

ころ「いない」と回答した人が3人に1人という結果だった。

 

仕事をやめれば友人がいなくなるというのは自然の流れ、「60

歳すぎたら友人もいらない」という漫画家の弘兼憲史氏、著書の

なかで友人が多いほうが豊かな人生だと思ってる人が多いことも

事実であるが老後は信頼できる一握りの友人がいればいいという

持論を展開してる。

 

友人がいない老後は不幸だというのは世間の思い込みで本当は3

割よりもっと多いかもしれない、それでも友人がいないことは決

して恥ずかしいことではない、友人がいない老後もひとつの生き

かた、定年退職後14年、私の実感である。

 


老後の思わぬ誤算とは

2024年05月15日 | 老後の生き方

最近「団塊世代の老後破綻」というテーマでTVや雑誌で話題にな

ている、その団塊世代の事例を見ると、いずれも30代40代

の時は中流と思われる暮らしをしているが、齢を重ねるにつれど

こかで思わぬ誤算が生じ、生活苦に陥っている。

 

それは団塊世代当事者だけでなく親の問題、子供の問題も深く絡

でいる、本人の問題としては会社の倒産、リストラ、離婚、親

の問題としては介護、親と同居したものの親が無年金のため医療

費生活費の負担増、子供の問題としては無職もしくは非正規のた

め生活費の援助をしてる、離婚した娘が幼い子供を連れて同居し

たため生活費の負担増等である。

 


いずれも想定外といえるものである、そして本人に共通してるの

低年金、預貯金が少ない、賃貸住宅に住んでる、住宅ローンの

残債がある等のどれかに該当してる、そのため65歳を過ぎても

働かざるを得ないという状況に陥ってる。

 

こう見ると高齢者がお金持ちで悠々自適というのは一部の富裕層

ことかもしれない、人生には思わぬ誤算が待ちうけてるかわか

らないだけに本人、親、子供も含めて総合的に考える必要がある

ことは確かである。


人間いつかは死ぬだろうけど

2024年05月14日 | 老後の生き方

人間いつかは死ぬ、遅かれ早かれ誰もが死ぬ、これは間違いない

誰かに看取られて亡くなる人、誰もいないところで亡くなる人、

まざまかと思う、孤独死の人は淋しい惨めというけれど亡く

った本人は案外幸せだったかもしれない、死に立派な死も、立

でない死もないはずである。

 

死にゆく人が臨終にあたって涙を一滴こぼしたという話、淋しさ

の表れ、この世にまだ未練があるから、この世に別れをつげる感

謝の涙だと言う人もいるが、残された人たちそれぞれの解釈のよ

うな気がする。

 

人間いつかは死ぬだろうけど、いつどんな死に方をするかは決め

られない、病気で苦しむかもしれない、災害にあうかもしれない、

それでも生きてる間のことは与えられた命に感謝し、精一杯最後

まで生きていきたいものだ。

 

 


高齢者の生活保護受給と無年金

2024年05月13日 | 老後の生き方

現在生活保護受給者は202万人、そのうち65歳以上の高齢者

は105万人と約半数を占めている、そのうち50万人が無年金

であるという、日本の高齢者は3623万人であるので全体のな

かで占める数字は少ないかもしれないが年々増加しているのは確

かである。

 

一世帯当たりの生活保護費は平均12万円であるが各市町村によ

って支給額は違う、単身で6.5万円~8万円、高齢世帯二人で1

0万円~12万円である、当然住民税、医療費は免除である、し

かし国民年金保険料をきちんと払い続けて満額の月6万6千円と

蓄えたお金を取り崩してなんとかやってる高齢者がいることも事

実である。

 

その人たちは真面目に国民年金保険料、健康保険料、介護保険料

を払い病院に行けば医療費は70歳未満で3割負担、一方払って

こなかった人が生活保護受給で健康保険料、介護保険料は免除、

そして医療費は無料、どうも不公平感は否めない今の社会保障制

度である。 


結婚で変わる女性の人生

2024年05月12日 | シニア女性の悩み

読者体験手記62歳主婦の「ハズレくじを引いた私」20代半ば

夫と出会い交際、顔もスタイルもよくモデルのような彼、ただ

リーターで貯金なし、それでも家族の猛反対を振り切り結婚し

た。

 

40年来の付き合いの友人は同時期に結婚、若くして一軒家を購

入、親の介護で仕事を辞めた、彼女は地味であるが一見して高級

ダイヤにネックレス、別荘まで購入し、もはや40年前の彼女

とは別人である。

 

芸能人に間違われた我が夫はお腹がでてみる影もない、今は住宅

ローンも残っており老体にむちうちお互いに過酷な状況で働く毎

日である、もはや「ゴージャス老後と下流老人」住む世界が違う。

 

まさに結婚という人生の選択でその後の運命が大きく変わること

を物語ってる例である、ただこの女性は「たとえ下流老人と思わ

れても幸せはいつも自分の心が決める」と前向きに生きようとし

てる姿勢が自分を支えてる気がする。