TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

女という生き物

2006-03-29 19:39:24 | インポート
日本の知人の親戚の飼い犬が、19歳という高齢でこの世を去った。

中型の雑種、去勢していないオスだったので、最後は前立腺ガンで患ったそうだが、
それにしても長生きだった。意外にも、犬の死に最もショックを受けたのは
その家のお父さんだったそうだ。そんな話は確かに聞く。

自分の子供はかわいいが、大きくなると親の言うことは聞かないし、仕事から帰って
「おかえりなさい!」と尻尾ふりふりで迎えてくれるのは犬だけ。
年々居場所がなくなるお父さんにとって、犬は、永遠の子供だ。いとおしくて
たまらないのはよくわかる。いなくなったら、さぞ寂しいだろう。

それに対して、奥さんの方はサバサバしていて、「次に飼う犬種はもう決めて
ある」とケロリとしているという。ガックリ肩を落としているお父さんとは
好対照だそうだ。

カナダ人の知人夫婦も、そんなかんじだ。
彼らが以前飼っていたラブは、7歳という若さで末期ガンで3ヶ月の命と獣医
に宣告された。夫の方はショックで物も言えない状態だったが、妻の方は
「では、今すぐ安楽死させてください」と獣医に即答した。

彼らはその一週間後には夏の休暇をとり、旅行へ出かける予定だった。すでに
ホテルの予約など済ましているし、犬はケネルに預ける手筈だった。
「せっかく楽しみにしていた休暇だし、キャンセルしたくないわ。今更この子
が助かる見込みはないし、楽にさせてあげましょうよ」
しぶる夫を説得し、犬の遺体処理も病院にまかせ、予定どおり夫婦は次の週に
旅行へ出かけたという。

同じ女でも、私などにはとても真似のできない即決即断である。
しかし、女というものは家計管理から育児まで細々したことを一切がっさい
こなしていかねばならない生き物であり、そのくらいサバサバしてなきゃ
生きていけない。神様は、女にストレスに強い遺伝子を授けてくださったのだ。


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