TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

自己防衛の掟

2006-03-05 14:37:27 | インポート
エキスポセンターでホーム・ガーデン・ショー。

春先取りといったかんじで、満開のチューリップやダリアが仮設庭園にまるで
本当の庭に咲いているようにアレンジされていて、とてもきれい。
三日間のショーのために、滝の流れるオリエンタル・ガーデンが造られ、
アウトドア用暖炉に火がともり、ちょっとした夢の世界。「五千ドル引き
クーポン」とか配ってたけど、それだけ引くってことは、庭の工事はすんごい
費用なんだろうな。ひえ?

キッチン用品のデモがあり、タダでサラダが食べられるので(爆)夫と二人
見てくる。現代のアメリカ人がいかに病気持ちか、とか、油のとりすぎで血管が
このように詰まってしまい、小学生でももう病院通い、とか、まあ新聞や雑誌に
毎日書かれていることを繰り返すデモンストレーター。
「医者にかかったり、急な病気で救急病院へ一泊する値段で、このキッチン用品が
一式買えますよ」

たしかに、アメリカの医療費はスバ抜けて高い。
レントゲン一枚で350ドル、一日入院すれば二千ドルだ。手術ともなれば
新車一台買えるくらいかかる。日本のような健康保険はない。突然の出費を
おそれて民間の保険に入る人はいるが、場合によっては一ヶ月の保険料が
千ドルを越える。それだけ払っても、保険会社がOKしなければ検査や治療が
受けられないことがある。だからアメリカ人は、健康食やサプリで自己防衛を
しようと躍起なのだ。

そこへいくと、カナダの医療はタダだ。ま、あれはあれで問題があり、病気に
なってもなかなか医者に診てもらえず、検査や手術に半年から三年待ちだったり
する。待っている間に悪化して死んでしまった人も周囲にいる。手術の順番が
待てず、メキシコまで飛行機で行って自腹切って治療してきた人もいる。

「金持ちは助かるが、貧乏人は救いなし」というのが、米加に共通する医療の
現実だ。結局、事故に遭わず病気をせず恙無く過ごすことが、一番の幸せ。


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