TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

黒ラブMAX

2002-03-05 08:58:52 | インポート
森の小道をTABIと散歩してたら、でっかい黒ラブが向こうから走ってきた。

MAX、と大声で呼びながら10歳くらいの女の子がその犬を追ってこちらへ走る。
TABIを座らせ、黒ラブがTABIをクンクンしてる間に首輪をつかまえ、女の子に
渡した。息を切らしながら「ありがとう」と行って犬を引きずっていく彼女。

その犬は、体重80ポンドはありそうな立派な体格のオス。女の子の言うことなど
全く聞かず、行きたい方向に突っ走っては彼女を降りまわしている。
「もう家に帰ろうよ、おとなしくしてよ…」
必死にリードをつかんで、女の子は泣きながら犬に頼むが、犬は聞いちゃいない。
ドスン、と彼女に体当たりしてころばせ、また私たちの方へ向かって走ってきた。

TABIに馬乗りになろうとし、「ガルルル!」とTABIにうなられて退く黒ラブ。
普段温厚なTABIも、オカマを掘られるのは許せないのだ。
「家はこの近くなの?私たちも一緒についてってあげるわよ」
と、涙をポロポロこぼしてる女の子に言うと、
「あそこに見える家がうちなの」
と、彼女はホッとしたように青い家を指差した。

TABIを「おとり」に、MAXをうまく誘導して彼女の家の庭へ。
庭には樫の大木があり、そこに頑丈なケーブルロープが巻き付けてある。
犬はいつもそこへつないでおくのだそうだ。犬は、木のそばに来ようとしない。
私は右手にTABIのリード、左手に黒ラブの首輪をつかんで引っ張った。
すごい力で抵抗する黒ラブ!
仕方なく私は、TABIを座らせコマンドを与えて待たせ、女の子と協力して黒ラブを
ケーブルにつなぐことに成功した。

私たちはその家をあとにし、森へ。やれやれ。
あの犬は今後、どうなるのだろう?女の子は我慢の限界のように見えた。
犬収容所へ捨てられてしまうかもしれない。その前に、犬が逃亡してしまうかも
しれない。気になるが、私には何もできない。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする