TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

Greenfingers

2010-12-19 13:55:23 | インポート
イギリス映画ならではの、粋なエンディング。

十年前に製作された映画だが、古さを感じないのはイギリス映画ならでは
(もともとなんでも古い国だから、どこ見ても古い)だろうか?
カーチェイスもお色気もないからうちの夫なんか途中で寝ちゃうと思ってた
が、意外にも気に入った様子で、涙目にまでなっていた。

極悪犯罪を犯して服役中の囚人達(それも強面がほとんど)が、ガーデニング
に目覚め、英国最大のフラワーショーに出るまでになるコメディ。実話を元
にしており、実際の囚人グループはチューダーローズ章まで受賞したそう
なので、たいしたものである。

主人公のColinが、テキトウに撒いたスミレが開花しているのを発見した時の
驚きと喜びは、園芸をするものなら絶対に共感できるだろう。命の不思議さ、
美しさ。殺人罪で服役中の彼にとって、これが転機となる。自分が命を育む
ことができるのだという気づきは、彼を天才的な園芸家として成功させる。

これがディズニーなら、最後に向けて万々歳のフィナーレで終わるところ。
しかしイギリス映画はそうはいかない。「やっぱりね」って溜飲を下げる。
でもイギリス人は、なんだかんだ言っても女王が好きで尊敬しているのだ。
彼女は一切この映画の中に出演しないが、間接的によく出てきて、とくに映画の
最後はなんとも粋な締めとなっている。確かに、Elizabethなら実際にこういう
はからいをするかもね、という気がする。(護衛はもっとつくと思うよ、
さすがに囚人だし)

ショーの行われるハンプトン・コートのシーンが圧巻。
イギリスに最後に行ったのはもう二十年前なので、記憶がハッキリしないが、
フラワーショーなるものに一度行ってみたい気がする。


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