TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

三頭のゆくえ

2008-11-22 18:00:56 | インポート
よくある話ではあるが、身近に起こると嫌なものである。

夫の部下のゴールデンが、どうも調子が悪いと聞いたのはつい先週。
階段の上り下りが苦痛になり、犬ベッドから起き上がるのもやっとになった。
歩くのにも足をひきずっているという。典型的な変形性関節炎みたいだが、
まだ五歳である。ま、ゴールデンなので股関節も悪い可能性があるし、どこか
怪我してるのかもしれない。飼い主の若い女性は犬好きではあるが、犬を獣医
に診せる気はないらしい。「お金がかかるもの」…う?ん、それなら、何故
犬を…

その後一週間もしないのに、「致死処分しようと思って」と言い出すので
ビックリ!関節炎(と仮定して)は治らない病気だが、食事管理と痛みを緩和
する治療でがんばっている犬はたくさんいる。大体まだどこが悪いのかも
わからないのに?!まだ五歳なのに?。

なんでも、今イラクにいる彼女の婚約者が「そんな面倒な犬、処分しろよ」と
勧めたらしい。なんて野郎!彼女は他にもラブがいるが、その子も「いずれ
どこかにやるつもり」らしい。どこかにやる=処分である。おまけに、最近
イラクから戦争孤犬を三頭目として迎えたが、この犬がまた脱走して近所に
迷惑をかけ、裁判沙汰になってしまった。まだもめている様子なので、
おそらくこの子もいずれ「どこかに」やられてしまうのだろう。

要するに、来年の結婚式までに全部処分できるものは処分してスッキリしたい、
ということなのか。ゴールデンの足が悪くなったのをこれ幸い、と言い訳に
して、そんな簡単に今までかわいがっていた犬たちを殺せるものなのか。

婚約者がイラクに行ってて寂しかった間、犬たちは彼女のなぐさめとなって
くれた。来年には彼が帰国するから、もう用がなくなる。でもそれじゃあ、
あまりに犬がかわいそうだよ。

実はこのテの話はすご?く多い。いちいち犬に同情してたらキリがないくらい
多い。しかも、こういう仕打ちをする人間に、全くバチが当たる様子もない。
こんな話を聞くと、私はいつも「神様って、ホントに隅々まで見てるんだろ
うか?」と首をかしげてしまうのだ。


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