私の両親はふたりとも認知症だった、13年前に亡くなった父は
幻覚、妄想がでるレビー小体型認知症、4年前になくなった母は
アルツハイマーとレビー小体型認知症、両親とも共通してるのは
初期の兆候として新聞を読まなくなり、趣味や好きなTV番組に関
心を示さなくなったことである。
母は父の認知症で苦労しただけに認知症だけにはなりたくないと
いう気持ちは強く、父の死後、脳トレ有酸素運動を積極的にやっ
てたが加齢には勝てず、94才のときにとうとうその時がやって
きた、「昨夜泥棒が入った」「〇〇さんがきて泊まっていった」
電話で意味不明なことを言い出した、明らかにおかしいと感じ一
人暮らしの母のもとに行きケアマネジャーに連絡、なんとか施設
に入居することになった。
正直、息子として変わり果てた親の姿にうろたえた、怒ったり、
いらだったり、実際上手に励ましたり行動させたりということは
家族だからこそ抵抗があることを実感したものだ、晩年に認知症
になった両親、弱くなっていく情けない自分との不安と葛藤のな
かで最期はどんな思いでいたのだろうか?息子としてその思いを
いまだにひきずってる自分がいる。